JOURNAL

世界初、食器をリサイクルした肥料が循環社会を作り出す

世界初、食器をリサイクルした肥料が循環社会を作り出す

2022/04/12

捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH®(ボナース)」が発売となりました。LOST AND FOUNDでも大人気となっている「REMASTERED」を含む、純白で丈夫な「NIKKO FINE BONE CHINA」ニッコーでは1978年ファインボーンチャイナの生産を開始しました。 その特徴は、群を抜いた透光性と優れた強度。 その密度は、50%にまで高められたボーンアッシュの含有量にあります。 通常50%を超えると成形が困難とされていたものを、研究を重ねた末に見事に実現。 それが、世界一とも言われる純白のボーンチャイナをつくりだしています。をつくる際に工場で出る不合格品を有効活用し、植物の肥料として開発した商品です。 世界一白いとも評されるファインボーンチャイナの器と同じく、この肥料も美しい白さが一際目を引きます。 食器が植物の肥料になる!? しかし、そもそも器が植物の肥料になるのかという疑問が真っ先に浮かびますが……NIKKO FINE BONE CHINAの原料には、石や粘土に加え、牛骨の灰(食肉加工されて残った牛の骨を溶解再合成)があります。その牛骨灰に含まれるリン酸三カルシウムが肥料として有効とのこと。NIKKOが肥料化してリサイクルする技術を確立し、2022年2月10日に農林水産省で肥料登録され、いよいよ発売となったのです。 リン酸は、開花や結実を促進させ、果実の成熟や品質向上にも働きかける植物が育つ上で重要な栄養素。実際に共同研究をした石川県立大学の実験データでも、ボナースが肥料として効果があると実証されました。 肥料としての価値と、化粧砂としての価値 ボナースの特徴は、臭わない/長期保存できる/肥料効果が長期間持続する/白く映える化粧砂として使用可能という点。 土に混ぜて肥料にすることはもちろん、鉢の表面にも敷き詰めたら、持ち前の潔い白さが清潔感を演出し、さらに土埃が舞うのも防いでくれるという優れたアイテムなのです。白い器に料理が供されたときの高揚感を、白い化粧砂から顔を出す植物の凜とした姿を見たときにも感じることができるはず。 陶磁器事業の真の循環社会とは NIKKOが目指す陶磁器の循環社会に向けての歩みは、このボナースのデビューはまだスタート地点に過ぎないといいます。まずは工場で出る食器の不合格品を肥料にすることに成功したわけですが、その先には、もちろんホテルやレストランで実際に使用された自社品の回収の取り組みがあります。それが可能になり、ボナースによって畑で育てられた食材がレストランに渡り、真っ白な食器に料理として供されたとき、思い描く「循環」にまた一歩、歩みを進めたことになります。そしてさらには、他社品を含めて広く回収し、ボナース以外のリサイクル商品の製造販売を行なっていく。食に関わる業界が動いてこそ、真の循環社会を作り出すのです。幸せな食事の時間に、素材と器のストーリーに想像を巡らせることができる社会の実現に向け、毎日プロジェクトは進んでいます。 人も植物も同じ素材からできた道具で生活する さて、ボナースがきっかけでさらに新たなプロダクトが誕生することを最後にお伝えしておきましょう。NIKKOと、デザイン・イノベーションファーム「Takram Japan」がタッグを組み、ボナースを用いて卓上で使う美しいプランター「Table Planter(テーブルプランター)」を発表。これはLOST AND FOUND TOKYO STOREでも夏頃から販売される予定です。...

世界初、食器をリサイクルした肥料が循環社会を作り出す

2022/04/12

捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH®(ボナース)」が発売となりました。LOST AND FOUNDでも大人気となっている「REMASTERED」を含む、純白で丈夫な「NIKKO FINE BONE CHINA」ニッコーでは1978年ファインボーンチャイナの生産を開始しました。 その特徴は、群を抜いた透光性と優れた強度。 その密度は、50%にまで高められたボーンアッシュの含有量にあります。 通常50%を超えると成形が困難とされていたものを、研究を重ねた末に見事に実現。 それが、世界一とも言われる純白のボーンチャイナをつくりだしています。をつくる際に工場で出る不合格品を有効活用し、植物の肥料として開発した商品です。 世界一白いとも評されるファインボーンチャイナの器と同じく、この肥料も美しい白さが一際目を引きます。 食器が植物の肥料になる!? しかし、そもそも器が植物の肥料になるのかという疑問が真っ先に浮かびますが……NIKKO FINE BONE CHINAの原料には、石や粘土に加え、牛骨の灰(食肉加工されて残った牛の骨を溶解再合成)があります。その牛骨灰に含まれるリン酸三カルシウムが肥料として有効とのこと。NIKKOが肥料化してリサイクルする技術を確立し、2022年2月10日に農林水産省で肥料登録され、いよいよ発売となったのです。 リン酸は、開花や結実を促進させ、果実の成熟や品質向上にも働きかける植物が育つ上で重要な栄養素。実際に共同研究をした石川県立大学の実験データでも、ボナースが肥料として効果があると実証されました。 肥料としての価値と、化粧砂としての価値 ボナースの特徴は、臭わない/長期保存できる/肥料効果が長期間持続する/白く映える化粧砂として使用可能という点。 土に混ぜて肥料にすることはもちろん、鉢の表面にも敷き詰めたら、持ち前の潔い白さが清潔感を演出し、さらに土埃が舞うのも防いでくれるという優れたアイテムなのです。白い器に料理が供されたときの高揚感を、白い化粧砂から顔を出す植物の凜とした姿を見たときにも感じることができるはず。 陶磁器事業の真の循環社会とは NIKKOが目指す陶磁器の循環社会に向けての歩みは、このボナースのデビューはまだスタート地点に過ぎないといいます。まずは工場で出る食器の不合格品を肥料にすることに成功したわけですが、その先には、もちろんホテルやレストランで実際に使用された自社品の回収の取り組みがあります。それが可能になり、ボナースによって畑で育てられた食材がレストランに渡り、真っ白な食器に料理として供されたとき、思い描く「循環」にまた一歩、歩みを進めたことになります。そしてさらには、他社品を含めて広く回収し、ボナース以外のリサイクル商品の製造販売を行なっていく。食に関わる業界が動いてこそ、真の循環社会を作り出すのです。幸せな食事の時間に、素材と器のストーリーに想像を巡らせることができる社会の実現に向け、毎日プロジェクトは進んでいます。 人も植物も同じ素材からできた道具で生活する さて、ボナースがきっかけでさらに新たなプロダクトが誕生することを最後にお伝えしておきましょう。NIKKOと、デザイン・イノベーションファーム「Takram Japan」がタッグを組み、ボナースを用いて卓上で使う美しいプランター「Table Planter(テーブルプランター)」を発表。これはLOST AND FOUND TOKYO STOREでも夏頃から販売される予定です。...

行方ひさこのLOST AND FOUNDなキッチン - 料理家 坂田阿希子編 -

行方ひさこのLOST AND FOUNDなキッチン - 料理家 坂田阿希子編 -

2022/04/04

時代を明るくリードしてくれる、様々な分野にまつわるプロフェッショナルたち。そんなプロたちが選んだREMASTEREDのアイテムと共にお送りする「行方ひさこのLOST ANDFOUNDなキッチン」。仕事でもプライベートでも、たくさんのものを見て、真摯に向き合ってきた彼らたちだからこその、なにかを選択する時の視点やこだわり、ものと向き合う姿勢などを掘り下げていきます。 今回は、料理家であり、代官山の洋食KUCHIBUEのオーナーシェフである坂田阿希子さんをゲストにお招きしました。 坂田阿希子 料理家のアシスタントや、フランス菓子店、フランス料理店で経験を重ね、独立。1998年より料理教室ほか、雑誌や書籍での活動をスタート。2019年11月に代官山に洋食「KUCHIBUE」をオープン。数々のレシピ本を世に送り出す料理家の活動と、オーナーシェフの活動を両立させている。現在も通常営業のほかに、テイクアウトやオンラインでの全国配送商品の展開など、新たなスタイルでもチャレンジし続けている。 洋食KUCHIBUE 東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラスC棟15号 03-5422-3028https://www.instagram.com/kuchibue.daikanyama/ 美しいお料理だけでなく、そこにある豊かな時間が想像できるので、私は料理本が大好きです。実際に作るかどうかは別にして、時間を見つけては眺めています。お風呂にも持ち込んで数時間読むこともあるほど、料理本は私の偏愛アイテムなのです。 そんな大好きな料理本の中でも、一番多く持っているのが坂田さん著書。ビジュアルの美しさだけでもテンションが上がりますが、その美しさが自分の生活にどんな影響を与えてくれるだろう……と常に想像力を掻き立ててくれます。今日は、数多くの料理本を世に送り出し、洋食屋のオーナーシェフでもある坂田さんに、REMASTERED ラウンドプレート26とディーププレート22を使って、白い器に映えるデザートを作っていただきました。 日曜日限定、姉妹シェフ インタビュー記事で拝見したことがあるのですが、幼少の頃から料理本が好きすぎて出版社に就職したそうですね。 坂田さん:そうなんです、料理の写真が1つの紙の上に乗った「本」という形がすごく好きで、それを作る人になりたかったんです。最初は編集を目指して出版社に就職したんです。でも、誰かをコーディネートして合わせるという仕事が編集だとすると、私は自分ができることを黙々とやっていく方が向いているなと。編集の仕事に憧れがあったんですけど、全てにきめ細やかに気を遣うことはできない。でも、好きなことは突き詰めてできるタイプだなと。あまり深くは考えていなかったんですけど、料理やお菓子を作ることは、すごく楽しいなと思っていました。向いてない!と気がついてすぐに辞めたんです。 はい、2年と書いてありました(笑)。 坂田さん:そう、2年(笑)。 早い判断ですが、でも作ることが本当に好きだったんですね。 坂田さん:はい、作ることは大好きでした。小学生の時、毎週日曜日は姉と献立を考えて好きなものを作ってもいい日だったんです。平日は「時間がかかるからダメよ。」と言われていたメニューも、日曜日だけは特別に作ってよかった。毎週日曜日のその時間は、1,2年続きましたね。 修行の日々 本当に好きだった料理を仕事にしようと思ったのは、いつ頃だったんでしょう?料理家のアシスタントをされた後、フランス菓子とフレンチレストランで修行をしたと伺いましたが、なぜお菓子とお料理、両方の修行をされたのでしょうか? 坂田さん:最初は、お菓子作りに没頭したんですよね。料理というよりは、お菓子を作ることが楽しくて仕方がなかったので、お菓子屋で働きました。いつも同じスピードとクオリティを当たり前に求められる世界は、とにかく厳しくハードでしたが、鍛えられましたね。2軒のお店で3年ほど修行しました。知識と経験が重なると、だんだんタイミングが体で分かるようになったんです。練習をすると、どんどんできることが増えていく。これが、私には向いていたんですよね。 そのうちに、このレストランで働きたい!と思うシェフが営む、素敵なフレンチレストランを雑誌で見つけたんです。お菓子の技術はすでにあったので、パティシエとして入りました。日本家屋で営む小さなレストランだったので、スタッフも全部で4人ほど。なんでもしなくてはいけない状況だったので、お菓子だけでなく、お料理も少しずつするようになったんです。そこはプロヴァンスのお料理で、とてもおもしろかったけれど偏りもあったので、その後に正統派なフレンチレストランでも修行しました。 自分に根付いているもの 洋食屋をしようと思ったのはいつごろからだったのですか? 坂田さん:洋食屋さんをするとは、少しも思っていませんでした。でも、洋食に行き着く味わいの深さというか、奇をてらった材料を使うわけでも高級食材を使うわけでも、ハーブやスパイスをふんだんに使うわけでもないのに、なぜこんなに美味しいんだろう。そこには、明治時代から日本人の創り上げてきた素晴らしい歴史もあって、白いごはんに合うように考えられている。その背景がすごく大好きなんです。 フランス料理の歴史より、白いごはんに合う、日本人が考案した洋食の歴史に惹かれたんですね。 坂田さん:そう、自分に根付いてる感じ。 父がすごく洋食好きだったので、子供の頃から家族で通っている洋食屋さんがあったんです。休みの日や家族の記念日、お祝い事などで出掛けるのは全て決まった洋食屋に通っていました。洋食の香りや雰囲気、全てが幸せな思い出で、全く嘘がないんですね。クラシックなフランス料理も大好きだけれど、白いごはんが好きな私が1番やりたい料理、それは洋食だなという感じがして。自分に合っていて、自分のやりたい料理とブレていないという気がします。 思い出と共にベーシックに行き着いた...

行方ひさこのLOST AND FOUNDなキッチン - 料理家 坂田阿希子編 -

2022/04/04

時代を明るくリードしてくれる、様々な分野にまつわるプロフェッショナルたち。そんなプロたちが選んだREMASTEREDのアイテムと共にお送りする「行方ひさこのLOST ANDFOUNDなキッチン」。仕事でもプライベートでも、たくさんのものを見て、真摯に向き合ってきた彼らたちだからこその、なにかを選択する時の視点やこだわり、ものと向き合う姿勢などを掘り下げていきます。 今回は、料理家であり、代官山の洋食KUCHIBUEのオーナーシェフである坂田阿希子さんをゲストにお招きしました。 坂田阿希子 料理家のアシスタントや、フランス菓子店、フランス料理店で経験を重ね、独立。1998年より料理教室ほか、雑誌や書籍での活動をスタート。2019年11月に代官山に洋食「KUCHIBUE」をオープン。数々のレシピ本を世に送り出す料理家の活動と、オーナーシェフの活動を両立させている。現在も通常営業のほかに、テイクアウトやオンラインでの全国配送商品の展開など、新たなスタイルでもチャレンジし続けている。 洋食KUCHIBUE 東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラスC棟15号 03-5422-3028https://www.instagram.com/kuchibue.daikanyama/ 美しいお料理だけでなく、そこにある豊かな時間が想像できるので、私は料理本が大好きです。実際に作るかどうかは別にして、時間を見つけては眺めています。お風呂にも持ち込んで数時間読むこともあるほど、料理本は私の偏愛アイテムなのです。 そんな大好きな料理本の中でも、一番多く持っているのが坂田さん著書。ビジュアルの美しさだけでもテンションが上がりますが、その美しさが自分の生活にどんな影響を与えてくれるだろう……と常に想像力を掻き立ててくれます。今日は、数多くの料理本を世に送り出し、洋食屋のオーナーシェフでもある坂田さんに、REMASTERED ラウンドプレート26とディーププレート22を使って、白い器に映えるデザートを作っていただきました。 日曜日限定、姉妹シェフ インタビュー記事で拝見したことがあるのですが、幼少の頃から料理本が好きすぎて出版社に就職したそうですね。 坂田さん:そうなんです、料理の写真が1つの紙の上に乗った「本」という形がすごく好きで、それを作る人になりたかったんです。最初は編集を目指して出版社に就職したんです。でも、誰かをコーディネートして合わせるという仕事が編集だとすると、私は自分ができることを黙々とやっていく方が向いているなと。編集の仕事に憧れがあったんですけど、全てにきめ細やかに気を遣うことはできない。でも、好きなことは突き詰めてできるタイプだなと。あまり深くは考えていなかったんですけど、料理やお菓子を作ることは、すごく楽しいなと思っていました。向いてない!と気がついてすぐに辞めたんです。 はい、2年と書いてありました(笑)。 坂田さん:そう、2年(笑)。 早い判断ですが、でも作ることが本当に好きだったんですね。 坂田さん:はい、作ることは大好きでした。小学生の時、毎週日曜日は姉と献立を考えて好きなものを作ってもいい日だったんです。平日は「時間がかかるからダメよ。」と言われていたメニューも、日曜日だけは特別に作ってよかった。毎週日曜日のその時間は、1,2年続きましたね。 修行の日々 本当に好きだった料理を仕事にしようと思ったのは、いつ頃だったんでしょう?料理家のアシスタントをされた後、フランス菓子とフレンチレストランで修行をしたと伺いましたが、なぜお菓子とお料理、両方の修行をされたのでしょうか? 坂田さん:最初は、お菓子作りに没頭したんですよね。料理というよりは、お菓子を作ることが楽しくて仕方がなかったので、お菓子屋で働きました。いつも同じスピードとクオリティを当たり前に求められる世界は、とにかく厳しくハードでしたが、鍛えられましたね。2軒のお店で3年ほど修行しました。知識と経験が重なると、だんだんタイミングが体で分かるようになったんです。練習をすると、どんどんできることが増えていく。これが、私には向いていたんですよね。 そのうちに、このレストランで働きたい!と思うシェフが営む、素敵なフレンチレストランを雑誌で見つけたんです。お菓子の技術はすでにあったので、パティシエとして入りました。日本家屋で営む小さなレストランだったので、スタッフも全部で4人ほど。なんでもしなくてはいけない状況だったので、お菓子だけでなく、お料理も少しずつするようになったんです。そこはプロヴァンスのお料理で、とてもおもしろかったけれど偏りもあったので、その後に正統派なフレンチレストランでも修行しました。 自分に根付いているもの 洋食屋をしようと思ったのはいつごろからだったのですか? 坂田さん:洋食屋さんをするとは、少しも思っていませんでした。でも、洋食に行き着く味わいの深さというか、奇をてらった材料を使うわけでも高級食材を使うわけでも、ハーブやスパイスをふんだんに使うわけでもないのに、なぜこんなに美味しいんだろう。そこには、明治時代から日本人の創り上げてきた素晴らしい歴史もあって、白いごはんに合うように考えられている。その背景がすごく大好きなんです。 フランス料理の歴史より、白いごはんに合う、日本人が考案した洋食の歴史に惹かれたんですね。 坂田さん:そう、自分に根付いてる感じ。 父がすごく洋食好きだったので、子供の頃から家族で通っている洋食屋さんがあったんです。休みの日や家族の記念日、お祝い事などで出掛けるのは全て決まった洋食屋に通っていました。洋食の香りや雰囲気、全てが幸せな思い出で、全く嘘がないんですね。クラシックなフランス料理も大好きだけれど、白いごはんが好きな私が1番やりたい料理、それは洋食だなという感じがして。自分に合っていて、自分のやりたい料理とブレていないという気がします。 思い出と共にベーシックに行き着いた...

REMASTEREDな食卓 - フードデザイナー 中本 千尋編 -

REMASTEREDな食卓 - フードデザイナー 中本 千尋編 -

2022/03/14

今回はフードデザイナーの中本千尋さんをお迎えしてREMASTEREDな食卓をお送りします。千尋さんは、カレーをはじめとしたスパイスを使った料理が大の得意。オリジナルブレンドのスパイスワークショップの開催をはじめ、スパイスの販売もしています。そのほかにも器やエプロンなどオリジナル商品のデザインやケータリング、百貨店での催事のプロデュースなど活躍は多岐に渡ります。 中本千尋 フードデザイナー 大阪出身。食いしん坊の好奇心から、幼少の頃より料理の道を志す。フレンチレストラン、短大の調理師学科アシスタントなどを経て独立。イベントディレクション、ケータリング、レッスン、企業レシピ開発、飲食店レシピ作成や監修も行う。簡単料理レシピ動画『TSUMAMO』を運営。また、〝食の時間をデザインする〟をコンセプトとするD i s h ( e s ) プロダクトブランドを立ち上げ、ブレンドスパイス、エプロン、器などオリジナル商品をデザインしている。 身のまわりのことをデザインしながら、日々自分らしく暮らすプロフエッショナルたちの日常に「REMASTERED」のアイテム達はどのように活躍しているのでしょうか。 千尋さんは、以前は関西の料理学校の講師として働いていたそうですね。そこから今に至るまで、どんなお仕事をされてきましたか? 千尋さん:『自分が作る料理は、多くの人たちに本当に美味しいと思ってもらえるのかな?どこまで通用するんだろう?』と、教える側だけでなくもっとチャレンジしてみたいと思っていたところ、夜のみ営業をしているレストランのオーナーの知人が、『昼間は場所を貸してあげるから、何かしてみたら!』と提案してくれたんです。そこで、仕込みをする時間がないので、簡単に作れて美味しい料理はなんだろうと考えた結果、たどり着いたのがスパイスカレーでした。1年限定で間借カレー屋をオープンしたところ、SNSで拡散されメディアの取材も受け、毎日即完売!結果、1年限定の約束が1年延長になり、2年間カレー屋の経験を積みました。ケータリングやレッスン、カフェのメニュー監修なども並行していたので、かなり多忙だったのですが、その間にスパイスを中心に自分の料理の特徴や強みになるよう勉強しました。オリジナルスパイス作りのワークショップもたくさん開催してきました。今も普段の料理がスパイスを使うことでグッと変わるような、そんなスパイス使いを研究しています。味わいは深く、より使いやすいスパイスを目指しています。 今回作っていただいたレシピも、さまざまなスパイスが効いていて奥深い味わいでした。白い器だけでコーディネートをしていただきましたが、千尋さんにとって白い器とはどういう存在ですか? 千尋さん:やはり、白い器が一番使いやすいと思います。料理を美しく見せてくれるのは、やっぱり白ですよね。白は素材違いでも統一感が出ますし、白の中で微妙な素材の違いや色の違いを楽しむのも面白いですよね。 今回はREMASTERED 3種とご自分でデザインされた器などを使って華やかな食卓を作っていますが、普段はどんなところにポイントを置いてテーブルコーディネートをしていますか? 千尋さん:テーブルの大きさを想像しながら、ですね。あとは、みんなとテーブルを囲む楽しい時間を想像しています。 楽しい時間を想像しながら、お料理やコーディネートをするのは2度美味しいですね。今回、作っていただいたメニューは4品のうち3品はREMASTEREDの器に。 ① エビとアスパラガスのスパイス炒め4月に発売の新作のスパイスを使ったこちらはラウンドプレート26に。スパイス以外は塩のみという、素材を活かしたシンプルなレシピながら、口にいっぱいに広がるスパイスの香りが食欲をそそります。 ② 厚揚げと味美菜のココナッツカレーグリーンとのコントラストが美しい盛り付けのこちらはオーバルプレート26に。スパイスを加えて炒め、ココナッツミルクで煮込んだもの。素材もシンプル、工程も少ないのですがスパイスのおかげで香りと味わいに豊かなコクが出ています。 ③ ビーフストロガノフスタッキングボール13を使用。2人分にちょうど良い容量でした。 こちらは特別にレシピもいただきました。ロシア料理のビーフストロガノフを小麦粉やルーを使わないレシピにアレンジ。少しの米粉で手軽に美味しく仕上がるそうです。お肉をしっかり味わえて、大人から子供まで楽しめるひと皿!スパイスを加えて香りにコクをプラスしています。 ◎材料オリーブ油 大さじ1/2 /...

REMASTEREDな食卓 - フードデザイナー 中本 千尋編 -

2022/03/14

今回はフードデザイナーの中本千尋さんをお迎えしてREMASTEREDな食卓をお送りします。千尋さんは、カレーをはじめとしたスパイスを使った料理が大の得意。オリジナルブレンドのスパイスワークショップの開催をはじめ、スパイスの販売もしています。そのほかにも器やエプロンなどオリジナル商品のデザインやケータリング、百貨店での催事のプロデュースなど活躍は多岐に渡ります。 中本千尋 フードデザイナー 大阪出身。食いしん坊の好奇心から、幼少の頃より料理の道を志す。フレンチレストラン、短大の調理師学科アシスタントなどを経て独立。イベントディレクション、ケータリング、レッスン、企業レシピ開発、飲食店レシピ作成や監修も行う。簡単料理レシピ動画『TSUMAMO』を運営。また、〝食の時間をデザインする〟をコンセプトとするD i s h ( e s ) プロダクトブランドを立ち上げ、ブレンドスパイス、エプロン、器などオリジナル商品をデザインしている。 身のまわりのことをデザインしながら、日々自分らしく暮らすプロフエッショナルたちの日常に「REMASTERED」のアイテム達はどのように活躍しているのでしょうか。 千尋さんは、以前は関西の料理学校の講師として働いていたそうですね。そこから今に至るまで、どんなお仕事をされてきましたか? 千尋さん:『自分が作る料理は、多くの人たちに本当に美味しいと思ってもらえるのかな?どこまで通用するんだろう?』と、教える側だけでなくもっとチャレンジしてみたいと思っていたところ、夜のみ営業をしているレストランのオーナーの知人が、『昼間は場所を貸してあげるから、何かしてみたら!』と提案してくれたんです。そこで、仕込みをする時間がないので、簡単に作れて美味しい料理はなんだろうと考えた結果、たどり着いたのがスパイスカレーでした。1年限定で間借カレー屋をオープンしたところ、SNSで拡散されメディアの取材も受け、毎日即完売!結果、1年限定の約束が1年延長になり、2年間カレー屋の経験を積みました。ケータリングやレッスン、カフェのメニュー監修なども並行していたので、かなり多忙だったのですが、その間にスパイスを中心に自分の料理の特徴や強みになるよう勉強しました。オリジナルスパイス作りのワークショップもたくさん開催してきました。今も普段の料理がスパイスを使うことでグッと変わるような、そんなスパイス使いを研究しています。味わいは深く、より使いやすいスパイスを目指しています。 今回作っていただいたレシピも、さまざまなスパイスが効いていて奥深い味わいでした。白い器だけでコーディネートをしていただきましたが、千尋さんにとって白い器とはどういう存在ですか? 千尋さん:やはり、白い器が一番使いやすいと思います。料理を美しく見せてくれるのは、やっぱり白ですよね。白は素材違いでも統一感が出ますし、白の中で微妙な素材の違いや色の違いを楽しむのも面白いですよね。 今回はREMASTERED 3種とご自分でデザインされた器などを使って華やかな食卓を作っていますが、普段はどんなところにポイントを置いてテーブルコーディネートをしていますか? 千尋さん:テーブルの大きさを想像しながら、ですね。あとは、みんなとテーブルを囲む楽しい時間を想像しています。 楽しい時間を想像しながら、お料理やコーディネートをするのは2度美味しいですね。今回、作っていただいたメニューは4品のうち3品はREMASTEREDの器に。 ① エビとアスパラガスのスパイス炒め4月に発売の新作のスパイスを使ったこちらはラウンドプレート26に。スパイス以外は塩のみという、素材を活かしたシンプルなレシピながら、口にいっぱいに広がるスパイスの香りが食欲をそそります。 ② 厚揚げと味美菜のココナッツカレーグリーンとのコントラストが美しい盛り付けのこちらはオーバルプレート26に。スパイスを加えて炒め、ココナッツミルクで煮込んだもの。素材もシンプル、工程も少ないのですがスパイスのおかげで香りと味わいに豊かなコクが出ています。 ③ ビーフストロガノフスタッキングボール13を使用。2人分にちょうど良い容量でした。 こちらは特別にレシピもいただきました。ロシア料理のビーフストロガノフを小麦粉やルーを使わないレシピにアレンジ。少しの米粉で手軽に美味しく仕上がるそうです。お肉をしっかり味わえて、大人から子供まで楽しめるひと皿!スパイスを加えて香りにコクをプラスしています。 ◎材料オリーブ油 大さじ1/2 /...

行方ひさこのLOST AND FOUNDな暮らし - SUNDAY ISSUE Director 太田 メグ編 -

行方ひさこのLOST AND FOUNDな暮らし - SUNDAY ISSUE Directo...

2022/03/03

時代を明るくリードしてくれる、様々な分野にまつわるプロフェッショナルたち。そんなプロたちが選んだお気に入りのセレクトアイテムとともにお送りする「行方ひさこのLOST ANDFOUNDなLIFE」。仕事でもプライベートでも、たくさんのものを見て、真摯に向き合ってきた彼らたちだからこその、ものを選ぶ時の視点やこだわり、ものと向き合う姿勢などを掘り下げていきます。 太田メグ / MEG OHTA Cat’s ISSUE 主宰、ディレクター。多摩美術大学卒業後、デザイン、編集、キュレーションとアートを土壌に様々な職を経験し、2010 年アートラウンジ「SUNDAY ISSUE」を立ち上げる。2013年にはネコ好きクリエイターと共に、ネコへの偏愛を発信するプロジェクト「Cat’s ISSUE」を発足。以後「Cat’s ISSUE」にて、アパレルおよび雑貨のデザイン・企画、POP-UPなどを開催。また、SNSを通じネコと子供の成長記録を発信するなど、現代における幸せなネコとの共生を模索中。 INSTAGRAM @megmilk5628 今回は、SUNDAY ISSUE ディレクター太田メグさんをゲストにお迎えしました。実ははじめましてだったのですが、かなり前から刺激的なお取り組みをされている方として知っていたので、お会いするのを楽しみにしていました。共通の知り合いも多く、20年以上前から活動拠点がかなり近かったこともわかり(ここで書けないことばかりで盛り上がりました)、過去と現在を一瞬で行ったり来たりしている気分で色々とお話しを伺うことができました。 SUNDAY ISSUEとは まずは、メグさんがディレクターを務める「SUNDAY ISSUE」について。 「SUNDAY ISSUE」は、2010年から5年間の間運営されていた、ギャラリースペース・ブックコーナー・ラウンジバーという3つの要素を併せ持った、渋谷の文化を牽引する新しいスペースでした。オープン当時はかなり話題になり、今までとは少し違った時代を作っていく自由な感性を感じていました。現在はアートに関わるイベントのディレクションや、商品プロデュース、アーティストマネージメントなどを行う会社屋号となっています。 「SUNDAY ISSUE」というネーミングは、新聞の日曜版のイメージから生まれ、文化や関心ごとが集まる場所でありながら、のびやかな雰囲気が感じられる空間でありたいという気持ちを込められて名付けられたもの。お話しを聞いて驚いたことに、こちらのロゴのデザインは、LOST AND FOUNDと同じアートディレクターの平林奈緒美さん!ネーミングやコンセプトもアドバイスをいただきながら、一緒に作り上げていったそうです。 考える場所や機会を提供する そして、「SUNDAY...

行方ひさこのLOST AND FOUNDな暮らし - SUNDAY ISSUE Directo...

2022/03/03

時代を明るくリードしてくれる、様々な分野にまつわるプロフェッショナルたち。そんなプロたちが選んだお気に入りのセレクトアイテムとともにお送りする「行方ひさこのLOST ANDFOUNDなLIFE」。仕事でもプライベートでも、たくさんのものを見て、真摯に向き合ってきた彼らたちだからこその、ものを選ぶ時の視点やこだわり、ものと向き合う姿勢などを掘り下げていきます。 太田メグ / MEG OHTA Cat’s ISSUE 主宰、ディレクター。多摩美術大学卒業後、デザイン、編集、キュレーションとアートを土壌に様々な職を経験し、2010 年アートラウンジ「SUNDAY ISSUE」を立ち上げる。2013年にはネコ好きクリエイターと共に、ネコへの偏愛を発信するプロジェクト「Cat’s ISSUE」を発足。以後「Cat’s ISSUE」にて、アパレルおよび雑貨のデザイン・企画、POP-UPなどを開催。また、SNSを通じネコと子供の成長記録を発信するなど、現代における幸せなネコとの共生を模索中。 INSTAGRAM @megmilk5628 今回は、SUNDAY ISSUE ディレクター太田メグさんをゲストにお迎えしました。実ははじめましてだったのですが、かなり前から刺激的なお取り組みをされている方として知っていたので、お会いするのを楽しみにしていました。共通の知り合いも多く、20年以上前から活動拠点がかなり近かったこともわかり(ここで書けないことばかりで盛り上がりました)、過去と現在を一瞬で行ったり来たりしている気分で色々とお話しを伺うことができました。 SUNDAY ISSUEとは まずは、メグさんがディレクターを務める「SUNDAY ISSUE」について。 「SUNDAY ISSUE」は、2010年から5年間の間運営されていた、ギャラリースペース・ブックコーナー・ラウンジバーという3つの要素を併せ持った、渋谷の文化を牽引する新しいスペースでした。オープン当時はかなり話題になり、今までとは少し違った時代を作っていく自由な感性を感じていました。現在はアートに関わるイベントのディレクションや、商品プロデュース、アーティストマネージメントなどを行う会社屋号となっています。 「SUNDAY ISSUE」というネーミングは、新聞の日曜版のイメージから生まれ、文化や関心ごとが集まる場所でありながら、のびやかな雰囲気が感じられる空間でありたいという気持ちを込められて名付けられたもの。お話しを聞いて驚いたことに、こちらのロゴのデザインは、LOST AND FOUNDと同じアートディレクターの平林奈緒美さん!ネーミングやコンセプトもアドバイスをいただきながら、一緒に作り上げていったそうです。 考える場所や機会を提供する そして、「SUNDAY...

LOST AND FOUNDな暮らし - アウトドアコーディネーター YURIE編 -

LOST AND FOUNDな暮らし - アウトドアコーディネーター YURIE編 -

2022/02/16

LOST AND FOUNDな暮らし、今回はアウトドアコーディネーターのYURIEさんです。 YURIEさんがキャンプに夢中になったのは2016年頃からだそうですが、今のキャンプブームの立役者の1人と言っても過言ではありません。YURIEさんが発信するおしゃれで楽しいキャンプスタイルは、ストイックで大掛かりで難しいなどと思われていたキャンプへのハードルを下げ、多くの女性の圧倒的な支持を得ています。 YURIE アウトドアクリエイター キャンプや旅、アウトドアを楽しみながら、その魅力を「ソトアソビ」というライフスタイルとして発信。グランピング施設のスタイリングや執筆のほか、ファッションや雑貨の商品企画・アウトドアアイテムのプロデュースも手がける。 インスタグラム(@yuriexx67)のフォロワー数は約8万人。愛車のVAN(サンシー号)で日本各地を旅するのが好き。著書に『THE GLAMPING STYLE 〜YURIEの週末ソトアソビ〜』(KADOKAWA)がある。 身の回りのことをデザインしながら、日々自分らしく暮らすプロフエッショナルたちの日常に「LOST AND FOUND」のアイテム達はどのように活躍しているのでしょうか。 キャンプだからといって、気負わず常に自分らしく。それには、我慢をしないということ。機能性にこだわりすぎず、ワクワクする服装や道具で、自分ならではのキャンプを存分に楽しむことが大きなポイントです。 「LOST AND FOUND」でもお取り扱いのあるYURIEさんのご愛用アイテム、BELMONT ファイヤースクエアケトル 1.6Lと高桑金属 シングルトレイ アルミニウムプレートについてのお話しも交えながら、YURIE流アウトドアをお伺いしました。 YURIEさんにとってキャンプがもたらしてくれるものはどんなものなのでしょうか。そして、今までで一番印象的な旅はどんな旅でしたか? YURIEさん:キャンプでしか味わうことのできない非日常感は格別なものです。最近では、今年の1月に見た、しぶんぎ座流星群が人生で1番の流れ星体験となりました。鴨川のキャンプ場でテント泊した時に見たのですが、ほぼ新月だったこともあり、観測するのにベストなシチュエーション!思い出深い素晴らしい体験になりました。日本には四季を通じて美しい自然がたくさんあります。同じ季節の中でも、その日の気候によって全く違うと言ってもいいほどです。旅をすればするほど、日本の地方の魅力に魅了されていきますね。 ご自宅でも使いたいと思えるような、テンションの上がるお気に入りのアイテムをキャンプにも持っていくそうですが、BELMONTファイヤースクエアケトルと高桑金属 シングルトレイ アルミニウムプレートについて、どう使っているのか、気に入っているポイントなどを教えてください。 YURIEさん:ファイヤースクエアケトルが、シンプルなデザインが気に入っているだけでなく、とても実用的!まず、薄くてお湯が沸くのが早いんです。薄いので収納しやすい点も優秀。キャンプでは食事を作る時や飲み物を飲む時だけでなく、湯たんぽにお湯を入れる時に早く沸くのでとても助かっています。注ぎ口に蓋があるので、焚き火でお湯を沸かしても、灰が入らないのもとても便利。茶漉しがついているのも嬉しいポイントですね。 YURIEさん:高桑金属 シングルトレイ...

LOST AND FOUNDな暮らし - アウトドアコーディネーター YURIE編 -

2022/02/16

LOST AND FOUNDな暮らし、今回はアウトドアコーディネーターのYURIEさんです。 YURIEさんがキャンプに夢中になったのは2016年頃からだそうですが、今のキャンプブームの立役者の1人と言っても過言ではありません。YURIEさんが発信するおしゃれで楽しいキャンプスタイルは、ストイックで大掛かりで難しいなどと思われていたキャンプへのハードルを下げ、多くの女性の圧倒的な支持を得ています。 YURIE アウトドアクリエイター キャンプや旅、アウトドアを楽しみながら、その魅力を「ソトアソビ」というライフスタイルとして発信。グランピング施設のスタイリングや執筆のほか、ファッションや雑貨の商品企画・アウトドアアイテムのプロデュースも手がける。 インスタグラム(@yuriexx67)のフォロワー数は約8万人。愛車のVAN(サンシー号)で日本各地を旅するのが好き。著書に『THE GLAMPING STYLE 〜YURIEの週末ソトアソビ〜』(KADOKAWA)がある。 身の回りのことをデザインしながら、日々自分らしく暮らすプロフエッショナルたちの日常に「LOST AND FOUND」のアイテム達はどのように活躍しているのでしょうか。 キャンプだからといって、気負わず常に自分らしく。それには、我慢をしないということ。機能性にこだわりすぎず、ワクワクする服装や道具で、自分ならではのキャンプを存分に楽しむことが大きなポイントです。 「LOST AND FOUND」でもお取り扱いのあるYURIEさんのご愛用アイテム、BELMONT ファイヤースクエアケトル 1.6Lと高桑金属 シングルトレイ アルミニウムプレートについてのお話しも交えながら、YURIE流アウトドアをお伺いしました。 YURIEさんにとってキャンプがもたらしてくれるものはどんなものなのでしょうか。そして、今までで一番印象的な旅はどんな旅でしたか? YURIEさん:キャンプでしか味わうことのできない非日常感は格別なものです。最近では、今年の1月に見た、しぶんぎ座流星群が人生で1番の流れ星体験となりました。鴨川のキャンプ場でテント泊した時に見たのですが、ほぼ新月だったこともあり、観測するのにベストなシチュエーション!思い出深い素晴らしい体験になりました。日本には四季を通じて美しい自然がたくさんあります。同じ季節の中でも、その日の気候によって全く違うと言ってもいいほどです。旅をすればするほど、日本の地方の魅力に魅了されていきますね。 ご自宅でも使いたいと思えるような、テンションの上がるお気に入りのアイテムをキャンプにも持っていくそうですが、BELMONTファイヤースクエアケトルと高桑金属 シングルトレイ アルミニウムプレートについて、どう使っているのか、気に入っているポイントなどを教えてください。 YURIEさん:ファイヤースクエアケトルが、シンプルなデザインが気に入っているだけでなく、とても実用的!まず、薄くてお湯が沸くのが早いんです。薄いので収納しやすい点も優秀。キャンプでは食事を作る時や飲み物を飲む時だけでなく、湯たんぽにお湯を入れる時に早く沸くのでとても助かっています。注ぎ口に蓋があるので、焚き火でお湯を沸かしても、灰が入らないのもとても便利。茶漉しがついているのも嬉しいポイントですね。 YURIEさん:高桑金属 シングルトレイ...

小林和人が選んだもの「たわしの話」

小林和人が選んだもの「たわしの話」

2022/01/24

ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。この連載では、LOST AND FOUNDセレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。 今回小林さんが話してくれたのは亀の子束子の「白いたわし」についてです。 ご飯茶碗とたわし 小林さん:ここ何年か、朝は納豆ご飯と決めています。 ご飯茶碗ってすぐに洗いたいじゃないですか。夜は浸けておいて時間が経ってから洗ったりしますが、朝はそんな悠長なことを言っていられないので、食べ終わったらすぐに洗いたい。そんな時に柔らかいスポンジだとご飯粒が残っちゃうし、固い面だとご飯粒が隙間に詰まっちゃうし…。どうにかしたいと思っていたのですが、出会ったんですよね! リュウゼツランの麻 小林さん:亀の子束子といえば、茶色のパームヤシのものがまず思い浮かびますが、この白いたわしも見逃せません。あまり知られていないのですが、サイザル麻を使っていて、高い柔軟性と吸水性が特徴。サイザル麻は、リュウゼツランという植物の繊維なんです。アロエを大きくしたような…、テキーラの原料としても知られています。吉祥寺『OUTBOUND』(@kazutokobayashi)の店先にも飾っていて、私にとっては馴染みのあるもの。 長い皿洗い歴で見つけた名品 小林さん:リュウゼツランの綺麗な繊維はとてもしなやか。茶碗やフライパンの隅っこのカーブに沿うような丸い形も使いやすいです。皿洗い歴が長い私は、ずっと洗うための良い道具を探していたのですが、見つけましたね。やさしい繊維なので、足の裏にも使えるかも!笑 使い方の発見を 小林さん:石鹸置きにも良いですよね!洗濯用石鹸をたわしの上に置いて、ちょっと汚れたシャツの襟をブラシで洗うセットに。皆さんにもどんどん使い方を発見してほしい。私のモノ選びの基準のひとつとして、“いろんな使い方ができる”というのは重要な要素です。とてもシンプルな姿をしているけれど、たくさんの側面を持っているモノが好きです。発見があると、そこからまたどんどん愛着が湧いてきて面白いんですよね。 たしかに、角度を変えてみればモノの使い方は様々かもしれない。固定概念にとらわれることなく、使い方を考えるモノ選びの時間は楽しい。是非そんな時間をLOST AND FOUNDで体験してみていただきたい。余談ですが、小林さんの最強朝食は、納豆にめかぶ、じゃこをのせ、ごま油で和えたもの。毎朝お茶碗に2杯を食べるそう! <記事内紹介商品> 小林 和人 @kazutokobayashi1975年東京都生まれ。1999年多摩美術大学卒業後、国内外の生活用品を扱う「Roundabout」を吉祥寺にオープン(2016年に代々木上原に移転)。2008年には非日常にやや針の振れた温度の品々を展開する「OUTBOUND」を始動。両店舗のすべての商品のセレクトや店内ディスプレイ、展覧会の企画を手がける。「LOST AND FOUND」ではセレクターを務める。 interview & text by Sahoko Sekiphoto by Naoki...

小林和人が選んだもの「たわしの話」

2022/01/24

ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。この連載では、LOST AND FOUNDセレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。 今回小林さんが話してくれたのは亀の子束子の「白いたわし」についてです。 ご飯茶碗とたわし 小林さん:ここ何年か、朝は納豆ご飯と決めています。 ご飯茶碗ってすぐに洗いたいじゃないですか。夜は浸けておいて時間が経ってから洗ったりしますが、朝はそんな悠長なことを言っていられないので、食べ終わったらすぐに洗いたい。そんな時に柔らかいスポンジだとご飯粒が残っちゃうし、固い面だとご飯粒が隙間に詰まっちゃうし…。どうにかしたいと思っていたのですが、出会ったんですよね! リュウゼツランの麻 小林さん:亀の子束子といえば、茶色のパームヤシのものがまず思い浮かびますが、この白いたわしも見逃せません。あまり知られていないのですが、サイザル麻を使っていて、高い柔軟性と吸水性が特徴。サイザル麻は、リュウゼツランという植物の繊維なんです。アロエを大きくしたような…、テキーラの原料としても知られています。吉祥寺『OUTBOUND』(@kazutokobayashi)の店先にも飾っていて、私にとっては馴染みのあるもの。 長い皿洗い歴で見つけた名品 小林さん:リュウゼツランの綺麗な繊維はとてもしなやか。茶碗やフライパンの隅っこのカーブに沿うような丸い形も使いやすいです。皿洗い歴が長い私は、ずっと洗うための良い道具を探していたのですが、見つけましたね。やさしい繊維なので、足の裏にも使えるかも!笑 使い方の発見を 小林さん:石鹸置きにも良いですよね!洗濯用石鹸をたわしの上に置いて、ちょっと汚れたシャツの襟をブラシで洗うセットに。皆さんにもどんどん使い方を発見してほしい。私のモノ選びの基準のひとつとして、“いろんな使い方ができる”というのは重要な要素です。とてもシンプルな姿をしているけれど、たくさんの側面を持っているモノが好きです。発見があると、そこからまたどんどん愛着が湧いてきて面白いんですよね。 たしかに、角度を変えてみればモノの使い方は様々かもしれない。固定概念にとらわれることなく、使い方を考えるモノ選びの時間は楽しい。是非そんな時間をLOST AND FOUNDで体験してみていただきたい。余談ですが、小林さんの最強朝食は、納豆にめかぶ、じゃこをのせ、ごま油で和えたもの。毎朝お茶碗に2杯を食べるそう! <記事内紹介商品> 小林 和人 @kazutokobayashi1975年東京都生まれ。1999年多摩美術大学卒業後、国内外の生活用品を扱う「Roundabout」を吉祥寺にオープン(2016年に代々木上原に移転)。2008年には非日常にやや針の振れた温度の品々を展開する「OUTBOUND」を始動。両店舗のすべての商品のセレクトや店内ディスプレイ、展覧会の企画を手がける。「LOST AND FOUND」ではセレクターを務める。 interview & text by Sahoko Sekiphoto by Naoki...