JOURNAL

LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA  Vol.2. Arrow」

LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA Vol.2. Arrow」

2023/09/14

NIKKOとさまざまな取り組みをご一緒している飲食店のプロフェッショナルたちの器選びにおけるこだわり、器に盛り付ける一品にかけた想いなど、店舗紹介とともに心ゆくまで話していただく新連載「飲食店のUTSUWA」第二弾! 今回お話を伺う「Arrow」は、今年2月にオープンしたイタリアンレストラン。池尻大橋駅から徒歩10分程の三宿に位置するこのお店は、営業時間外に外観をチラリと見ただけでは美容院かデザイン事務所だと思って、レストランだと分からない人も多いそう。公式インスタグラムもほとんど更新されていない、少し謎の多いレストランです。これが全てオーナーの思惑だと話してくださった川村洋太シェフに、さらに詳しくお話を聞いていきます。 コンセプトは唯一無二なレストラン 「オーナーが古いもの好きで、店内に使われているものはお皿も含め、知り合いのヴィンテージショップで購入したものがほとんどなんです。ショップからテレビ電話で中継してもらいながら一緒に選んだりもしました。イタリアンレストランですが、ほとんどがアメリカのヴィンテージです。通常のレストランでは使われていないようなものを敢えて選んでいます。」 その言葉どおり、美しいライトが照らす高めのカウンターには椅子がなく、卓上は整理整頓されていて毎日営業しているレストランとは思えない清潔感!そして、その前には大きな椅子と共にロングテーブルが店の中心で存在感を放っています。まるで悠久の時が流れているようなこの景色ですが、古い教会の椅子だと聞いて納得しました。 「外装も外から見える店内も、できるだけ飲食店らしいものにはしたくないというオーナーの意向で、それに基づいた店づくりをしています。入り口のドアや棚などもギャラリーのようねと言われることが多く、レストランだと気が付かずに通っている人も多いです。 SNSでの発信で人を呼び込むのではなく、来てくれた人がここでの体験を楽しんでもらえたら嬉しいですね。店の情報が先にたくさんインストールされてしまうのが嫌なので、店内の全貌が写る写真はアップしませんし、しないようにしてもらっています。来ていただいてはじめてわかることが多い方がいいかなと思うんです。」 取り皿の需要性 料理を乗せる器は、ほとんどアンティークを取り揃えているそうですが、取り皿にREMASTERDを採用していただいています。 「お客様に料理を美味しく楽しんでいただだき、気持ちよく過ごしてもらえるよう、取り皿は毎回替えるようにしています。以前は他社のものを使っていたのですが、白くて高級感があるREMASTEREDを知ってこちらにしました。他のメーカーで揃えようとしていたのですが、試してみたら美しいだけではなく、強度も高い!薄いから欠けやすいのかと心配でしたが、とても耐久性が良くてすごく使いやすいです。落としても割れなかったですよ!薄いイコール割れやすいという概念が覆りました。 アンティークの皿が全てので、オーバルの取り皿でテーブルに強弱というかリズムをつけるのが良いかなと個人的には思っています。ホールスタッフの匙加減で、お客様の人数とメニューの内容などを考えてオーバルとラウンドを使い分けています。オーダーいただいたメニュー全てで取り皿を替えるので、かなりの数になりますね。4人で6皿をシェアしたら24枚使うことになります。」 BONEARTH野菜を使ったメニューとは Arrowでは、世界初の捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH®」を使用して育てられた野菜たちも使っていただいています。 「契約している農家さんが数社いたのですが、タイミングが良かったので入れさせてもらうことにしました。REMASTEREDを使う際にBONEARTHのことも聞き、そこで農家をご紹介いただきました。 メニューは、素材の入荷によって毎日臨機応変にメニューを変えています。野菜と魚介の調理が好きなので、魚介メニューが多めです。余っても煮込み料理にするので無駄になりません。煮込みは入る具材によって味が変わってくるので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいですね。」 今回は、BONEARTHを使って育てられた茄子を使った、「タコと茄子と香草野菜のサラダ」と「桃とイタリア産ブラータチーズ」の前菜を作っていただきました。彩も鮮やかで食欲をそそります。 健やかで良い循環への矢印(Arrow) メニューには日付が入っています。NYやイタリアのレストランのような、持って帰りたくなるものにしたかったという言葉どおり、スタイリッシュな仕上がりです。しかも、ツルッとした触り心地の良い上質な紙を使用しているので、思惑どおりに持ってかえる人も多いんだそう。 「店名の『Arrow』は、英語で言うと矢印という意味ですが、食べに来ていただいて、良いメンタルでこの店を後にしてもらいたいという想いをこめて付けました。心が健康だったら、周りの情報に流されずに、また次の日にも良い選択ができるんじゃないかと。だからこそ、良い雰囲気で気持ちよく過ごしていただけたら、次の日もまた良方向に向かっていく・・・そんな店を目指しています。 今のところもありがたいことにご近所さんが多いです。子連れもオッケーなので、ご近所さんに心地よく落ち着いて過ごしてもらえたら嬉しいです。」 ふらっと立ち寄っても、予約をしていただいても同じように楽しんでもらえるように色々試行錯誤中ではあるけれど、お客様にとって一番心地が良く、選択肢が多い場所でありたいと言う川村シェフ。フードトラックやお菓子屋さんなど様々な業態を運営しながら、外からレストランを外から見てきたからこそできることを活かしていきたいと語ってくれました。 今は、胃袋が大きい自分に合わせて料理の量が多くなってしまっているそうですが、そこも合わせて調整中とのことです。「みんなでお腹いっぱい食べたい時に、お腹を空かせてご来店ください!」 仲間と一緒に美味しい料理を数種類頼み、みんなで取り皿に取り分けながらワイワイ素敵な時間をお過ごしください。 <店舗情報>ARROW住所:世田谷区三宿1-7-1電話番号:070-1250-0626営業時間: 平日 18:00〜24:00 / 祝日 17:00〜24:00定休日: 水曜、木曜...

LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA Vol.2. Arrow」

2023/09/14

NIKKOとさまざまな取り組みをご一緒している飲食店のプロフェッショナルたちの器選びにおけるこだわり、器に盛り付ける一品にかけた想いなど、店舗紹介とともに心ゆくまで話していただく新連載「飲食店のUTSUWA」第二弾! 今回お話を伺う「Arrow」は、今年2月にオープンしたイタリアンレストラン。池尻大橋駅から徒歩10分程の三宿に位置するこのお店は、営業時間外に外観をチラリと見ただけでは美容院かデザイン事務所だと思って、レストランだと分からない人も多いそう。公式インスタグラムもほとんど更新されていない、少し謎の多いレストランです。これが全てオーナーの思惑だと話してくださった川村洋太シェフに、さらに詳しくお話を聞いていきます。 コンセプトは唯一無二なレストラン 「オーナーが古いもの好きで、店内に使われているものはお皿も含め、知り合いのヴィンテージショップで購入したものがほとんどなんです。ショップからテレビ電話で中継してもらいながら一緒に選んだりもしました。イタリアンレストランですが、ほとんどがアメリカのヴィンテージです。通常のレストランでは使われていないようなものを敢えて選んでいます。」 その言葉どおり、美しいライトが照らす高めのカウンターには椅子がなく、卓上は整理整頓されていて毎日営業しているレストランとは思えない清潔感!そして、その前には大きな椅子と共にロングテーブルが店の中心で存在感を放っています。まるで悠久の時が流れているようなこの景色ですが、古い教会の椅子だと聞いて納得しました。 「外装も外から見える店内も、できるだけ飲食店らしいものにはしたくないというオーナーの意向で、それに基づいた店づくりをしています。入り口のドアや棚などもギャラリーのようねと言われることが多く、レストランだと気が付かずに通っている人も多いです。 SNSでの発信で人を呼び込むのではなく、来てくれた人がここでの体験を楽しんでもらえたら嬉しいですね。店の情報が先にたくさんインストールされてしまうのが嫌なので、店内の全貌が写る写真はアップしませんし、しないようにしてもらっています。来ていただいてはじめてわかることが多い方がいいかなと思うんです。」 取り皿の需要性 料理を乗せる器は、ほとんどアンティークを取り揃えているそうですが、取り皿にREMASTERDを採用していただいています。 「お客様に料理を美味しく楽しんでいただだき、気持ちよく過ごしてもらえるよう、取り皿は毎回替えるようにしています。以前は他社のものを使っていたのですが、白くて高級感があるREMASTEREDを知ってこちらにしました。他のメーカーで揃えようとしていたのですが、試してみたら美しいだけではなく、強度も高い!薄いから欠けやすいのかと心配でしたが、とても耐久性が良くてすごく使いやすいです。落としても割れなかったですよ!薄いイコール割れやすいという概念が覆りました。 アンティークの皿が全てので、オーバルの取り皿でテーブルに強弱というかリズムをつけるのが良いかなと個人的には思っています。ホールスタッフの匙加減で、お客様の人数とメニューの内容などを考えてオーバルとラウンドを使い分けています。オーダーいただいたメニュー全てで取り皿を替えるので、かなりの数になりますね。4人で6皿をシェアしたら24枚使うことになります。」 BONEARTH野菜を使ったメニューとは Arrowでは、世界初の捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH®」を使用して育てられた野菜たちも使っていただいています。 「契約している農家さんが数社いたのですが、タイミングが良かったので入れさせてもらうことにしました。REMASTEREDを使う際にBONEARTHのことも聞き、そこで農家をご紹介いただきました。 メニューは、素材の入荷によって毎日臨機応変にメニューを変えています。野菜と魚介の調理が好きなので、魚介メニューが多めです。余っても煮込み料理にするので無駄になりません。煮込みは入る具材によって味が変わってくるので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいですね。」 今回は、BONEARTHを使って育てられた茄子を使った、「タコと茄子と香草野菜のサラダ」と「桃とイタリア産ブラータチーズ」の前菜を作っていただきました。彩も鮮やかで食欲をそそります。 健やかで良い循環への矢印(Arrow) メニューには日付が入っています。NYやイタリアのレストランのような、持って帰りたくなるものにしたかったという言葉どおり、スタイリッシュな仕上がりです。しかも、ツルッとした触り心地の良い上質な紙を使用しているので、思惑どおりに持ってかえる人も多いんだそう。 「店名の『Arrow』は、英語で言うと矢印という意味ですが、食べに来ていただいて、良いメンタルでこの店を後にしてもらいたいという想いをこめて付けました。心が健康だったら、周りの情報に流されずに、また次の日にも良い選択ができるんじゃないかと。だからこそ、良い雰囲気で気持ちよく過ごしていただけたら、次の日もまた良方向に向かっていく・・・そんな店を目指しています。 今のところもありがたいことにご近所さんが多いです。子連れもオッケーなので、ご近所さんに心地よく落ち着いて過ごしてもらえたら嬉しいです。」 ふらっと立ち寄っても、予約をしていただいても同じように楽しんでもらえるように色々試行錯誤中ではあるけれど、お客様にとって一番心地が良く、選択肢が多い場所でありたいと言う川村シェフ。フードトラックやお菓子屋さんなど様々な業態を運営しながら、外からレストランを外から見てきたからこそできることを活かしていきたいと語ってくれました。 今は、胃袋が大きい自分に合わせて料理の量が多くなってしまっているそうですが、そこも合わせて調整中とのことです。「みんなでお腹いっぱい食べたい時に、お腹を空かせてご来店ください!」 仲間と一緒に美味しい料理を数種類頼み、みんなで取り皿に取り分けながらワイワイ素敵な時間をお過ごしください。 <店舗情報>ARROW住所:世田谷区三宿1-7-1電話番号:070-1250-0626営業時間: 平日 18:00〜24:00 / 祝日 17:00〜24:00定休日: 水曜、木曜...

行方ひさこのLOST AND FOUNDなキッチン 田村浩二シェフ編

行方ひさこのLOST AND FOUNDなキッチン 田村浩二シェフ編

2023/08/28

時代を明るくリードしてくれる、様々な分野にまつわるプロフェッショナルたち。そんなプロたちが選んだLOST AND FOUNDのアイテムと共にお送りする「行方ひさこのLOST ANDFOUNDなキッチン」。仕事、プライベート共にたくさんのものを見て、真摯に向き合ってきた彼らだからこその、なにかを選択する時の視点やこだわり、向き合う姿勢などを掘り下げていきます。 田村浩二 料理人として13年レストラン業界で働く。シェフとして働いた2年間で、World's 50 Best Restaurants の「Discovery series アジア部門」選出、「ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞」を受賞。香りをテーマに様々なプロダクトを開発。現在は Mr. CHEESECAKE の他、複数の事業を手掛ける事業家、経営者としても多方面に活躍。 今回は、今年5周年を迎える人気のチーズケーキブランド「Mr. CHEESECAKE」を自ら手がけ、経営する事業家としての一面も併せ持つ、シェフの田村浩二さんをゲストにお招きしました。 田村さんがミシュランガイドで星を獲得したレストランでのシェフ時代に、そこにお伺いしていたこともあり、ここ数年では取材やインスタライブをご一緒したり、また昔から知り合いだった奥様も含めてご夫婦と仲良くさせていただいています。 つい先日も、バーテンダー野村空人さんと2人で開催した一夜限りのコラボレーションイベントにお邪魔してきたばかり。通常は食事にドリンクをペアリングすることが通常は多いですが、このイベントはカクテルに料理を合わせていくという、ドリンクから着想を得た新しい形の企画。味・香りを別のベクトルでドリンクに合わせていく料理のペアリングはとても刺激的で、田村シェフの引き出しの多さを感じました。 今日は、その時のメニューにも出てきたお米のような形状をしたパスタの一種「RISONI(リゾーニ)」とタコ、旬の野菜を使ってREMASTEREDに合う一品を作っていただきながら、お話しを伺いました。 難しいからこそ楽しい、白い器 包丁を握ると楽しそうに料理を始める田村シェフ 田村さん:早速作りながら聞きますね! 行方:はい、お願いします!普段はどんなふうに器を選んでいますか? 田村さん:季節や状況、気分によって使い分けられるので、器は何枚あってもいいと思っています。白い器って料理がそのまま映えるので難しさも感じますが、料理が引き立つので選ぶことも多いです。料理に合うサイズ感や形をしっかり見極めることが大事だなと思いますね。 行方:サイズ感と形が重要、本当にそうですね。田村さんは「Mr. CHEESECAKE」でも器と密接に関わっている印象があります。今までビジュアルで使った器たちの展示販売会を実施された時も、お菓子のブランドとしては新しい試みで面白いなと思っていました。いろんな角度から魅せていくんだなと。 田村さん:フレーバーや季節によって見せたい器のテイストも見せたい絵も変わるので、さまざまな器と合わせるようにしています。どんどん新しいものが出てくるし、僕は器のプロではないので、基本的には立ち上げ当初からお願いしているスタイリストの方にお願いしていて、「こんなフレーバーでこんな作品にしたい」と細かく打ち合わせをして準備をしてもらっています。もう長くご一緒しているのであうんの呼吸でスムーズにいけます。 行方:気分も変わるしね!私は最近、白い器や古い洋食器に気持ちが向いています。 田村さん:和食器は難しいですよね。器で料理の印象が決まりがちというか。料理を変えても、器の主張が強すぎると代わり映えしなくなってきますよね。...

行方ひさこのLOST AND FOUNDなキッチン 田村浩二シェフ編

2023/08/28

時代を明るくリードしてくれる、様々な分野にまつわるプロフェッショナルたち。そんなプロたちが選んだLOST AND FOUNDのアイテムと共にお送りする「行方ひさこのLOST ANDFOUNDなキッチン」。仕事、プライベート共にたくさんのものを見て、真摯に向き合ってきた彼らだからこその、なにかを選択する時の視点やこだわり、向き合う姿勢などを掘り下げていきます。 田村浩二 料理人として13年レストラン業界で働く。シェフとして働いた2年間で、World's 50 Best Restaurants の「Discovery series アジア部門」選出、「ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞」を受賞。香りをテーマに様々なプロダクトを開発。現在は Mr. CHEESECAKE の他、複数の事業を手掛ける事業家、経営者としても多方面に活躍。 今回は、今年5周年を迎える人気のチーズケーキブランド「Mr. CHEESECAKE」を自ら手がけ、経営する事業家としての一面も併せ持つ、シェフの田村浩二さんをゲストにお招きしました。 田村さんがミシュランガイドで星を獲得したレストランでのシェフ時代に、そこにお伺いしていたこともあり、ここ数年では取材やインスタライブをご一緒したり、また昔から知り合いだった奥様も含めてご夫婦と仲良くさせていただいています。 つい先日も、バーテンダー野村空人さんと2人で開催した一夜限りのコラボレーションイベントにお邪魔してきたばかり。通常は食事にドリンクをペアリングすることが通常は多いですが、このイベントはカクテルに料理を合わせていくという、ドリンクから着想を得た新しい形の企画。味・香りを別のベクトルでドリンクに合わせていく料理のペアリングはとても刺激的で、田村シェフの引き出しの多さを感じました。 今日は、その時のメニューにも出てきたお米のような形状をしたパスタの一種「RISONI(リゾーニ)」とタコ、旬の野菜を使ってREMASTEREDに合う一品を作っていただきながら、お話しを伺いました。 難しいからこそ楽しい、白い器 包丁を握ると楽しそうに料理を始める田村シェフ 田村さん:早速作りながら聞きますね! 行方:はい、お願いします!普段はどんなふうに器を選んでいますか? 田村さん:季節や状況、気分によって使い分けられるので、器は何枚あってもいいと思っています。白い器って料理がそのまま映えるので難しさも感じますが、料理が引き立つので選ぶことも多いです。料理に合うサイズ感や形をしっかり見極めることが大事だなと思いますね。 行方:サイズ感と形が重要、本当にそうですね。田村さんは「Mr. CHEESECAKE」でも器と密接に関わっている印象があります。今までビジュアルで使った器たちの展示販売会を実施された時も、お菓子のブランドとしては新しい試みで面白いなと思っていました。いろんな角度から魅せていくんだなと。 田村さん:フレーバーや季節によって見せたい器のテイストも見せたい絵も変わるので、さまざまな器と合わせるようにしています。どんどん新しいものが出てくるし、僕は器のプロではないので、基本的には立ち上げ当初からお願いしているスタイリストの方にお願いしていて、「こんなフレーバーでこんな作品にしたい」と細かく打ち合わせをして準備をしてもらっています。もう長くご一緒しているのであうんの呼吸でスムーズにいけます。 行方:気分も変わるしね!私は最近、白い器や古い洋食器に気持ちが向いています。 田村さん:和食器は難しいですよね。器で料理の印象が決まりがちというか。料理を変えても、器の主張が強すぎると代わり映えしなくなってきますよね。...

小林和人が選んだもの 「スプレーボトルの話」

小林和人が選んだもの 「スプレーボトルの話」

2023/08/17

  ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。この連載では、LOST AND FOUNDセレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。 今回小林さんが話してくれたのは、考え尽くされた「GLORIA」のスプレーボトルについてです。 “専門道具”として信頼できる 小林さん:「GLORIA」と聞くと、ある歌が脳内に響き渡ってしまう世代ですが…(笑)。このブランドは、主に薬剤などの噴霧器を作っている、ドイツのメーカーです。雑貨的なスプレーというよりは、機能がしっかりとした、“専門道具”として信頼できるスプレーボトルですね。 ノンストップで噴霧できる 小林さん:最大の特徴は、トリガーを握っても放しても噴霧されるという、ダブルアクション構造。ノンストップで噴霧できるので、効率的ですよね。そして先端のノズルを回すことで、円錐状の噴霧から、鋭く直線的なウォーターガンに切り替えることができるんです。それによって、ガーデニングから掃除まで広く使い分けが可能です。他にも、底面はバンパーになっていて丈夫だったり、ストラップをつけられる部分があったり…細部まで気が利いています。 写真はPro05(0.5ℓサイズ)のボトル 長く使い続けることができる 小林さん:ボトル部分には目盛りがついているので、洗剤を入れる時には計りながら使えます。例えば、Pro05だったら0.5L(Pr010の場合は1.0L)の目盛りまで水を入れて、その少し上の左側にある2%のところまで洗剤を足すと、濃度2%の希釈液ができあがるという仕組みです。なんとも合理的ですね!ちなみに本体の素材であるポリエチレンはリサイクル可能、耐薬品、耐油性に優れているという特徴があります。プラスチックが敬遠される時代、使い捨ての容器などについてはもちろん考えなくてはならない課題もありますが、こういった長く使い続ける製品については適材適所ということも大事なのではないかと思います。 一点を狙うことができる! 小林さん:僕は、洗剤を希釈して店舗の棚を吹き上げるのに使っています。ウエス(布巾)に噴霧するときは円錐状に、直線的で勢いの良い噴射は、窓の桟やゴムパッキンの隙間を狙いたいとき、というように使い分けるのも楽しいんですよ。 掃除やガーデニングにおけるスプレーボトル選びにじっくり向き合う機会はそれほど多くはないかもしれない。しかしながら、もしも噴霧・噴射の“専門道具”を購入するときがきたなら、考え抜かれた機能を過不足なく搭載し、且つ飽きのこないデザインのGLORIAを是非一度手にとっていただきたい。 <記事内紹介商品> GLORIA スプレーボトル PRO05 0.5Lタイプ ¥2,970 小林 和人 @kazutokobayashi1975年東京都生まれ。1999年多摩美術大学卒業後、国内外の生 活用品を扱う「Roundabout」を吉祥寺にオープン(2016年に代々木上原に移転)。2008年には非日常にやや針の振れた温度の品々を展開する「OUTBOUND」を始動。両店舗のすべての商品のセレクトや店内ディスプレイ、展覧会の企画を手がける。「LOST AND FOUND」ではセレクターを務める。

小林和人が選んだもの 「スプレーボトルの話」

2023/08/17

  ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。この連載では、LOST AND FOUNDセレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。 今回小林さんが話してくれたのは、考え尽くされた「GLORIA」のスプレーボトルについてです。 “専門道具”として信頼できる 小林さん:「GLORIA」と聞くと、ある歌が脳内に響き渡ってしまう世代ですが…(笑)。このブランドは、主に薬剤などの噴霧器を作っている、ドイツのメーカーです。雑貨的なスプレーというよりは、機能がしっかりとした、“専門道具”として信頼できるスプレーボトルですね。 ノンストップで噴霧できる 小林さん:最大の特徴は、トリガーを握っても放しても噴霧されるという、ダブルアクション構造。ノンストップで噴霧できるので、効率的ですよね。そして先端のノズルを回すことで、円錐状の噴霧から、鋭く直線的なウォーターガンに切り替えることができるんです。それによって、ガーデニングから掃除まで広く使い分けが可能です。他にも、底面はバンパーになっていて丈夫だったり、ストラップをつけられる部分があったり…細部まで気が利いています。 写真はPro05(0.5ℓサイズ)のボトル 長く使い続けることができる 小林さん:ボトル部分には目盛りがついているので、洗剤を入れる時には計りながら使えます。例えば、Pro05だったら0.5L(Pr010の場合は1.0L)の目盛りまで水を入れて、その少し上の左側にある2%のところまで洗剤を足すと、濃度2%の希釈液ができあがるという仕組みです。なんとも合理的ですね!ちなみに本体の素材であるポリエチレンはリサイクル可能、耐薬品、耐油性に優れているという特徴があります。プラスチックが敬遠される時代、使い捨ての容器などについてはもちろん考えなくてはならない課題もありますが、こういった長く使い続ける製品については適材適所ということも大事なのではないかと思います。 一点を狙うことができる! 小林さん:僕は、洗剤を希釈して店舗の棚を吹き上げるのに使っています。ウエス(布巾)に噴霧するときは円錐状に、直線的で勢いの良い噴射は、窓の桟やゴムパッキンの隙間を狙いたいとき、というように使い分けるのも楽しいんですよ。 掃除やガーデニングにおけるスプレーボトル選びにじっくり向き合う機会はそれほど多くはないかもしれない。しかしながら、もしも噴霧・噴射の“専門道具”を購入するときがきたなら、考え抜かれた機能を過不足なく搭載し、且つ飽きのこないデザインのGLORIAを是非一度手にとっていただきたい。 <記事内紹介商品> GLORIA スプレーボトル PRO05 0.5Lタイプ ¥2,970 小林 和人 @kazutokobayashi1975年東京都生まれ。1999年多摩美術大学卒業後、国内外の生 活用品を扱う「Roundabout」を吉祥寺にオープン(2016年に代々木上原に移転)。2008年には非日常にやや針の振れた温度の品々を展開する「OUTBOUND」を始動。両店舗のすべての商品のセレクトや店内ディスプレイ、展覧会の企画を手がける。「LOST AND FOUND」ではセレクターを務める。

BONEARTH TABLE開催直前!料理家・ワタナベマキさんが農家を訪ねる

BONEARTH TABLE開催直前!料理家・ワタナベマキさんが農家を訪ねる

2023/07/19

フードイベント「BONEARTH TABLE」の開催を前に、料理家・ワタナベマキさんと共に「BONEARTH®(ボナース)」で野菜を育てる農家「アグリコネクト」(東京・日の出町)を訪ねてきました。 NIKKOが開発した、世界初の捨てられる食器から生まれた肥料、ボナースで育てた野菜を使って、マキさんが色鮮やかな夏らしい料理の数々を考案。マキさんが目の前で調理をしてもてなすという、なんとも贅沢な1日を前に、その野菜がどのように育てられているのか、実際に見てみたい!ということで訪問が実現しました。7月初旬、暑さがどんどん厳しくなってきた頃、それでも午前中はいくぶんか気温が低いだろうと10時に現地に集合。今回伺ったアグリコネクトは、元々神楽坂で「神楽坂野菜計画」という八百屋を運営しており、5年前に日の出町で農業を始めたといいます。 アグリコネクト・河合洋輔さん:人気のサラダハーブは路地での栽培のみだったので、1年のうちに5ヶ月しか収穫できなかったんです。会社化してハウスを建て、今まで収穫できなかった夏と冬も含めて通年栽培、通年出荷をはじめました。でも作物が育ちづらい時期にどうしたら野菜が元気に育つのか…長い研究の日々が続きました。通年出荷できると言えるようになったのは、実は5年やっていてやっと去年からなんです。栽培の技術がついてきていて、様々な問題に対処できるようになってきました。 ルッコラを試食するマキさん 6棟あるビニールハウスで、1週間ごとに種をまくタイミングをずらしながら、収穫し続けるスタイル。しかししゃがみながら6時間以上かかる収穫は想像以上に大変そうです。アグリコネクト・阿部智宏さん:収穫は1枚1枚目視しながら、美味しそうな葉っぱのみを手摘みしているので、マンパワーでやるしかありません。今は週に3日、収穫しているので、大変ではありますが、1番楽しい作業でもあります。そうやって手間をかけて作られるサラダハーブとは、ケール、ルッコラ、からし菜、わさび菜の4種類の葉物野菜。ケールだけは、夏の暑さや冬の寒さで枯れることのない強さがあるので、ビニールハウスではなく外で育てているということで、一同ケール畑へ。ボナーステーブルで実際に使用するケールの畑を目の前に、興奮気味のマキさん。(TOPの写真がケール畑) マキさん:大きなブロッコリーのよう!こうやってできているんですね、知りませんでした。茎は食べられないんですか?アグリコネクト・阿部智宏さん:茎は食べられないんです。実は下の方にも葉はついていますが、夏は過密にすると虫がよってきてしまうので、きれいに取っています。春秋冬はもじゃもじゃしているんですよ。マキさん:季節によって味は変わりますか?アグリコネクト・河合洋輔さん:そうですね。春は春キャベツのように葉が柔らかいので生で、冬はかたいのですが甘みが強く火入れするのがおすすめです。 マキさん:今回のイベントではこれを使わせていただけるんですよね(と言いながらその場で味見をさせていただく)。とてもやわらかくておいしい!マキさん自身、ご自宅からほど近い広大な畑の一角を借りて、様々な野菜を育てているので、農業の大変さとともに、愛情を持って育てた野菜の本当の美味しさを痛感しているといいます。マキさん:最近は枝豆や空芯菜、落花生なんかも育てているんですよ。野菜や果物の価格変動に苦しみ、また見た目が悪いものは市場に出すことすらできないという現状に頭を悩ませる農家は多いといいます。 マキさん:皆さんの生産を見ていると、野菜がどうやって作られているかを理解し、感謝しながらちゃんとした価格で購入したいと、つくづく思いますね。 アグリコネクトでは、いくつもある畑の中で、ボナースを使うべきかを見極めながら使っているのだそう。アグリコネクト・阿部智宏さん:このあたりでは、火山灰土と言って、そもそもリン酸を吸収しづらい土があります。人工的にリン酸を供給してあげないと、なかなか吸収できない土なんです。畑の場所は時期によって植えるものが異なるので、土のバランスを見ながら、ボナースを使うかどうかを決めています。マキさん:土のバランスはどうやって見るのでしょう。 アグリコネクト・阿部智宏さん:カルシウム、マグネシウム、ミネラル、窒素…などの栄養素のバランス見て、それを補うための肥料をあげています。我々は簡易の検査キットを使ったり、専門機関に土を送ることで、より詳しい成分を出してもらい、土のバランスを常に見ながら肥料設計を整えています。今やボナースがなくてはならない肥料だと言いながらも、その価格に本音がポロリ。アグリコネクト・阿部智宏さん:通常の肥料に比べると、ボナースは高いですよね。もう少し下がったらなぁ…。ボナースの活動は始まったばかりで、実は農家にとっては価格が高いのが現状です。半永久的に使えるという利点はありながら、レストラン・農作物生産者・生活者と共に、食をとりまく循環をつくりあげていくことを目指すために、課題も多くあります。変化にブレーキをかけず、挑戦し続ける彼らの姿勢に我々も続いていきたいと感じた訪問になりました。アグリコネクト・阿部智宏さん:サラダハーブ以外にも季節の野菜に今年は挑戦して、ノウハウをどんどん貯めていきたい。考え、実行し続けたら必ず技術力は上がっていくのだから。 今回マキさんと試食したケールは、「オーガニック・エコフェスタ(※)」で最優秀賞を目指していると言います。それは何も夢のような話ではない。2021年にはルッコラ部門で最優秀賞を獲得した彼らが、満を持して生産したケールなのだから! フードイベント「BONEARTH TABLE」では、この力強いケールを味わえるひと皿「ケールと夏野菜のキヌアライス」も楽しむことができます。ワタナベマキさんによる全4皿の涼やかなメニューは、全てボナースの原料となるNIKKO FINE BONE CHINAで作られた、「REMASTERED」のテーブルウエアに盛り付けられます。おいしい料理を楽しみながら、是非一緒に食の未来を考えていきましょう。※オーガニックエコフェスタ 消費者と生産者にオーガニックの魅力と重要性を伝えること、そしてオーガニック栽培に取り組む生産者を支援する目的で2012年に初開催されたイベント。毎年、野菜の種類別に栄養価コンテストを行い、最優秀賞を決めている。特別に、ケールと夏野菜のキヌアライスのレシピを公開! ケールと夏野菜のキヌアライス 【ケールソテー】・ケール 150g・白ワイン 大さじ1・レモン汁 大さじ1・にんにく(つぶす) 1片・しょうゆ 小さじ1・塩 小さじ1/3・ピーナッツオイル 小さじ2⁡① ケールは太い芯をのぞき、2cm幅に切る② フライパンにオイルとにんにくを入れ、弱火で熱し香りがたったら①を入れて中火にし、白ワイン、塩を加えて蓋をして3分ほど蒸し炒めをする③ レモン汁、醤油を加えて和える⁡【ビーツのマリネ】・ビーツ 小1個(200g)・赤ワインビネガー 大さじ1・塩 小さじ1/3・粗びき黒こしょう 少々・オリーブオイル 小さじ2⁡① ビーツは皮をむき細切りにし、蒸し器で7分蒸す② 温かいうちに、赤ワインビネガー、塩、オリーブオイルでマリネしこしょうをふる⁡【ズッキーニのクミンマリネ】・ズッキーニ 1本(250g)・クミンシード 小さじ1・にんにく(つぶす) 1片・塩 小さじ1/3・オリーブオイル 小さじ2⁡① 薄切りにしたズッキーニは塩をふり、しんなりするまでおいて軽く絞る② クミンシードはフライパンで乾煎りし、香りがたったら①と和え、にんにく、塩、オリーブオイルを加えてさっと混ぜる⁡【キヌアライス】(作りやすい分量)・米 1.5合・キヌア 大さじ5・ローリエ 1枚・塩 小さじ1/3・水 400ml⁡① 米とキヌアは洗ってざるにあげる② 鍋に①、ローリエ、塩、水を入れて10分浸水させ、強火にかける③ 煮立ったら弱火にして12分炊き、10秒ほど強火にしたら火を消して15分蒸らす④ キヌアライスに、各々のソテーとマリネを盛り付け、混ぜながら食べる!...

BONEARTH TABLE開催直前!料理家・ワタナベマキさんが農家を訪ねる

2023/07/19

フードイベント「BONEARTH TABLE」の開催を前に、料理家・ワタナベマキさんと共に「BONEARTH®(ボナース)」で野菜を育てる農家「アグリコネクト」(東京・日の出町)を訪ねてきました。 NIKKOが開発した、世界初の捨てられる食器から生まれた肥料、ボナースで育てた野菜を使って、マキさんが色鮮やかな夏らしい料理の数々を考案。マキさんが目の前で調理をしてもてなすという、なんとも贅沢な1日を前に、その野菜がどのように育てられているのか、実際に見てみたい!ということで訪問が実現しました。7月初旬、暑さがどんどん厳しくなってきた頃、それでも午前中はいくぶんか気温が低いだろうと10時に現地に集合。今回伺ったアグリコネクトは、元々神楽坂で「神楽坂野菜計画」という八百屋を運営しており、5年前に日の出町で農業を始めたといいます。 アグリコネクト・河合洋輔さん:人気のサラダハーブは路地での栽培のみだったので、1年のうちに5ヶ月しか収穫できなかったんです。会社化してハウスを建て、今まで収穫できなかった夏と冬も含めて通年栽培、通年出荷をはじめました。でも作物が育ちづらい時期にどうしたら野菜が元気に育つのか…長い研究の日々が続きました。通年出荷できると言えるようになったのは、実は5年やっていてやっと去年からなんです。栽培の技術がついてきていて、様々な問題に対処できるようになってきました。 ルッコラを試食するマキさん 6棟あるビニールハウスで、1週間ごとに種をまくタイミングをずらしながら、収穫し続けるスタイル。しかししゃがみながら6時間以上かかる収穫は想像以上に大変そうです。アグリコネクト・阿部智宏さん:収穫は1枚1枚目視しながら、美味しそうな葉っぱのみを手摘みしているので、マンパワーでやるしかありません。今は週に3日、収穫しているので、大変ではありますが、1番楽しい作業でもあります。そうやって手間をかけて作られるサラダハーブとは、ケール、ルッコラ、からし菜、わさび菜の4種類の葉物野菜。ケールだけは、夏の暑さや冬の寒さで枯れることのない強さがあるので、ビニールハウスではなく外で育てているということで、一同ケール畑へ。ボナーステーブルで実際に使用するケールの畑を目の前に、興奮気味のマキさん。(TOPの写真がケール畑) マキさん:大きなブロッコリーのよう!こうやってできているんですね、知りませんでした。茎は食べられないんですか?アグリコネクト・阿部智宏さん:茎は食べられないんです。実は下の方にも葉はついていますが、夏は過密にすると虫がよってきてしまうので、きれいに取っています。春秋冬はもじゃもじゃしているんですよ。マキさん:季節によって味は変わりますか?アグリコネクト・河合洋輔さん:そうですね。春は春キャベツのように葉が柔らかいので生で、冬はかたいのですが甘みが強く火入れするのがおすすめです。 マキさん:今回のイベントではこれを使わせていただけるんですよね(と言いながらその場で味見をさせていただく)。とてもやわらかくておいしい!マキさん自身、ご自宅からほど近い広大な畑の一角を借りて、様々な野菜を育てているので、農業の大変さとともに、愛情を持って育てた野菜の本当の美味しさを痛感しているといいます。マキさん:最近は枝豆や空芯菜、落花生なんかも育てているんですよ。野菜や果物の価格変動に苦しみ、また見た目が悪いものは市場に出すことすらできないという現状に頭を悩ませる農家は多いといいます。 マキさん:皆さんの生産を見ていると、野菜がどうやって作られているかを理解し、感謝しながらちゃんとした価格で購入したいと、つくづく思いますね。 アグリコネクトでは、いくつもある畑の中で、ボナースを使うべきかを見極めながら使っているのだそう。アグリコネクト・阿部智宏さん:このあたりでは、火山灰土と言って、そもそもリン酸を吸収しづらい土があります。人工的にリン酸を供給してあげないと、なかなか吸収できない土なんです。畑の場所は時期によって植えるものが異なるので、土のバランスを見ながら、ボナースを使うかどうかを決めています。マキさん:土のバランスはどうやって見るのでしょう。 アグリコネクト・阿部智宏さん:カルシウム、マグネシウム、ミネラル、窒素…などの栄養素のバランス見て、それを補うための肥料をあげています。我々は簡易の検査キットを使ったり、専門機関に土を送ることで、より詳しい成分を出してもらい、土のバランスを常に見ながら肥料設計を整えています。今やボナースがなくてはならない肥料だと言いながらも、その価格に本音がポロリ。アグリコネクト・阿部智宏さん:通常の肥料に比べると、ボナースは高いですよね。もう少し下がったらなぁ…。ボナースの活動は始まったばかりで、実は農家にとっては価格が高いのが現状です。半永久的に使えるという利点はありながら、レストラン・農作物生産者・生活者と共に、食をとりまく循環をつくりあげていくことを目指すために、課題も多くあります。変化にブレーキをかけず、挑戦し続ける彼らの姿勢に我々も続いていきたいと感じた訪問になりました。アグリコネクト・阿部智宏さん:サラダハーブ以外にも季節の野菜に今年は挑戦して、ノウハウをどんどん貯めていきたい。考え、実行し続けたら必ず技術力は上がっていくのだから。 今回マキさんと試食したケールは、「オーガニック・エコフェスタ(※)」で最優秀賞を目指していると言います。それは何も夢のような話ではない。2021年にはルッコラ部門で最優秀賞を獲得した彼らが、満を持して生産したケールなのだから! フードイベント「BONEARTH TABLE」では、この力強いケールを味わえるひと皿「ケールと夏野菜のキヌアライス」も楽しむことができます。ワタナベマキさんによる全4皿の涼やかなメニューは、全てボナースの原料となるNIKKO FINE BONE CHINAで作られた、「REMASTERED」のテーブルウエアに盛り付けられます。おいしい料理を楽しみながら、是非一緒に食の未来を考えていきましょう。※オーガニックエコフェスタ 消費者と生産者にオーガニックの魅力と重要性を伝えること、そしてオーガニック栽培に取り組む生産者を支援する目的で2012年に初開催されたイベント。毎年、野菜の種類別に栄養価コンテストを行い、最優秀賞を決めている。特別に、ケールと夏野菜のキヌアライスのレシピを公開! ケールと夏野菜のキヌアライス 【ケールソテー】・ケール 150g・白ワイン 大さじ1・レモン汁 大さじ1・にんにく(つぶす) 1片・しょうゆ 小さじ1・塩 小さじ1/3・ピーナッツオイル 小さじ2⁡① ケールは太い芯をのぞき、2cm幅に切る② フライパンにオイルとにんにくを入れ、弱火で熱し香りがたったら①を入れて中火にし、白ワイン、塩を加えて蓋をして3分ほど蒸し炒めをする③ レモン汁、醤油を加えて和える⁡【ビーツのマリネ】・ビーツ 小1個(200g)・赤ワインビネガー 大さじ1・塩 小さじ1/3・粗びき黒こしょう 少々・オリーブオイル 小さじ2⁡① ビーツは皮をむき細切りにし、蒸し器で7分蒸す② 温かいうちに、赤ワインビネガー、塩、オリーブオイルでマリネしこしょうをふる⁡【ズッキーニのクミンマリネ】・ズッキーニ 1本(250g)・クミンシード 小さじ1・にんにく(つぶす) 1片・塩 小さじ1/3・オリーブオイル 小さじ2⁡① 薄切りにしたズッキーニは塩をふり、しんなりするまでおいて軽く絞る② クミンシードはフライパンで乾煎りし、香りがたったら①と和え、にんにく、塩、オリーブオイルを加えてさっと混ぜる⁡【キヌアライス】(作りやすい分量)・米 1.5合・キヌア 大さじ5・ローリエ 1枚・塩 小さじ1/3・水 400ml⁡① 米とキヌアは洗ってざるにあげる② 鍋に①、ローリエ、塩、水を入れて10分浸水させ、強火にかける③ 煮立ったら弱火にして12分炊き、10秒ほど強火にしたら火を消して15分蒸らす④ キヌアライスに、各々のソテーとマリネを盛り付け、混ぜながら食べる!...

「BAZAAR」第⼆弾開催決定!平林 奈緒美さん×⼩林 和⼈さん 対談

「BAZAAR」第⼆弾開催決定!平林 奈緒美さん×⼩林 和⼈さん 対談

2023/07/11

オープン1周年記念企画として⽴ち上がったマーケットイベント企画「BAZAAR」の第⼆弾開催が決定しました。アートディレクターの平林 奈緒美さんと、プロダクトセレクターを務める⼩林和⼈さん(Roundabout, OUTBOUND オーナー)の審美眼により、各地“忘れ物保管所”のデッドストックやユーズド品から⼤切なものを集めた“バザー”企画。買い付けを終えたお⼆⼈に、今回のアイテムの魅⼒をお話いただきました。 小林さん:今回もスタッキングアイテムが豊富に揃いました。前回も反復の美についてお話をしましたが、普段自分の店でも手仕事のものと機械生産のものを両方扱っていて、手仕事の“ゆらぎ”は好きなんですが、機械生産ならではのカチッとした感じもいいんですよね。その中でもフルオートメーションではなく、NIKKOの工場で見たように、最後は人の手で検品していたり…ちゃんと人の手と目をくぐっているものに惹かれます。平林さん:わかります。小林さんの今回のおすすめは? 小林さん:季節的にも今回はビールジョッキがおすすめです。この形でスタッキングができるというのが秀逸で、常設のセレクトに入れたいと思うくらいです。ジョッキといえば、子供の頃やっていた、麦茶でビール気分を味わう“ブクブクごっこ”を思い出します(笑)。平林さん:笑私的には「Pyrex(パイレックス)」ですね。パイレックス好きの方が自国に帰る際に放出したんでしょうか、大量に出ていて。ロゴのデザインも時代によって色々なものがあり、中にはMADE IN BRITAINのパイレックスもあったりして面白かったです。特にグラタン皿がいいですね、サイズも小降りで使いやすそう。最近ガラスの耐熱食器からなんとなく意識が逸れていて。昔は好きだったんですけど。今回見つけて、はっ!っとしました。小林さん:それもこの企画の面白さですね。ものの魅力って、もちろん機能と機能以外の部分の両方あると思っている立場ではいますけど、道具として作られているものは、やっぱり機能がいかに優れているかという部分を見てしまいますね。平林さん:それはありますね。そして今回も、小林さんは相変わらずの“計り愛”が溢れていますね。 TANITAの緑の計り、手前はPyrexのグラタン皿 小林さん:そうですね。このTANITAの、身も蓋もないような生っぽい緑の計りはおもしろい。令和の時代には見ない、絵の具のチューブから出したままみたいな緑!平林さん:なかなか見ないタイプの緑色ですね。でも状態はすごくいいですよね。私は昔のタッパーウェアがあるとつい手に取っちゃいますね。 小林さん:このタッパーが面白いのは、上から見ると丸いけど、下から見ると四角なんですよね。いい形です。平林さん:サイズからしてパスタ用でしょうかね?小林さん:そうかもしれないですね! ――買い付けた後にこの取材で“答え合わせ”をするのが楽しそうなお二人。頭をやわらかくして、グッとくるデザインがどこからやってきたのか、何のために作られたモノなのかを考えるのも、このバザーの楽しさです。 小林さん:イースターのチョコレート型もありますよ。箱の裏にある作り方の説明文がおもしろいんです。文字組が詰まりすぎてたりして。デザイナー目線でどうでしょう。平林さん:完成度が低いけどストレートに情報を伝えるためにデザインされているものって、なぜか惹かれますよね。おしゃれであれば良いというものじゃないという。小林さん:そこに奥深さがありますよね。 小林さん:今回はカトラリーが少なかったのですが、このバターナイフは僕が心の中で思い描くバターナイフの形。これぞ!っていう。「コップらしいコップ」という、僕の好きなブルーノ・ムナーリの言葉があるんですが、そういうものに惹かれてしまいます。これはとてもバターナイフらしいバターナイフ。平林さん:計りらしい計りとかね。小林さん:そうそう、グラタン皿らしいグラタン皿とか。ビールジョッキらしいビールジョッキとか。そういうものって探そうと思ってもなかなか見つからないんですよね。 平林さん:私はこのナプキンリングも好きです。円筒形のステンレスをぶった斬っただけで、オシャレ要素が何もないところがいい。小林さん:色気づいているところが全くなくていいですよね。潔さがあります。魅力を感じるものって、逆に色気を感じると言える場合もあるんですが、でもその色気を作り手が出してやろうとすると、途端にいやらしくなるという…平林さん:デザインの一番難しいところですね。小林さん的に今回のアイテムの中で色気のあるものはどれですか? 小林さん:何の主張もないように見えるこの真っ白なバットには、そこはかとない色気を感じますね。これは出そうと思って出る色気ではないと思うんですよ。スタイリング的な造形としてのデザインではなく、どちらかといえばエンジニアリング的な、設計に近い作業とも言えると思いますが、そういうベクトルのデザインは、作為と無縁であるがゆえの魅力を感じます。業務用のものはそういうものが多いのかもしれませんね。平林さん:ですね。しかもこの陶器のバットは機能的に作られているんだけど、金属のものとはまた違う表情があるじゃないですか。そういうところに色気を感じるのかもしれませんね。 小林さん:このあたりのボックスもいろいろと使えそうですよね。平林さん:実はこの一番大きくて薄いタイプが売れ残ったら、私が買おうと思っています。小林さん:何に使いますか?平林さん:家のストックルームの棚に薄くて奥行きのある段が出来ちゃっていて。そこにちょうどいいな、と。色もいい。小林さん:そうやってその人ごとの住空間のなかで「ここに使おう!」みたいな部分にピンポイントではまると嬉しいですよね。 小林さん:今回は子供用の積み木もあるんですよね。木製品自体が珍しい。平林さん:我々が道具じゃないものを選ぶのは珍しいですね。こういうおもちゃはいいですね、ソリッドで美しいし。子供の頃持っていたとか使っていたものの記憶って、結構残っているものじゃないですか。私も、これに近い木で出来た牧場のおもちゃを持ってました。そういえば、子供が使う食器なんかも、今度手がけてみたいなと思いますね。小林さん:平林さんが考える子供用食器、とても気になります。平林さん:子供の頃に家族でよく行っていたレストランがあって、そこのお子様ランチの器はメラミンではなく陶器だったんです。フチに線路が描かれていて、そこに毎回違う電車が乗っていたんですけど、そのお皿が欲しくて欲しくて…。通いつめてもらったことがありました。小林さん:わあ、いい話...!でも、平林さんはミニマリストのイメージがあるので意外ですね。そうやって子供の頃に夢があるものをたくさん使って、デコレーション欲を満たしておくというのはやっぱり大事なんですね。平林さん:いろんなものを経験して辿り着いたシンプルと、最初からシンプルなものにしか触れていないかでは大きく違いますから。小林さん:そこは確実に強度が違ってきそうですね。うちの娘も幼少期はピンクフリフリ期を経ましたが、やっぱり消化させた方がいいんですよね。親のトーン&マナーは子供に押し付けるものじゃないというか。平林さん:今の時代、特に日本人がそうだと思うんですが、みんなが正しいことをしようとするじゃないですか。前もっていろんな情報を仕入れて、その範囲内で間違いのないものを揃えていくというか。そういうのはつまらないですね。間違いのないものに囲まれて育つ子供って、どういう感じになっていくんだろうなあと思ったりします。私の育った家にはオシャレでもシンプルでもない、自分の理解できないものもたくさんあって、好きじゃなかったけど、でも自分の家にしかない懐かしい何かがあったんですよね、そういうものがなくなってしまっている気がして… 小林さん:そういう意味でいうと、緑の計りはいいですよね(笑)平林さん:これを選ぶ人がいなくなっていると思いますね。この企画では、そういうものを発掘して増やしていきたいですね。小林さん:“その他”のカテゴリーですね!平林さん:そうそう、その他のカテゴリーは各自でちょこちょこ集めておきたいですね。一緒に買い付けるのも楽しいですが、海外に行った時とか、運命的な出会いがあるので。小林さん:バザー目線で日々を過ごすのも楽しそうです。 子ども時代の暮らしの記憶が、大人になってからの暮らしにどう繋がるのか…是非「BAZAAR」には、直感を大事に、遊び心を持って足を運んでみてはいかがでしょうか。第二弾は、ガラスやステンレスものも揃い、ぐっと夏らしさあふれるものになりました。もちろん、オールドニッコーと言われる、ニッコーの珍しい食器も並びますよ!7月26日(水)から8月14日(月)までの開催、是非お越しください。 関連記事:オープン1周年企画 アートディレクター・平林 奈緒美さん×小林 和人さん 対談

「BAZAAR」第⼆弾開催決定!平林 奈緒美さん×⼩林 和⼈さん 対談

2023/07/11

オープン1周年記念企画として⽴ち上がったマーケットイベント企画「BAZAAR」の第⼆弾開催が決定しました。アートディレクターの平林 奈緒美さんと、プロダクトセレクターを務める⼩林和⼈さん(Roundabout, OUTBOUND オーナー)の審美眼により、各地“忘れ物保管所”のデッドストックやユーズド品から⼤切なものを集めた“バザー”企画。買い付けを終えたお⼆⼈に、今回のアイテムの魅⼒をお話いただきました。 小林さん:今回もスタッキングアイテムが豊富に揃いました。前回も反復の美についてお話をしましたが、普段自分の店でも手仕事のものと機械生産のものを両方扱っていて、手仕事の“ゆらぎ”は好きなんですが、機械生産ならではのカチッとした感じもいいんですよね。その中でもフルオートメーションではなく、NIKKOの工場で見たように、最後は人の手で検品していたり…ちゃんと人の手と目をくぐっているものに惹かれます。平林さん:わかります。小林さんの今回のおすすめは? 小林さん:季節的にも今回はビールジョッキがおすすめです。この形でスタッキングができるというのが秀逸で、常設のセレクトに入れたいと思うくらいです。ジョッキといえば、子供の頃やっていた、麦茶でビール気分を味わう“ブクブクごっこ”を思い出します(笑)。平林さん:笑私的には「Pyrex(パイレックス)」ですね。パイレックス好きの方が自国に帰る際に放出したんでしょうか、大量に出ていて。ロゴのデザインも時代によって色々なものがあり、中にはMADE IN BRITAINのパイレックスもあったりして面白かったです。特にグラタン皿がいいですね、サイズも小降りで使いやすそう。最近ガラスの耐熱食器からなんとなく意識が逸れていて。昔は好きだったんですけど。今回見つけて、はっ!っとしました。小林さん:それもこの企画の面白さですね。ものの魅力って、もちろん機能と機能以外の部分の両方あると思っている立場ではいますけど、道具として作られているものは、やっぱり機能がいかに優れているかという部分を見てしまいますね。平林さん:それはありますね。そして今回も、小林さんは相変わらずの“計り愛”が溢れていますね。 TANITAの緑の計り、手前はPyrexのグラタン皿 小林さん:そうですね。このTANITAの、身も蓋もないような生っぽい緑の計りはおもしろい。令和の時代には見ない、絵の具のチューブから出したままみたいな緑!平林さん:なかなか見ないタイプの緑色ですね。でも状態はすごくいいですよね。私は昔のタッパーウェアがあるとつい手に取っちゃいますね。 小林さん:このタッパーが面白いのは、上から見ると丸いけど、下から見ると四角なんですよね。いい形です。平林さん:サイズからしてパスタ用でしょうかね?小林さん:そうかもしれないですね! ――買い付けた後にこの取材で“答え合わせ”をするのが楽しそうなお二人。頭をやわらかくして、グッとくるデザインがどこからやってきたのか、何のために作られたモノなのかを考えるのも、このバザーの楽しさです。 小林さん:イースターのチョコレート型もありますよ。箱の裏にある作り方の説明文がおもしろいんです。文字組が詰まりすぎてたりして。デザイナー目線でどうでしょう。平林さん:完成度が低いけどストレートに情報を伝えるためにデザインされているものって、なぜか惹かれますよね。おしゃれであれば良いというものじゃないという。小林さん:そこに奥深さがありますよね。 小林さん:今回はカトラリーが少なかったのですが、このバターナイフは僕が心の中で思い描くバターナイフの形。これぞ!っていう。「コップらしいコップ」という、僕の好きなブルーノ・ムナーリの言葉があるんですが、そういうものに惹かれてしまいます。これはとてもバターナイフらしいバターナイフ。平林さん:計りらしい計りとかね。小林さん:そうそう、グラタン皿らしいグラタン皿とか。ビールジョッキらしいビールジョッキとか。そういうものって探そうと思ってもなかなか見つからないんですよね。 平林さん:私はこのナプキンリングも好きです。円筒形のステンレスをぶった斬っただけで、オシャレ要素が何もないところがいい。小林さん:色気づいているところが全くなくていいですよね。潔さがあります。魅力を感じるものって、逆に色気を感じると言える場合もあるんですが、でもその色気を作り手が出してやろうとすると、途端にいやらしくなるという…平林さん:デザインの一番難しいところですね。小林さん的に今回のアイテムの中で色気のあるものはどれですか? 小林さん:何の主張もないように見えるこの真っ白なバットには、そこはかとない色気を感じますね。これは出そうと思って出る色気ではないと思うんですよ。スタイリング的な造形としてのデザインではなく、どちらかといえばエンジニアリング的な、設計に近い作業とも言えると思いますが、そういうベクトルのデザインは、作為と無縁であるがゆえの魅力を感じます。業務用のものはそういうものが多いのかもしれませんね。平林さん:ですね。しかもこの陶器のバットは機能的に作られているんだけど、金属のものとはまた違う表情があるじゃないですか。そういうところに色気を感じるのかもしれませんね。 小林さん:このあたりのボックスもいろいろと使えそうですよね。平林さん:実はこの一番大きくて薄いタイプが売れ残ったら、私が買おうと思っています。小林さん:何に使いますか?平林さん:家のストックルームの棚に薄くて奥行きのある段が出来ちゃっていて。そこにちょうどいいな、と。色もいい。小林さん:そうやってその人ごとの住空間のなかで「ここに使おう!」みたいな部分にピンポイントではまると嬉しいですよね。 小林さん:今回は子供用の積み木もあるんですよね。木製品自体が珍しい。平林さん:我々が道具じゃないものを選ぶのは珍しいですね。こういうおもちゃはいいですね、ソリッドで美しいし。子供の頃持っていたとか使っていたものの記憶って、結構残っているものじゃないですか。私も、これに近い木で出来た牧場のおもちゃを持ってました。そういえば、子供が使う食器なんかも、今度手がけてみたいなと思いますね。小林さん:平林さんが考える子供用食器、とても気になります。平林さん:子供の頃に家族でよく行っていたレストランがあって、そこのお子様ランチの器はメラミンではなく陶器だったんです。フチに線路が描かれていて、そこに毎回違う電車が乗っていたんですけど、そのお皿が欲しくて欲しくて…。通いつめてもらったことがありました。小林さん:わあ、いい話...!でも、平林さんはミニマリストのイメージがあるので意外ですね。そうやって子供の頃に夢があるものをたくさん使って、デコレーション欲を満たしておくというのはやっぱり大事なんですね。平林さん:いろんなものを経験して辿り着いたシンプルと、最初からシンプルなものにしか触れていないかでは大きく違いますから。小林さん:そこは確実に強度が違ってきそうですね。うちの娘も幼少期はピンクフリフリ期を経ましたが、やっぱり消化させた方がいいんですよね。親のトーン&マナーは子供に押し付けるものじゃないというか。平林さん:今の時代、特に日本人がそうだと思うんですが、みんなが正しいことをしようとするじゃないですか。前もっていろんな情報を仕入れて、その範囲内で間違いのないものを揃えていくというか。そういうのはつまらないですね。間違いのないものに囲まれて育つ子供って、どういう感じになっていくんだろうなあと思ったりします。私の育った家にはオシャレでもシンプルでもない、自分の理解できないものもたくさんあって、好きじゃなかったけど、でも自分の家にしかない懐かしい何かがあったんですよね、そういうものがなくなってしまっている気がして… 小林さん:そういう意味でいうと、緑の計りはいいですよね(笑)平林さん:これを選ぶ人がいなくなっていると思いますね。この企画では、そういうものを発掘して増やしていきたいですね。小林さん:“その他”のカテゴリーですね!平林さん:そうそう、その他のカテゴリーは各自でちょこちょこ集めておきたいですね。一緒に買い付けるのも楽しいですが、海外に行った時とか、運命的な出会いがあるので。小林さん:バザー目線で日々を過ごすのも楽しそうです。 子ども時代の暮らしの記憶が、大人になってからの暮らしにどう繋がるのか…是非「BAZAAR」には、直感を大事に、遊び心を持って足を運んでみてはいかがでしょうか。第二弾は、ガラスやステンレスものも揃い、ぐっと夏らしさあふれるものになりました。もちろん、オールドニッコーと言われる、ニッコーの珍しい食器も並びますよ!7月26日(水)から8月14日(月)までの開催、是非お越しください。 関連記事:オープン1周年企画 アートディレクター・平林 奈緒美さん×小林 和人さん 対談

LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA  Vol.1 LUCKY ALEXANDER CHINA」

LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA Vol.1 LUCKY ALEXANDE...

2023/06/30

NIKKOとさまざまな取り組みをご一緒している飲食店のプロフェッショナルたちの器選びにおけるこだわり、器に盛り付ける一品にかけた想いなど、店舗紹介とともに心ゆくまで話していただく新連載、「飲食店のUTSUWA」がスタートします。第一回目となる今回は、原宿を代表する行列のできるグルメバーガー店「THE GREAT BURGER」をはじめヒット店舗を連発し、もはや原宿エリアで知らない人はいない!というほど人気店舗を複数軒経営している、車田篤氏率いる株式会社LDFSの新店舗「LUCKY ALEXANDER CHINA」です。原宿ではなく、新たな地として選んだのは、松見坂交差点近くの淡島通り。アメリカチャイナタウンにある町中華をイメージした、餃子が主役の新しいスタイルの中華料理店です。 「LUCKY ALEXANDER CHINA」が生まれるまで 「場所を借りたときは、実はまだどんな業態にするか決めていませんでした。でも、単品で勝負するお店はいつかやりたいなという構想はあったんです。餃子は、いつかやってみたいと思っていました。昔から一つ、売りがある専門店が好きなんです。」 飲食店は人を元気にするという役割があると常々考えているというオーナー車田篤氏。そんな想いから、“LUCKY”で始まる店舗を作りたいとぼんやり考えていたところ、“LUCKY”に人の名前を足して店名にしたらどうか!とひらめいて、昔よく遊んでいた友人のALEXANDERの名前をもらい、「LUCKY ALEXANDER CHINA」通称「LUCKY ALEX」という名前が生まれたそうです。 夜をメインにしたお店も、中華料理という業態も手がけるのは初の試みだということですが、細かいところまで自らデザインした店内は、飲食店の醍醐味である「幸運=LUCKY」がとことん詰め込まれていて、はじめてとは思えない完成度の高さ。壁にも「明日はきっといい日になる」など元気が出るような言葉や格言が散りばめられています。壁に使われている木、照明、入り口のドアの仕様やタイルの形に至るまで、モダンでありながら古き良き、昔ながらの風情を感じる「アメリカのチャイナタウン感」を演出するためにたくさんの細かい工夫が凝らされてます。そして、中国で縁起が良いとされる“8”にちなんだ八角形のテーブルや、赤い幸運カラーを基調としたトイレ、そしてそこに鎮座するゴールドの便器まで、まるでパワースポット!? 運気が上がらないわけがない空間に仕上がっています。 圧巻のメニュー数 「餃子でいく!と決めたものの、麻婆豆腐も海老チリも食べたい!お客さんに喜んでもらいたいなと考えていたら、メニューがかなり増えました(笑)。」というのも納得、餃子3種の他に小籠包、麻婆豆腐、よだれ鶏などお酒のおつまみにもぴったりな一品メニューは20種類ほど。〆にはチャーハンなどに加え、和歌山を代表する「丸田屋」のミニ中華そばもラインナップ。ビール8種、紹興酒やバイボール、サワー各種、ナチュラルワインに加え、ソフトドリンクも11種とドリンクの品揃えも圧巻です。デザートも5種類と、何度も通わないと制覇できないほど充実しています。 ランチタイムには、餃子とメインを組み合わせたボリューム満点のセットもあり、夜はわいわいと飲みながらつまむもよし、しっかり腹を満たすもよし。食べ終わったら、車田氏自ら考えたという39種類の有難いお言葉が入ったフォーチュンクッキーで運試しの楽しみも。 使い勝手の良い、全てが“LUCKY”尽くしの新しい溜まり場になりそうです。 NIKKOとのモノづくり デザートやグラスの一部を除いて、店内で使われている食器のほとんどはNIKKOで作られたオリジナルのもの。車田氏がNIKKO本社を訪れ、膨大なコレクションの中からセレクトし、デザインをしたボーンチャイナたちがお店をさらに盛り上げます。「どこもかしこも飲食店の器が素焼きのナチュラル系という、いわゆる"トレンド"に個人的にはもう若干飽きてきたから、正反対のボーンチャイナでいこうと思ったんです。」醤油やラー油入れ、薬味を入れる器もサンプルが充実していたので、店舗で使用しているイメージがすぐに浮かび、セレクトにも時間が掛からなかったそうです。既存のチャーハン皿は丸みが強かったので、少し角張ったクラシックなフォルムにしたい、という希望で型からおこしました。 「さまざまなメーカーのものを試しましたが、NIKKOの製品は全てにおいて形状の設計にこだわりを感じられました。レンゲなどは、口に入れた時の感じがとてもよかったし、透き通るような白の色味も質感も理想的でした。」食べ終わると「幸運=LUCKY」が出てくるようにデザインされているのがポイント! 今回特にこだわったのは、プリントの“赤”の色味。パンっと目に飛び込んでくるような発色の良い鮮やかでコクのある赤を選び、ロゴをプリントにしたのは、90年代のカフェブームの時代を報復とさせる雰囲気を、一周まわってもう一度、という思いからだそう。裏面もしっかりデザインされていて、こちらもどこか懐かしくて馴染みのあるビジュアルですね。家にあると、おうち時間も“LUCKY”になる!? 贈り物にも喜ばれそうな幸運アイテム、「LUCKY ALEX」×NIKKOの器たち。ほとんどの種類は店頭でも販売もしてるので、ぜひチェックしてください。 <店舗情報>LUCKY ALEXANDER CHINA (通称:LUCKY ALEX)住所:東京都目黒区駒場1-16-9電話番号:03-6804-7352営業時間:火〜金...

LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA Vol.1 LUCKY ALEXANDE...

2023/06/30

NIKKOとさまざまな取り組みをご一緒している飲食店のプロフェッショナルたちの器選びにおけるこだわり、器に盛り付ける一品にかけた想いなど、店舗紹介とともに心ゆくまで話していただく新連載、「飲食店のUTSUWA」がスタートします。第一回目となる今回は、原宿を代表する行列のできるグルメバーガー店「THE GREAT BURGER」をはじめヒット店舗を連発し、もはや原宿エリアで知らない人はいない!というほど人気店舗を複数軒経営している、車田篤氏率いる株式会社LDFSの新店舗「LUCKY ALEXANDER CHINA」です。原宿ではなく、新たな地として選んだのは、松見坂交差点近くの淡島通り。アメリカチャイナタウンにある町中華をイメージした、餃子が主役の新しいスタイルの中華料理店です。 「LUCKY ALEXANDER CHINA」が生まれるまで 「場所を借りたときは、実はまだどんな業態にするか決めていませんでした。でも、単品で勝負するお店はいつかやりたいなという構想はあったんです。餃子は、いつかやってみたいと思っていました。昔から一つ、売りがある専門店が好きなんです。」 飲食店は人を元気にするという役割があると常々考えているというオーナー車田篤氏。そんな想いから、“LUCKY”で始まる店舗を作りたいとぼんやり考えていたところ、“LUCKY”に人の名前を足して店名にしたらどうか!とひらめいて、昔よく遊んでいた友人のALEXANDERの名前をもらい、「LUCKY ALEXANDER CHINA」通称「LUCKY ALEX」という名前が生まれたそうです。 夜をメインにしたお店も、中華料理という業態も手がけるのは初の試みだということですが、細かいところまで自らデザインした店内は、飲食店の醍醐味である「幸運=LUCKY」がとことん詰め込まれていて、はじめてとは思えない完成度の高さ。壁にも「明日はきっといい日になる」など元気が出るような言葉や格言が散りばめられています。壁に使われている木、照明、入り口のドアの仕様やタイルの形に至るまで、モダンでありながら古き良き、昔ながらの風情を感じる「アメリカのチャイナタウン感」を演出するためにたくさんの細かい工夫が凝らされてます。そして、中国で縁起が良いとされる“8”にちなんだ八角形のテーブルや、赤い幸運カラーを基調としたトイレ、そしてそこに鎮座するゴールドの便器まで、まるでパワースポット!? 運気が上がらないわけがない空間に仕上がっています。 圧巻のメニュー数 「餃子でいく!と決めたものの、麻婆豆腐も海老チリも食べたい!お客さんに喜んでもらいたいなと考えていたら、メニューがかなり増えました(笑)。」というのも納得、餃子3種の他に小籠包、麻婆豆腐、よだれ鶏などお酒のおつまみにもぴったりな一品メニューは20種類ほど。〆にはチャーハンなどに加え、和歌山を代表する「丸田屋」のミニ中華そばもラインナップ。ビール8種、紹興酒やバイボール、サワー各種、ナチュラルワインに加え、ソフトドリンクも11種とドリンクの品揃えも圧巻です。デザートも5種類と、何度も通わないと制覇できないほど充実しています。 ランチタイムには、餃子とメインを組み合わせたボリューム満点のセットもあり、夜はわいわいと飲みながらつまむもよし、しっかり腹を満たすもよし。食べ終わったら、車田氏自ら考えたという39種類の有難いお言葉が入ったフォーチュンクッキーで運試しの楽しみも。 使い勝手の良い、全てが“LUCKY”尽くしの新しい溜まり場になりそうです。 NIKKOとのモノづくり デザートやグラスの一部を除いて、店内で使われている食器のほとんどはNIKKOで作られたオリジナルのもの。車田氏がNIKKO本社を訪れ、膨大なコレクションの中からセレクトし、デザインをしたボーンチャイナたちがお店をさらに盛り上げます。「どこもかしこも飲食店の器が素焼きのナチュラル系という、いわゆる"トレンド"に個人的にはもう若干飽きてきたから、正反対のボーンチャイナでいこうと思ったんです。」醤油やラー油入れ、薬味を入れる器もサンプルが充実していたので、店舗で使用しているイメージがすぐに浮かび、セレクトにも時間が掛からなかったそうです。既存のチャーハン皿は丸みが強かったので、少し角張ったクラシックなフォルムにしたい、という希望で型からおこしました。 「さまざまなメーカーのものを試しましたが、NIKKOの製品は全てにおいて形状の設計にこだわりを感じられました。レンゲなどは、口に入れた時の感じがとてもよかったし、透き通るような白の色味も質感も理想的でした。」食べ終わると「幸運=LUCKY」が出てくるようにデザインされているのがポイント! 今回特にこだわったのは、プリントの“赤”の色味。パンっと目に飛び込んでくるような発色の良い鮮やかでコクのある赤を選び、ロゴをプリントにしたのは、90年代のカフェブームの時代を報復とさせる雰囲気を、一周まわってもう一度、という思いからだそう。裏面もしっかりデザインされていて、こちらもどこか懐かしくて馴染みのあるビジュアルですね。家にあると、おうち時間も“LUCKY”になる!? 贈り物にも喜ばれそうな幸運アイテム、「LUCKY ALEX」×NIKKOの器たち。ほとんどの種類は店頭でも販売もしてるので、ぜひチェックしてください。 <店舗情報>LUCKY ALEXANDER CHINA (通称:LUCKY ALEX)住所:東京都目黒区駒場1-16-9電話番号:03-6804-7352営業時間:火〜金...