JUNE FEATURED ITEMS 小泉硝子製作所

LOST AND FOUND TOKYO STOREのアイテムから、毎月光をあててご紹介しているセンターテーブル。
6月は、"夏至の前の身支度"をテーマに、自分自身や身の回りを整える日用品をご紹介しています。

その中から今月は「小泉硝子製作所」 へ、セレクターの小林和人氏とお伺いしました。

明治45年(1912年)に東京都台東区三ノ輪に創業した「小泉硝子製作所」は、ホウケイ酸ガラス(耐熱ガラス)を自社内で溶解できる数少ない国内メーカーです。

小林さん:LOST AND FOUNDを手掛けるNIKKOのように、国内で100年以上もの間、ものづくりを続ける作り手との取り組みができたらと考えていました。

現在は茨城県に工場を構え、1点1点、職人による手吹きや加工技術で、理化学用、医療用から、食器まで、様々な分野のガラス製品を世に送り出しています。

工場に並ぶのは、病院、薬品会社などから注文を受けて、製作したガラス製品のサンプルたち。
元々、医療や実験器具として使用していた型を加工して、新たな姿に生まれ変わった商品も多数生まれています。

LOST AND FOUND TOKYO STOREでも取り扱いしている 「HOYA POT」は、照明やガス灯のガラスシェードとして使われた「ホヤ」をベースに飲み口や底をつけドリップポット型に。
取り外しできるレザーホルダーはレザーブランド「.URUKUST(ウルクスト)」のデザイン。当初、ウルクストさんがこのポットを注文し、オリジナルのレザーハンドルを付けて引き出物としてお配りしたところから、商品化に至ったそうです。

小泉硝子製作所(以下小泉硝子)さん「病院で使用していたガラス容器に、もともとついていた目盛りをいれずに、蓋と取手を付けたガラスジャーです。梅酒を漬けたりする方もいらっしゃいますよ」

こちらのアイテムは?

小泉硝子さん「目をあらうための瓶です。以前、酵素シロップ作家の方がこちらに蓋を付けて作られたこともあります。」

小泉硝子さん「こちらは昆虫採集のときに、いくつか組み合わせてゴム栓を装着して使うもの。ほかにも、毒壺、殺虫管など、すごい名前の瓶もありますよ。」

小泉硝子さん「こちらは腰につけるウイスキー瓶です。いまは作っていないですけれど…3つに分かれる型に吹きこんで作っています。」

セレクターの小林和人さんが掘り出すガラス器具たち。
ここからまた新しい商品が生まれてくるかもしれません。これこそLOST AND FOUND!

小林さん:今回、生産現場を訪れることで、一つ一つの製品が文字通り人の息吹によって形づくられ、微細な加減によって仕上げられているという小泉硝子の工芸的な側面を見ることができ、意義深かったです。
また、過去の製品の型を生かした新しいプロダクトのアイディアも色々と湧き、今後に繋がりそうな収穫がありました。

今月のセンターテーブルで注目した、「小泉硝子製作所」のアイテムもご紹介します。

小林さん:LOST AND FOUNDに並ぶ製品は、実験器具然とした素っ気ない佇まいが魅力ともいえますが、時折その背景にある人の手に想いを巡らすことで、また新たな魅力が立ち上がってくるかもしれません。

医療の現場で消毒液に浸した脱脂綿やガーゼを入れておく万能壺。片手でフタを開閉できるステンレスフタも衛生的。
万能壺 100 mL / 250mL /500mL
※こちらの硝子は耐熱ガラスではございません。

耐熱性が高く熱衝撃に強い理化学ガラスを使用した試薬瓶。透明度も高く、熱湯を注いだり、冷蔵もでき、活用度が広がります。
広口試薬瓶 120 mL /250mL/500mL/1,000mL

円錐型のピッチャー。口元に向かってシェイプされ、外側にカーブしているので持ちやすく、注ぎやすい形が特徴。
蓋つきなのでおもてなしのドリンクサーバーとしてもおすすめです。
コニカルビーカー(蓋つき) 500 mL/1,000mL

取り扱いの小泉硝子製作所の商品一覧はこちらから

「小泉硝子製作所」の、つややかでクリアなガラス製品。ぜひ店頭で手に取って、質感を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※記事に価格の掲載がある場合、表示価格は投稿当時のものとなります。

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