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ESSENTIAL TOOLS 2025 目利きたちの見立て|スタイリスト・田中 美和子さん編

ESSENTIAL TOOLS 2025 目利きたちの見立て|スタイリスト・田中 美和子さん編

「LOST AND FOUND」オープン4周年を記念したマーケットイベント「ESSENTIAL TOOLS 2025」が、TOKYO STOREで盛り上がりを見せている中、皆さんが気になるアイテムについて、セレクター・小林和人さんが信頼する目利きたちに見立てていただきました。小林さんが商品を紹介しながら、対談形式でお届けします。今回はファッションやインテリア、フードスタイリングなど、ライフスタイル全般におけるシーンのスタイリングを手がけるスタイリスト・田中 美和子さんです。LOST AND FOUNDでは、4年前のブランドローンチという大切なタイミングで、ホームページやSNSのビジュアル用スタイリングを手がけていただきました。 田中美和子/たなか・みわこ スタイリスト ファッションからインテリアまでライフスタイル全般のスタイリングを手がける。 雑誌、広告、TVCMなどの撮影のスタイリングの他、ディスプレイ、住宅や施設などのインテリア、ライフスタイルのアドバイザーとしての仕事もしている。学生時代の恩師の影響もあり始めたスキーが冬の趣味、雪の日が待ち遠しい。 小林さん:「最初に美和子さんに聞きたかったのが、スタイリングにおけるもの選びと自分の生活で使うもの選びの視点はどう違うのかということです」 田中さん:「もの選びの視点はあまり変わらない気がします。描きたいシーンと理想の暮らしの形があまりにも違うことがない限りは、大体のことを私の“好き”で選んでいる気がします」 小林さん:「それは潔いです。 “好き”かどうかって一番ブレない軸ですもんね。特に探していたものじゃなくても、たまたま好きだなと思うものに出会ったら買う方ですか?」 田中さん:「仕事でその時必要でなくても、自分用なら買いますね。とりあえず買う作戦に出ちゃいます。後から用事を与えられるといいなと思って、それを買い物の言い訳のひとつにしています。 『使ってみたいな』『いいな』と思った気持ちは大事にしたいです」 小林さん:「いいですね。自分用にはピンときたものを。今回の企画の中では何がピンときましたか?」 【ガラス瓶】 田中さん:「(ねじ口瓶を手に取り)これ!好きですね。何用なんですか?」 小林さん:「このボトルはおそらく薬品用として使われていたものです」 田中さん:「そうなんですね。私の場合、薬品ボトルだから薬品を入れなきゃいけないということはあまり考えず、『お!いいね!』とピンときたら買ってしまいます。何を入れるか決まってないから、とりあえず格好がつきそうな数だけ買うんです。これはずらっと並んでいた方が好きだと思うものと、1個で大丈夫というものがあります。 どんなシーンというわけでもなく、そのものの持っている姿で決めていますね…」 小林さん:「パッと思い描けるというのが、“スタイリスト脳”ですね」 田中さん:「いやいや、お買い物の時はみんなそれぞれ何かを想像していると思いますよ。その機会が多いか少ないかくらいかと思います」 【導電シリーズ】 田中さん:「この(導電)シリーズも好きです。実際に別のものにはなりますがこのポリタンクは水を入れて玄関のドアストッパーとして使っています。持ち手があるから移動しやすいんです。家と事務所用に二つ持っています。ソフトなのでドアあたりもやさしくていいんです」 小林さん:「ドアの気持ちを考えるなんてやさしいですね」...

ESSENTIAL TOOLS 2025 目利きたちの見立て|スタイリスト・田中 美和子さん編

「LOST AND FOUND」オープン4周年を記念したマーケットイベント「ESSENTIAL TOOLS 2025」が、TOKYO STOREで盛り上がりを見せている中、皆さんが気になるアイテムについて、セレクター・小林和人さんが信頼する目利きたちに見立てていただきました。小林さんが商品を紹介しながら、対談形式でお届けします。今回はファッションやインテリア、フードスタイリングなど、ライフスタイル全般におけるシーンのスタイリングを手がけるスタイリスト・田中 美和子さんです。LOST AND FOUNDでは、4年前のブランドローンチという大切なタイミングで、ホームページやSNSのビジュアル用スタイリングを手がけていただきました。 田中美和子/たなか・みわこ スタイリスト ファッションからインテリアまでライフスタイル全般のスタイリングを手がける。 雑誌、広告、TVCMなどの撮影のスタイリングの他、ディスプレイ、住宅や施設などのインテリア、ライフスタイルのアドバイザーとしての仕事もしている。学生時代の恩師の影響もあり始めたスキーが冬の趣味、雪の日が待ち遠しい。 小林さん:「最初に美和子さんに聞きたかったのが、スタイリングにおけるもの選びと自分の生活で使うもの選びの視点はどう違うのかということです」 田中さん:「もの選びの視点はあまり変わらない気がします。描きたいシーンと理想の暮らしの形があまりにも違うことがない限りは、大体のことを私の“好き”で選んでいる気がします」 小林さん:「それは潔いです。 “好き”かどうかって一番ブレない軸ですもんね。特に探していたものじゃなくても、たまたま好きだなと思うものに出会ったら買う方ですか?」 田中さん:「仕事でその時必要でなくても、自分用なら買いますね。とりあえず買う作戦に出ちゃいます。後から用事を与えられるといいなと思って、それを買い物の言い訳のひとつにしています。 『使ってみたいな』『いいな』と思った気持ちは大事にしたいです」 小林さん:「いいですね。自分用にはピンときたものを。今回の企画の中では何がピンときましたか?」 【ガラス瓶】 田中さん:「(ねじ口瓶を手に取り)これ!好きですね。何用なんですか?」 小林さん:「このボトルはおそらく薬品用として使われていたものです」 田中さん:「そうなんですね。私の場合、薬品ボトルだから薬品を入れなきゃいけないということはあまり考えず、『お!いいね!』とピンときたら買ってしまいます。何を入れるか決まってないから、とりあえず格好がつきそうな数だけ買うんです。これはずらっと並んでいた方が好きだと思うものと、1個で大丈夫というものがあります。 どんなシーンというわけでもなく、そのものの持っている姿で決めていますね…」 小林さん:「パッと思い描けるというのが、“スタイリスト脳”ですね」 田中さん:「いやいや、お買い物の時はみんなそれぞれ何かを想像していると思いますよ。その機会が多いか少ないかくらいかと思います」 【導電シリーズ】 田中さん:「この(導電)シリーズも好きです。実際に別のものにはなりますがこのポリタンクは水を入れて玄関のドアストッパーとして使っています。持ち手があるから移動しやすいんです。家と事務所用に二つ持っています。ソフトなのでドアあたりもやさしくていいんです」 小林さん:「ドアの気持ちを考えるなんてやさしいですね」...

ESSENTIAL TOOLS 2025 目利きたちの見立て|プロダクトデザイナー・鈴木 元さん編

ESSENTIAL TOOLS 2025 目利きたちの見立て|プロダクトデザイナー・鈴木 元さん編

「LOST AND FOUND」オープン4周年を記念したマーケットイベント「ESSENTIAL TOOLS 2025」が、TOKYO STOREで盛り上がりを見せている中、皆さんが気になるアイテムについてを、セレクター・小林和人さんが信頼する目利きたちに見立てていただきました。小林さんが商品を紹介しながら、対談形式でお届けします。今回は日用品や家具、家電など、生活のためのプロダクトデザインを行い、国内外で活躍するプロダクトデザイナー・鈴木 元さんです。専門職の現場で使われるプロユースの道具たちをデザインから読み解く、鈴木さんならではの視点をお楽しみください。 鈴木元/すずき・げん 1975年生まれ。プロダクトデザイナー。金沢美術工芸大学卒業。Royal College of Art, Design Products科修了。パナソニック株式会社、IDEOロンドン、ボストンオフィスを経て2014年にGEN SUZUKI STUDIOを設立。スタジオを自宅に併設し、生活とデザインを隔てないアプローチで、Herman Miller, Casper, Omronなど国内外の企業と協業している。GERMAN DESIGN AWARD金賞、IDEA賞金賞、クーパーヒューイット国立デザイン美術館永久収蔵など受賞多数。多摩美術大学、武蔵野美術大学非常勤講師。2023年 英D&AD賞プロダクト部門審査委員長。サステナブルな社会における新しいライフスタイルを提案するプロダクト「NIKKO Table Planter™(テーブルプランター)」シリーズで「HACHI」のデザイン設計を務める。 Instagram:@gen__suzuki 鈴木さん:「LOST AND FOUNDのセレクションは業務用っぽい雰囲気として共感しています」 小林:「それは嬉しいですね。LOST AND...

ESSENTIAL TOOLS 2025 目利きたちの見立て|プロダクトデザイナー・鈴木 元さん編

「LOST AND FOUND」オープン4周年を記念したマーケットイベント「ESSENTIAL TOOLS 2025」が、TOKYO STOREで盛り上がりを見せている中、皆さんが気になるアイテムについてを、セレクター・小林和人さんが信頼する目利きたちに見立てていただきました。小林さんが商品を紹介しながら、対談形式でお届けします。今回は日用品や家具、家電など、生活のためのプロダクトデザインを行い、国内外で活躍するプロダクトデザイナー・鈴木 元さんです。専門職の現場で使われるプロユースの道具たちをデザインから読み解く、鈴木さんならではの視点をお楽しみください。 鈴木元/すずき・げん 1975年生まれ。プロダクトデザイナー。金沢美術工芸大学卒業。Royal College of Art, Design Products科修了。パナソニック株式会社、IDEOロンドン、ボストンオフィスを経て2014年にGEN SUZUKI STUDIOを設立。スタジオを自宅に併設し、生活とデザインを隔てないアプローチで、Herman Miller, Casper, Omronなど国内外の企業と協業している。GERMAN DESIGN AWARD金賞、IDEA賞金賞、クーパーヒューイット国立デザイン美術館永久収蔵など受賞多数。多摩美術大学、武蔵野美術大学非常勤講師。2023年 英D&AD賞プロダクト部門審査委員長。サステナブルな社会における新しいライフスタイルを提案するプロダクト「NIKKO Table Planter™(テーブルプランター)」シリーズで「HACHI」のデザイン設計を務める。 Instagram:@gen__suzuki 鈴木さん:「LOST AND FOUNDのセレクションは業務用っぽい雰囲気として共感しています」 小林:「それは嬉しいですね。LOST AND...

LOST AND FOUNDオープン4周年企画 ESSENTIAL TOOLS 2025 平林 奈緒美さん×⼩林 和⼈さん 対談

LOST AND FOUNDオープン4周年企画 ESSENTIAL TOOLS 2025 平林...

LOST AND FOUNDでは、オープン4周年を記念して、プロユースの道具たちの価値を新たな角度で見つめ直すマーケットイベント「ESSENTIAL TOOLS 2025」を開催しています。日常では目に触れる機会が少ない、専門職の現場で使われるプロユースの道具たち。このESSENTIAL <=欠かせない、本質的>な存在を生活に取り込んだとき、利便性やデザイン性など、新たな角度でその価値を見つめ直すことができるのではないか。そんな視点でアートディレクター・平林奈緒美さんと、セレクター・小林和人さん(Roundabout, OUTBOUND オーナー)がアイテムを選びました。今回はお二人が選んだそれぞれの道具の魅力についてお話しいただきました。 プロユースの道具を深掘り。 小林さん:「オープン1周年企画として立ち上がり、大人気となったマーケットイベント「BAZAAR」で何度かチームで買い付けをするうち、ある程度掘り出し尽くしたと感じ始めてきました。そんな中で、企画とは関係なく平林さんがいつも国内外の業務ツールのサイトや商品カタログを見ていて、そのリサーチ習慣から見つけた日本未上陸のイタリアのテープカッターが話題になったんですよね」 平林さん:「テープカッターは何年も気にいるものを探していたんです。ついに見つけたものをインスタにアップしたりしていたのですが、気づいたら日本で取り扱われるようになっていて。業務用の素っ気ないデザインのものって魅力があるんだなと改めて思いました」 小林さん:「そこから、日常の暮らしではあまり目にしない業務用製品の魅力を伝えると楽しいのではないか、ということでこの企画が生まれたんでしたね」 小さなものの収納に、瓶シリーズ 小林さん:「こうして二人それぞれが選んだものを並べてみると、不思議と一体感がありますね。まず平林さんがガラス瓶を色々と探しているという話をされていたので、僕は赤いボトルキャリアを選んでみました。サイズがちょうどでしたね。調味料などの瓶ものを収納するのに便利ですし、例えば困りがちな掃除機の替ノズルの収納なんかにもいかがでしょうか。平林さんが選んだこの瓶は蓋の質感がいいですね!」 平林さん:「そうなんです。特に透明の蓋が良いなと思って。そして私的にはこの頭でっかちなフォルムとフタのリブのピッチがたまらないんですよね」 小林さん:「確かに、リブの幅やピッチは重要ですよね。今回、平林さんが選んだ瓶類はサイズによってまた印象が変わるのが興味深いです。牛乳瓶の飲み口の量感もいいなと改めて感じました。デスク周りのものを小分けするのにも使えそうです」 平林さん:「瓶って液体以外にも意外といろんなものに使えるなと思っていて。例えば海外に行くといまだに瓶入りのヨーグルトが普通に売っているんですが、そういった瓶も、クリップなどの小さなものを入れるのに便利だったりしますね」 用途選びが楽しい 真っ黒な「導電」シリーズ 小林さん:「そして何と言っても平林さんの黒い容器群。これらのものは『導電タイプ』と呼ばれているとは今回初めて知りましたが、こうやって揃うととてもいいですね」 平林さん:「静電気を嫌う電子部品等の搬送、保管に適した容器のことなんですが、このタイプは基本的に色が黒いんです。容器以外にもテープディスペンサーとかゴミ箱など色々なアイテムがあって、導電グッズだけでフェアができるんじゃないかと思っています」 小林さん:「タッパーだとここまで大きなものはなかなかないですしね。何をいれましょうか。やっぱり工具系でしょうか」 平林さん:「この0.9Lのサイズはトイレクイックルを入れるのにぴったりなんです」 小林さん:「なるほど〜!ぴったりですね。乾かないですし、これは究極のトイレクイックル入れですね」 平林さん:「少し大きな1.5Lタイプはコーヒーフィルターを入れて使っています。ボトルタイプの2Lは粉末の洗剤などを入れるのに便利。大きなタンクは災害時に水を運んだり、水を入れて使えばストッパーや錘にもなります」 小林さん:「流石!全てピンポイントで用途があるとは!2Lタイプの筒型はダンベル代わりにもいいんじゃないでしょうか。置いてあっても嫌じゃないし、コソッと筋トレしたい人へ(笑)。約10種類とサイズや形が様々にあるので、ぴったりの用途を考えるのが楽しそうですね」 暮らしに欠かせない、コンテナやツールボックス 平林さん:「小林さんがセレクトされたこのコンテナはキッチンのストックルームに置いて、お米とかパスタみたいなものを入れるのに良さそうですね」 小林さん:「なるほど!いわれてみれば確かに、食品系などにも使えそうですね」 小林さん:「このHAZETというドイツの工具メーカーのツールボックスもおすすめです。リモートワークの方が増えたと思うので、仕事道具など、パソコンの充電器も入れて家の中を移動できます」...

LOST AND FOUNDオープン4周年企画 ESSENTIAL TOOLS 2025 平林...

LOST AND FOUNDでは、オープン4周年を記念して、プロユースの道具たちの価値を新たな角度で見つめ直すマーケットイベント「ESSENTIAL TOOLS 2025」を開催しています。日常では目に触れる機会が少ない、専門職の現場で使われるプロユースの道具たち。このESSENTIAL <=欠かせない、本質的>な存在を生活に取り込んだとき、利便性やデザイン性など、新たな角度でその価値を見つめ直すことができるのではないか。そんな視点でアートディレクター・平林奈緒美さんと、セレクター・小林和人さん(Roundabout, OUTBOUND オーナー)がアイテムを選びました。今回はお二人が選んだそれぞれの道具の魅力についてお話しいただきました。 プロユースの道具を深掘り。 小林さん:「オープン1周年企画として立ち上がり、大人気となったマーケットイベント「BAZAAR」で何度かチームで買い付けをするうち、ある程度掘り出し尽くしたと感じ始めてきました。そんな中で、企画とは関係なく平林さんがいつも国内外の業務ツールのサイトや商品カタログを見ていて、そのリサーチ習慣から見つけた日本未上陸のイタリアのテープカッターが話題になったんですよね」 平林さん:「テープカッターは何年も気にいるものを探していたんです。ついに見つけたものをインスタにアップしたりしていたのですが、気づいたら日本で取り扱われるようになっていて。業務用の素っ気ないデザインのものって魅力があるんだなと改めて思いました」 小林さん:「そこから、日常の暮らしではあまり目にしない業務用製品の魅力を伝えると楽しいのではないか、ということでこの企画が生まれたんでしたね」 小さなものの収納に、瓶シリーズ 小林さん:「こうして二人それぞれが選んだものを並べてみると、不思議と一体感がありますね。まず平林さんがガラス瓶を色々と探しているという話をされていたので、僕は赤いボトルキャリアを選んでみました。サイズがちょうどでしたね。調味料などの瓶ものを収納するのに便利ですし、例えば困りがちな掃除機の替ノズルの収納なんかにもいかがでしょうか。平林さんが選んだこの瓶は蓋の質感がいいですね!」 平林さん:「そうなんです。特に透明の蓋が良いなと思って。そして私的にはこの頭でっかちなフォルムとフタのリブのピッチがたまらないんですよね」 小林さん:「確かに、リブの幅やピッチは重要ですよね。今回、平林さんが選んだ瓶類はサイズによってまた印象が変わるのが興味深いです。牛乳瓶の飲み口の量感もいいなと改めて感じました。デスク周りのものを小分けするのにも使えそうです」 平林さん:「瓶って液体以外にも意外といろんなものに使えるなと思っていて。例えば海外に行くといまだに瓶入りのヨーグルトが普通に売っているんですが、そういった瓶も、クリップなどの小さなものを入れるのに便利だったりしますね」 用途選びが楽しい 真っ黒な「導電」シリーズ 小林さん:「そして何と言っても平林さんの黒い容器群。これらのものは『導電タイプ』と呼ばれているとは今回初めて知りましたが、こうやって揃うととてもいいですね」 平林さん:「静電気を嫌う電子部品等の搬送、保管に適した容器のことなんですが、このタイプは基本的に色が黒いんです。容器以外にもテープディスペンサーとかゴミ箱など色々なアイテムがあって、導電グッズだけでフェアができるんじゃないかと思っています」 小林さん:「タッパーだとここまで大きなものはなかなかないですしね。何をいれましょうか。やっぱり工具系でしょうか」 平林さん:「この0.9Lのサイズはトイレクイックルを入れるのにぴったりなんです」 小林さん:「なるほど〜!ぴったりですね。乾かないですし、これは究極のトイレクイックル入れですね」 平林さん:「少し大きな1.5Lタイプはコーヒーフィルターを入れて使っています。ボトルタイプの2Lは粉末の洗剤などを入れるのに便利。大きなタンクは災害時に水を運んだり、水を入れて使えばストッパーや錘にもなります」 小林さん:「流石!全てピンポイントで用途があるとは!2Lタイプの筒型はダンベル代わりにもいいんじゃないでしょうか。置いてあっても嫌じゃないし、コソッと筋トレしたい人へ(笑)。約10種類とサイズや形が様々にあるので、ぴったりの用途を考えるのが楽しそうですね」 暮らしに欠かせない、コンテナやツールボックス 平林さん:「小林さんがセレクトされたこのコンテナはキッチンのストックルームに置いて、お米とかパスタみたいなものを入れるのに良さそうですね」 小林さん:「なるほど!いわれてみれば確かに、食品系などにも使えそうですね」 小林さん:「このHAZETというドイツの工具メーカーのツールボックスもおすすめです。リモートワークの方が増えたと思うので、仕事道具など、パソコンの充電器も入れて家の中を移動できます」...

MING TREE Ⅱ発売記念 グラフィックデザイナー・小林一毅さんインタビュー

MING TREE Ⅱ発売記念 グラフィックデザイナー・小林一毅さんインタビュー

NIKKOが1957年に発売した生命の樹を絵柄にした「ミングトゥリー」という歴史あるコレクションを、グラフィックデザイナー・小林一毅氏のデザインによって「MING TREE Ⅱ(ミングトゥリー  セカンドエディション)」として発売することを記念して、スペシャルインタビューをお届けします。 小林一毅/こばやし・いっき グラフィックデザイナー。1992年滋賀県生まれ。女子美術大学、多摩美術大学非常勤講師。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、資生堂クリエイティブ本部でのデザイナー勤務を経て、2019年独立。2024年、南方書局より画集「言葉が立ち上がるまえに」を刊行。2026年1月には南方書局より画集「小さなウインドウで見る」を刊行予定。Instagram:@kobayashi.ikki ーー通常ひとつのお皿のコレクションを作るのには、約半年ほどの期間をかけますが、「MING TREE Ⅱ」のプロジェクトには約1年もの歳月がかかりましたね。一毅さん:「はい、何枚も何枚も描きましたね。図案を描く行為というのは、僕の場合その日のコンディションに結構左右されるんですね。いい線が引けるようになるまでに数日はかかります。ひと線目ですぐにパッといい線が引けるわけではなくて、ある程度集中して描き続けることで良くなるし、期間があいてしまうとどうしても線質が落ちてしまうんです」 ーーベースの図案が決まるまでは描き続けたということですね。一毅さん:「そうですね。どうしても手の動かし方などで少し変わったりして、前に描いたものと統一感がなくなってしまったりということが起こりうるんです」 ーーパソコンでグラフィックを起こして…ではなく、一つひとつ手描きで作っていく工程によって、NIKKOとしても思い入れがどんどん深くなっていきました。一毅さん:「僕にとってもそう言えます。手が覚えるという感覚でしょうか。期間があまりに長すぎちゃうと、どんどん手際が良くなっていって。最初のころより時間もかからなくなり、軽やかになりながらも実はちょっと『めんどくさいなぁ』みたいな感覚も出てくるんです(笑)。でも自分の生活圏の中にこのお皿が入ってきているということなんですよね。それってすごいことで、それだけの作品だと思いますね」 ーーデザインが決まったときはどんな気持ちになりましたか?一毅さん:「『これでいきましょう』とGOが出たときは『終わった…』という一言。それは突き放す言い方ではなくて、日常の中にあった一つのルーティンに区切りがついたような、運動会の練習が終わったような感覚に近いのかもしれません」 ーーそもそもこのプロジェクトのご相談をする前から、REMASTEREDを使っていたんですよね。一毅さん:「そうなんです。広島にあるジェネラルストア『84(はちよん)』さんでロゴやショッパーをデザインしたのですが、そのタイミングでお店の中でREMASTEREDに目がとまったんですよね。そうしたら、ものすごく丁寧にREMASTEREDの想いについて話をしてくれたんです。彼らはただ器を差し出すのではなく、コンシェルジュのようにその背景なども説明しながらこちらの要望を聞いて、棚にある商品だけでなくバックヤードからぴったりの商品を持ってきてくれるような姿勢を持っている方たちなんです。そこでREMASTEREDを初めて購入しました」 ーーそれは嬉しいお話です。一毅さん:「REMASTEREDを使っているとご飯を作るのも、食べるのも楽しくなるじゃないですか。そこで今回のお話をいただいたので、とても嬉しかったです」 ーー平面で描いているのと、実際に立体としてお皿になったときの違いや難しさはありましたか?一毅さん:「そうですね、やはりバランス面は難しかったですね。紙で描いているときとは見え方が異なるので、最初はみちっと全体を埋めた方が印象がいいのかなと思ったのですが、器に入れてみると抜けがなくてあまり良くないなと。余白を積極的に入れることの方が今回は重要なのだと思いました」 ーーご自身でゼロからデザインするのと、今回のようにオリジナル版があるのと、大変さはどのように異なりますか?一毅さん:「今回は特に、オリジナルを描いた人が誰かもわからず、言葉が残っているわけでもない。でも描けば描くほどクオリティの高さに気づかされ、これと対等に渡り合えるようにしなければという、いつもとは別のプレッシャーがありました。多分誰よりもこの絵柄を見たと思いますし、頭の中にも焼き付けました。見れば見るほどファンタジー感があって、これを会社の内部の方が描いていたと思うと、NIKKOさんはすごいなぁと感じました」 ーーMING TREE Ⅱは一毅さんのご自宅でも活躍しそうでしょうか。一毅さん:「しますね。このプロジェクトのはじまりは、まずはオリジナルのミングトゥリーを使わせてくださいと言って、数ヶ月使うことでした。自分の生活に馴染ませることからスタートさせていただき、そこから1年かけて、今度はMING TREE Ⅱを使うのがとても楽しみです。僕はミコト屋さんの野菜を定期便でお願いしているのですが、実はあんまり料理をしなくなっていて。彼らの野菜がおいしいので、塩焼きや蒸したりして素材そのものを食べるくらいが僕にはちょうど良いんですよね。どんどん調理がシンプルになっちゃって(笑)。でも、子どもの好きな卵料理とか、またじっくり料理を楽しみたくなりました」 小林一毅さんの新たな表現によって、また次の100年、もっと先に続くミングトゥリーが「MING TREE Ⅱ(ミングトゥリー セカンドエディション」として遂に完成しました。さらに一毅さんが描き続けた絵柄を、シルクスクリーンのポスターとして限定20枚、サイン入りで販売することも決定。是非店頭でご覧ください。 【ミングトゥリーとは】NIKKOのミングトゥリーは1957年(東京タワーが完成する1年前)の発売以来、日本だけでなく欧米のご家庭でも広く愛用されてきました。長きに渡って硬質陶器に銅板絵付けで製造してきたミングトゥリーを、NIKKOの高い転写紙技術を駆使して純白のNIKKO FINE BONE CHINAに絵付けし、「MING TREE」としてリボーン。純白の素地だからこそ表現できるより繊細で美しい絵柄に加え、業務用にも耐えうる強度を兼ね備えました。そして今回、その歴代シリーズを小林一毅氏とともに再解釈し、新デザインとして「MING...

MING TREE Ⅱ発売記念 グラフィックデザイナー・小林一毅さんインタビュー

NIKKOが1957年に発売した生命の樹を絵柄にした「ミングトゥリー」という歴史あるコレクションを、グラフィックデザイナー・小林一毅氏のデザインによって「MING TREE Ⅱ(ミングトゥリー  セカンドエディション)」として発売することを記念して、スペシャルインタビューをお届けします。 小林一毅/こばやし・いっき グラフィックデザイナー。1992年滋賀県生まれ。女子美術大学、多摩美術大学非常勤講師。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、資生堂クリエイティブ本部でのデザイナー勤務を経て、2019年独立。2024年、南方書局より画集「言葉が立ち上がるまえに」を刊行。2026年1月には南方書局より画集「小さなウインドウで見る」を刊行予定。Instagram:@kobayashi.ikki ーー通常ひとつのお皿のコレクションを作るのには、約半年ほどの期間をかけますが、「MING TREE Ⅱ」のプロジェクトには約1年もの歳月がかかりましたね。一毅さん:「はい、何枚も何枚も描きましたね。図案を描く行為というのは、僕の場合その日のコンディションに結構左右されるんですね。いい線が引けるようになるまでに数日はかかります。ひと線目ですぐにパッといい線が引けるわけではなくて、ある程度集中して描き続けることで良くなるし、期間があいてしまうとどうしても線質が落ちてしまうんです」 ーーベースの図案が決まるまでは描き続けたということですね。一毅さん:「そうですね。どうしても手の動かし方などで少し変わったりして、前に描いたものと統一感がなくなってしまったりということが起こりうるんです」 ーーパソコンでグラフィックを起こして…ではなく、一つひとつ手描きで作っていく工程によって、NIKKOとしても思い入れがどんどん深くなっていきました。一毅さん:「僕にとってもそう言えます。手が覚えるという感覚でしょうか。期間があまりに長すぎちゃうと、どんどん手際が良くなっていって。最初のころより時間もかからなくなり、軽やかになりながらも実はちょっと『めんどくさいなぁ』みたいな感覚も出てくるんです(笑)。でも自分の生活圏の中にこのお皿が入ってきているということなんですよね。それってすごいことで、それだけの作品だと思いますね」 ーーデザインが決まったときはどんな気持ちになりましたか?一毅さん:「『これでいきましょう』とGOが出たときは『終わった…』という一言。それは突き放す言い方ではなくて、日常の中にあった一つのルーティンに区切りがついたような、運動会の練習が終わったような感覚に近いのかもしれません」 ーーそもそもこのプロジェクトのご相談をする前から、REMASTEREDを使っていたんですよね。一毅さん:「そうなんです。広島にあるジェネラルストア『84(はちよん)』さんでロゴやショッパーをデザインしたのですが、そのタイミングでお店の中でREMASTEREDに目がとまったんですよね。そうしたら、ものすごく丁寧にREMASTEREDの想いについて話をしてくれたんです。彼らはただ器を差し出すのではなく、コンシェルジュのようにその背景なども説明しながらこちらの要望を聞いて、棚にある商品だけでなくバックヤードからぴったりの商品を持ってきてくれるような姿勢を持っている方たちなんです。そこでREMASTEREDを初めて購入しました」 ーーそれは嬉しいお話です。一毅さん:「REMASTEREDを使っているとご飯を作るのも、食べるのも楽しくなるじゃないですか。そこで今回のお話をいただいたので、とても嬉しかったです」 ーー平面で描いているのと、実際に立体としてお皿になったときの違いや難しさはありましたか?一毅さん:「そうですね、やはりバランス面は難しかったですね。紙で描いているときとは見え方が異なるので、最初はみちっと全体を埋めた方が印象がいいのかなと思ったのですが、器に入れてみると抜けがなくてあまり良くないなと。余白を積極的に入れることの方が今回は重要なのだと思いました」 ーーご自身でゼロからデザインするのと、今回のようにオリジナル版があるのと、大変さはどのように異なりますか?一毅さん:「今回は特に、オリジナルを描いた人が誰かもわからず、言葉が残っているわけでもない。でも描けば描くほどクオリティの高さに気づかされ、これと対等に渡り合えるようにしなければという、いつもとは別のプレッシャーがありました。多分誰よりもこの絵柄を見たと思いますし、頭の中にも焼き付けました。見れば見るほどファンタジー感があって、これを会社の内部の方が描いていたと思うと、NIKKOさんはすごいなぁと感じました」 ーーMING TREE Ⅱは一毅さんのご自宅でも活躍しそうでしょうか。一毅さん:「しますね。このプロジェクトのはじまりは、まずはオリジナルのミングトゥリーを使わせてくださいと言って、数ヶ月使うことでした。自分の生活に馴染ませることからスタートさせていただき、そこから1年かけて、今度はMING TREE Ⅱを使うのがとても楽しみです。僕はミコト屋さんの野菜を定期便でお願いしているのですが、実はあんまり料理をしなくなっていて。彼らの野菜がおいしいので、塩焼きや蒸したりして素材そのものを食べるくらいが僕にはちょうど良いんですよね。どんどん調理がシンプルになっちゃって(笑)。でも、子どもの好きな卵料理とか、またじっくり料理を楽しみたくなりました」 小林一毅さんの新たな表現によって、また次の100年、もっと先に続くミングトゥリーが「MING TREE Ⅱ(ミングトゥリー セカンドエディション」として遂に完成しました。さらに一毅さんが描き続けた絵柄を、シルクスクリーンのポスターとして限定20枚、サイン入りで販売することも決定。是非店頭でご覧ください。 【ミングトゥリーとは】NIKKOのミングトゥリーは1957年(東京タワーが完成する1年前)の発売以来、日本だけでなく欧米のご家庭でも広く愛用されてきました。長きに渡って硬質陶器に銅板絵付けで製造してきたミングトゥリーを、NIKKOの高い転写紙技術を駆使して純白のNIKKO FINE BONE CHINAに絵付けし、「MING TREE」としてリボーン。純白の素地だからこそ表現できるより繊細で美しい絵柄に加え、業務用にも耐えうる強度を兼ね備えました。そして今回、その歴代シリーズを小林一毅氏とともに再解釈し、新デザインとして「MING...

BONEARTH TABLE開催決定!南青山の日本料理店「てのしま」による、「ごちそう!おにぎり店」を限定オープン

BONEARTH TABLE開催決定!南青山の日本料理店「てのしま」による、「ごちそう!おにぎ...

新米の季節がやってきました。捨てられる食器をリサイクルした肥料で作る「BONEARTH米」も、ふっくらとした美味しい新米の収穫時期となります。 せっかくなのでより美味しく、そして楽しく、皆さまにお届けするために、南青山の日本料理店「てのしま」とともに、一日限りの「ごちそう!おにぎり店」をオープンします。 10月26日(日)にLOST AND FOUND 地下1階 NIKKO ショールームにて、「てのしま」が美味しく炊いた白米を“皆さんとともに”心を込めてにぎり、更にBONEARTH野菜を使ったとっておきのおかず、汁ものとともにお楽しみいただくというワークショップ形式の特別店となります。 参加予約はこちら 今回はオープンに先駆けて、「てのしま」を営む林ご夫妻にお話を伺いました。 てのしま」料理長 林 亮平 「てのしま」料理長 林 亮平1976年香川県丸亀市生まれ、岡山県玉野市育ち。立命館大学卒業後2001年株式会社菊の井に入社し、老舗料亭『菊乃井』の主人・村田吉弘氏に師事。20以上の国や地域で和食を普及するためのイベントに携わる。2018年『てのしま』開業。京都で習得した日本料理の技法、海外で磨いた知見と感性をもって郷土“せとうち”と向き合い、自らのルーツである香川県“手島(てしま)”の再興を目指している。日本料理アカデミー正会員、食文化ルネッサンスメンバー、Chefs For The Blueメンバー。 林ご夫妻が営む、南青山で日本料理店「てのしま」は、「現代の民藝」をテーマに、どこかにありそうでどこにもない新しい日本料理のカタチを更新し続けています。お二人の行動は店舗の営業だけにとどまらず、「食文化を未来へつなぐ」をテーマに、時には食育イベントで保育園生や小学生に「出汁」や「和食」について教えたり、異なる業態とコラボレーションイベントを行ったりと、食の未来につながる活動のため日本全国だけでなく、世界中の食の現場に足繁く訪れています。さらには、トップシェフとジャーナリストたちにより100年先の水産資源の未来のためにと立ち上げられた「chefs for the Blue」の活動にも意欲的に参加されています。 お二人を突き動かしている熱意の源はどんなものなのでしょうか。 料理への道のり ―少し遡りますが、料理の道に進まれたのはどういうきっかけだったのでしょうか。 林さん:「私の父は高校の教員で世界史を教えていました。中学生の頃から勉強が好きではないことは知られていたので、「高校や大学にいく必要がないのではないか、料理が好きならその道での良いのではないか」と言われていたのですが、さすがに中卒で丁稚修行をする勇気がなかったので、続けていた大好きなバスケットボールもしたいと高校に進学し、二浪して大学に入りました。小さい頃から母を手伝うのが好きでしたし、アニメを見るような気分で料理番組を見ている子供でした」 紗里さん:「小学生の卒業論文には将来はコックになりたいと書いていたそうですよ」 林さん:「そうそう。母がとにかく自然派だったので、近所のスーパーで買うのではなく、調味料なども含め全てを全国から取り寄せていました。当時は周りにそんな人がいなかったので、父親からは「外では絶対に言うなよ。」と言われてましたね(笑)。ものすごいエンゲル係数だったと思います。大学では「集団自炊サークル フライパン」というサークルを立ち上げて、週に2度程みんなで料理を作っていました。それだけでなく、日々自分でも料理をしていましたね。母親から「野菜を食べないと死ぬ!野菜の中でも色のついた野菜が大事!」というような恐怖を植え付けられて育ってきたので、一人暮らしでしたが常にかぼちゃを炊いているような、とにかく毎日何かしら料理をしている学生生活でした(笑)。就職活動をして、企業から内定をもらっていたのですが、好きなことを仕事にする勇気を持った方がいいと一念発起し、父親に「料理人になりたい!」と直談判したところ、「そんなことだろうと思っていた、好きにしたらいい」と言ってもらい、料理の世界へと入りました。本当にありがたかったですね。料理店には何のツテもなかったので、友達の知り合いのお店からスタートし、大学のキャリアセンターや就職部に行ったりして探しましたね。勉強するのには本を読むしかなくて、「菊乃井」の村田さんの本を読んでみたところ、料理哲学が素晴らしい!と感銘を受けたんです。そこから面接に行き、働かせてもらうことになりました」...

BONEARTH TABLE開催決定!南青山の日本料理店「てのしま」による、「ごちそう!おにぎ...

新米の季節がやってきました。捨てられる食器をリサイクルした肥料で作る「BONEARTH米」も、ふっくらとした美味しい新米の収穫時期となります。 せっかくなのでより美味しく、そして楽しく、皆さまにお届けするために、南青山の日本料理店「てのしま」とともに、一日限りの「ごちそう!おにぎり店」をオープンします。 10月26日(日)にLOST AND FOUND 地下1階 NIKKO ショールームにて、「てのしま」が美味しく炊いた白米を“皆さんとともに”心を込めてにぎり、更にBONEARTH野菜を使ったとっておきのおかず、汁ものとともにお楽しみいただくというワークショップ形式の特別店となります。 参加予約はこちら 今回はオープンに先駆けて、「てのしま」を営む林ご夫妻にお話を伺いました。 てのしま」料理長 林 亮平 「てのしま」料理長 林 亮平1976年香川県丸亀市生まれ、岡山県玉野市育ち。立命館大学卒業後2001年株式会社菊の井に入社し、老舗料亭『菊乃井』の主人・村田吉弘氏に師事。20以上の国や地域で和食を普及するためのイベントに携わる。2018年『てのしま』開業。京都で習得した日本料理の技法、海外で磨いた知見と感性をもって郷土“せとうち”と向き合い、自らのルーツである香川県“手島(てしま)”の再興を目指している。日本料理アカデミー正会員、食文化ルネッサンスメンバー、Chefs For The Blueメンバー。 林ご夫妻が営む、南青山で日本料理店「てのしま」は、「現代の民藝」をテーマに、どこかにありそうでどこにもない新しい日本料理のカタチを更新し続けています。お二人の行動は店舗の営業だけにとどまらず、「食文化を未来へつなぐ」をテーマに、時には食育イベントで保育園生や小学生に「出汁」や「和食」について教えたり、異なる業態とコラボレーションイベントを行ったりと、食の未来につながる活動のため日本全国だけでなく、世界中の食の現場に足繁く訪れています。さらには、トップシェフとジャーナリストたちにより100年先の水産資源の未来のためにと立ち上げられた「chefs for the Blue」の活動にも意欲的に参加されています。 お二人を突き動かしている熱意の源はどんなものなのでしょうか。 料理への道のり ―少し遡りますが、料理の道に進まれたのはどういうきっかけだったのでしょうか。 林さん:「私の父は高校の教員で世界史を教えていました。中学生の頃から勉強が好きではないことは知られていたので、「高校や大学にいく必要がないのではないか、料理が好きならその道での良いのではないか」と言われていたのですが、さすがに中卒で丁稚修行をする勇気がなかったので、続けていた大好きなバスケットボールもしたいと高校に進学し、二浪して大学に入りました。小さい頃から母を手伝うのが好きでしたし、アニメを見るような気分で料理番組を見ている子供でした」 紗里さん:「小学生の卒業論文には将来はコックになりたいと書いていたそうですよ」 林さん:「そうそう。母がとにかく自然派だったので、近所のスーパーで買うのではなく、調味料なども含め全てを全国から取り寄せていました。当時は周りにそんな人がいなかったので、父親からは「外では絶対に言うなよ。」と言われてましたね(笑)。ものすごいエンゲル係数だったと思います。大学では「集団自炊サークル フライパン」というサークルを立ち上げて、週に2度程みんなで料理を作っていました。それだけでなく、日々自分でも料理をしていましたね。母親から「野菜を食べないと死ぬ!野菜の中でも色のついた野菜が大事!」というような恐怖を植え付けられて育ってきたので、一人暮らしでしたが常にかぼちゃを炊いているような、とにかく毎日何かしら料理をしている学生生活でした(笑)。就職活動をして、企業から内定をもらっていたのですが、好きなことを仕事にする勇気を持った方がいいと一念発起し、父親に「料理人になりたい!」と直談判したところ、「そんなことだろうと思っていた、好きにしたらいい」と言ってもらい、料理の世界へと入りました。本当にありがたかったですね。料理店には何のツテもなかったので、友達の知り合いのお店からスタートし、大学のキャリアセンターや就職部に行ったりして探しましたね。勉強するのには本を読むしかなくて、「菊乃井」の村田さんの本を読んでみたところ、料理哲学が素晴らしい!と感銘を受けたんです。そこから面接に行き、働かせてもらうことになりました」...

【ご自宅訪問企画|後編】shucoさんが友人宅のキッチンを視点転換!vol.1 森次まりなさん

【ご自宅訪問企画|後編】shucoさんが友人宅のキッチンを視点転換!vol.1 森次まりなさん

新連載、ご自宅訪問企画の前編では、shucoさんが友人の森次まりなさんの素敵なご自宅を訪問。ご夫婦二人で住む、和室を囲んだ90平米の贅沢な空間をご紹介しました。今回はキッチンツアー!shucoさんの見立てで、 LOST AND FOUND(LAF)のアイテムをセレクトして、ご自宅にちょっと角度を変えたエッセンスを加えてみたら?を紹介する後編となります。 shuco ヘアスタイリスト、毛髪診断士。東京でのサロンワークを経てパリに渡り、各国のモード誌などで活躍。帰国後もさまざまな媒体でセンスを発揮し、ヘアを通じた社会貢献活動にも注力している。 ダイニングテーブルの隣に位置するキッチンは、ご夫婦のみならず、ホームパーティで数人が並んで料理ができそうなほど長く、贅沢な空間。大きな窓もあって煙や臭いを気にすることもなさそう。森次さん「夫婦二人で余裕で料理できます。この広さが家の決め手となりました」shucoさん「賃貸でなかなかないよね。収納もすごい!ホームパーティすると、洗い物が面倒だったりするけど、ここなら皆で洗えて苦じゃなさそう。ダイニングの横で動線もしっかり取られていていいね!」森次さん「そうなんです。収納はありすぎて、最初は何を入れようかと悩んだくらいです。今でも二人暮らしでは収納の全てを埋められていません(笑)」shucoさん「引き出しを開けても、綺麗!ボールもカゴもかなりの数が揃っていて、料理をしているのが分かる。作業をしながら目の前の窓が開けられるなんて、贅沢だよね。逆に気になっている点はある?」森次さん「見せるキッチングッズでかわいいものがほしいなと思っています」shucoさん「確かに、見せないところは完璧だけどね。安心してください!」 異なる小さな植物を寄せ植え風に見せる shucoさん「とても可愛らしい植物が窓際に並んでいるのだけど、カバーがあったらもっと統一感が出て良い気がして。今日持ってきた小さなバスケットはお箸やカトラリーを入れることができるんだけど、これで寄せ植えのようにしたらどうかな」  使いやすいサイズの『松野屋』のストローパン バスケットは、キッチンだけでなく、洗面やデスクまわりなど、幅広く使えるはず。森次さん「考えたことなかった!もう可愛い!すっきりしますね。これならもう1個くらいあっても良いかも!」 水回りにも美しいデザインのアイテムを置く shuco「環境にやさしい食器用洗剤と、可愛らしいたわしを持ってきました。これなら、水回りも気分があがるよね。見ても可愛くて、実用さも兼ね備えている二つのアイテムです」『FER À CHEVAL』のアレルギーのリスクを最小限に抑えるために開発された、手肌にやさしいディッシュソープはプロヴァンスのオリーブの香りが心地よいアイテム。そしてご存知『亀の子束子』の中からサイザル麻の白いたわしをセレクト。森次さん「これ亀の子たわしなんですか?本当に気分があがりますね」 贅沢な空間だからこそのカゴ収納 shucoさん「そしてですね、キッチンに入って最初に目がいってしまったラップ類。こういう収納ってとても便利なんだけど、やっぱり一気に生活感が出ちゃうよね。そこでごちゃごちゃしたものを一気に隠せるカゴを持ってきました!これは狭い空間だと余計にごちゃついてしまうかもしれないけど、この広い空間をうまく使えそうだなと思って!」 植物を入れたバスケット同様『松野屋』のアチョリ取手付バスケット四角は、しっかり自立して、ラップ類を入れるのにぴったりのサイズ感と1本ハンドルが特徴。shucoさん「鍋つかみなど細かいものが色々収納できるサイズ感。完全に隠しちゃうと使いづらいけど、程よく見えてて使いやすいと思う。ステッチがアクセントになって、このキッチンにぴったり!」森次さん「ずっと悩んでいたラップ収納がようやく解決しました。カゴばかりだとほっこりしちゃいそうだけど、本当、ステッチがきいていていいですね。」 さらにこの一角にshucoさんがオススメのアイテムを添えて。shucoさん「このコーナーにぴったりだと思って持ってきたもの。和晒ロールがすごくいいんです!野菜の水切りとか、蒸し料理はもちろん、掃除にも使えるし…洗って何度か使えてとても便利。切れ目も入っていて取りやすいのもポイント。それでいてこのデザイン!料理する人なら絶対にオススメです」と、『さささ』の和晒ロール Standセットを太鼓判。森次さん「すごく気になってました。料理のモチベーションが上がりそう!すぐに使って見たいです。いやぁshucoさんのアイディアがすごいです。花瓶のかわりにカゴを使ったり、ちょっとしたことだけどアイディア次第でグッと見え方が変わりますね。とても参考になりました。もっとこのキッチンが好きになりました!」 <記事内紹介・関連商品>   この企画は初のYouTube連動でお届け!是非動画でもご自宅訪問を楽しんでくださいね。   interview & text by Sahoko Sekiphoto...

【ご自宅訪問企画|後編】shucoさんが友人宅のキッチンを視点転換!vol.1 森次まりなさん

新連載、ご自宅訪問企画の前編では、shucoさんが友人の森次まりなさんの素敵なご自宅を訪問。ご夫婦二人で住む、和室を囲んだ90平米の贅沢な空間をご紹介しました。今回はキッチンツアー!shucoさんの見立てで、 LOST AND FOUND(LAF)のアイテムをセレクトして、ご自宅にちょっと角度を変えたエッセンスを加えてみたら?を紹介する後編となります。 shuco ヘアスタイリスト、毛髪診断士。東京でのサロンワークを経てパリに渡り、各国のモード誌などで活躍。帰国後もさまざまな媒体でセンスを発揮し、ヘアを通じた社会貢献活動にも注力している。 ダイニングテーブルの隣に位置するキッチンは、ご夫婦のみならず、ホームパーティで数人が並んで料理ができそうなほど長く、贅沢な空間。大きな窓もあって煙や臭いを気にすることもなさそう。森次さん「夫婦二人で余裕で料理できます。この広さが家の決め手となりました」shucoさん「賃貸でなかなかないよね。収納もすごい!ホームパーティすると、洗い物が面倒だったりするけど、ここなら皆で洗えて苦じゃなさそう。ダイニングの横で動線もしっかり取られていていいね!」森次さん「そうなんです。収納はありすぎて、最初は何を入れようかと悩んだくらいです。今でも二人暮らしでは収納の全てを埋められていません(笑)」shucoさん「引き出しを開けても、綺麗!ボールもカゴもかなりの数が揃っていて、料理をしているのが分かる。作業をしながら目の前の窓が開けられるなんて、贅沢だよね。逆に気になっている点はある?」森次さん「見せるキッチングッズでかわいいものがほしいなと思っています」shucoさん「確かに、見せないところは完璧だけどね。安心してください!」 異なる小さな植物を寄せ植え風に見せる shucoさん「とても可愛らしい植物が窓際に並んでいるのだけど、カバーがあったらもっと統一感が出て良い気がして。今日持ってきた小さなバスケットはお箸やカトラリーを入れることができるんだけど、これで寄せ植えのようにしたらどうかな」  使いやすいサイズの『松野屋』のストローパン バスケットは、キッチンだけでなく、洗面やデスクまわりなど、幅広く使えるはず。森次さん「考えたことなかった!もう可愛い!すっきりしますね。これならもう1個くらいあっても良いかも!」 水回りにも美しいデザインのアイテムを置く shuco「環境にやさしい食器用洗剤と、可愛らしいたわしを持ってきました。これなら、水回りも気分があがるよね。見ても可愛くて、実用さも兼ね備えている二つのアイテムです」『FER À CHEVAL』のアレルギーのリスクを最小限に抑えるために開発された、手肌にやさしいディッシュソープはプロヴァンスのオリーブの香りが心地よいアイテム。そしてご存知『亀の子束子』の中からサイザル麻の白いたわしをセレクト。森次さん「これ亀の子たわしなんですか?本当に気分があがりますね」 贅沢な空間だからこそのカゴ収納 shucoさん「そしてですね、キッチンに入って最初に目がいってしまったラップ類。こういう収納ってとても便利なんだけど、やっぱり一気に生活感が出ちゃうよね。そこでごちゃごちゃしたものを一気に隠せるカゴを持ってきました!これは狭い空間だと余計にごちゃついてしまうかもしれないけど、この広い空間をうまく使えそうだなと思って!」 植物を入れたバスケット同様『松野屋』のアチョリ取手付バスケット四角は、しっかり自立して、ラップ類を入れるのにぴったりのサイズ感と1本ハンドルが特徴。shucoさん「鍋つかみなど細かいものが色々収納できるサイズ感。完全に隠しちゃうと使いづらいけど、程よく見えてて使いやすいと思う。ステッチがアクセントになって、このキッチンにぴったり!」森次さん「ずっと悩んでいたラップ収納がようやく解決しました。カゴばかりだとほっこりしちゃいそうだけど、本当、ステッチがきいていていいですね。」 さらにこの一角にshucoさんがオススメのアイテムを添えて。shucoさん「このコーナーにぴったりだと思って持ってきたもの。和晒ロールがすごくいいんです!野菜の水切りとか、蒸し料理はもちろん、掃除にも使えるし…洗って何度か使えてとても便利。切れ目も入っていて取りやすいのもポイント。それでいてこのデザイン!料理する人なら絶対にオススメです」と、『さささ』の和晒ロール Standセットを太鼓判。森次さん「すごく気になってました。料理のモチベーションが上がりそう!すぐに使って見たいです。いやぁshucoさんのアイディアがすごいです。花瓶のかわりにカゴを使ったり、ちょっとしたことだけどアイディア次第でグッと見え方が変わりますね。とても参考になりました。もっとこのキッチンが好きになりました!」 <記事内紹介・関連商品>   この企画は初のYouTube連動でお届け!是非動画でもご自宅訪問を楽しんでくださいね。   interview & text by Sahoko Sekiphoto...