REMASTEREDな食卓 - フードデザイナー 中本 千尋編 -

2022/03/14

今回はフードデザイナーの中本千尋さんをお迎えしてREMASTEREDな食卓をお送りします。千尋さんは、カレーをはじめとしたスパイスを使った料理が大の得意。オリジナルブレンドのスパイスワークショップの開催をはじめ、スパイスの販売もしています。そのほかにも器やエプロンなどオリジナル商品のデザインやケータリング、百貨店での催事のプロデュースなど活躍は多岐に渡ります。

中本千尋 フードデザイナー

大阪出身。食いしん坊の好奇心から、幼少の頃より料理の道を志す。フレンチレストラン、短大の調理師学科アシスタントなどを経て独立。イベントディレクション、ケータリング、レッスン、企業レシピ開発、飲食店レシピ作成や監修も行う。簡単料理レシピ動画『TSUMAMO』を運営。また、〝食の時間をデザインする〟をコンセプトとするD i s h ( e s ) プロダクトブランドを立ち上げ、ブレンドスパイス、エプロン、器などオリジナル商品をデザインしている。

身のまわりのことをデザインしながら、日々自分らしく暮らすプロフエッショナルたちの日常に「REMASTERED」のアイテム達はどのように活躍しているのでしょうか。

千尋さんは、以前は関西の料理学校の講師として働いていたそうですね。そこから今に至るまで、どんなお仕事をされてきましたか?

千尋さん:『自分が作る料理は、多くの人たちに本当に美味しいと思ってもらえるのかな?どこまで通用するんだろう?』と、教える側だけでなくもっとチャレンジしてみたいと思っていたところ、夜のみ営業をしているレストランのオーナーの知人が、『昼間は場所を貸してあげるから、何かしてみたら!』と提案してくれたんです。そこで、仕込みをする時間がないので、簡単に作れて美味しい料理はなんだろうと考えた結果、たどり着いたのがスパイスカレーでした。1年限定で間借カレー屋をオープンしたところ、SNSで拡散されメディアの取材も受け、毎日即完売!結果、1年限定の約束が1年延長になり、2年間カレー屋の経験を積みました。

ケータリングやレッスン、カフェのメニュー監修なども並行していたので、かなり多忙だったのですが、その間にスパイスを中心に自分の料理の特徴や強みになるよう勉強しました。オリジナルスパイス作りのワークショップもたくさん開催してきました。今も普段の料理がスパイスを使うことでグッと変わるような、そんなスパイス使いを研究しています。味わいは深く、より使いやすいスパイスを目指しています。

今回作っていただいたレシピも、さまざまなスパイスが効いていて奥深い味わいでした。白い器だけでコーディネートをしていただきましたが、千尋さんにとって白い器とはどういう存在ですか?

千尋さん:やはり、白い器が一番使いやすいと思います。料理を美しく見せてくれるのは、やっぱり白ですよね。白は素材違いでも統一感が出ますし、白の中で微妙な素材の違いや色の違いを楽しむのも面白いですよね。

今回はREMASTERED 3種とご自分でデザインされた器などを使って華やかな食卓を作っていますが、普段はどんなところにポイントを置いてテーブルコーディネートをしていますか?

千尋さん:テーブルの大きさを想像しながら、ですね。あとは、みんなとテーブルを囲む楽しい時間を想像しています。

楽しい時間を想像しながら、お料理やコーディネートをするのは2度美味しいですね。
今回、作っていただいたメニューは4品のうち3品はREMASTEREDの器に。

① エビとアスパラガスのスパイス炒め
4月に発売の新作のスパイスを使ったこちらはラウンドプレート26に。スパイス以外は塩のみという、素材を活かしたシンプルなレシピながら、口にいっぱいに広がるスパイスの香りが食欲をそそります。

② 厚揚げと味美菜のココナッツカレー
グリーンとのコントラストが美しい盛り付けのこちらはオーバルプレート26に。スパイスを加えて炒め、ココナッツミルクで煮込んだもの。素材もシンプル、工程も少ないのですがスパイスのおかげで香りと味わいに豊かなコクが出ています。

③ ビーフストロガノフ
スタッキングボール13を使用。2人分にちょうど良い容量でした。

こちらは特別にレシピもいただきました。
ロシア料理のビーフストロガノフを小麦粉やルーを使わないレシピにアレンジ。少しの米粉で手軽に美味しく仕上がるそうです。お肉をしっかり味わえて、大人から子供まで楽しめるひと皿!スパイスを加えて香りにコクをプラスしています。

◎材料
オリーブ油 大さじ1/2 / バター 10g / ニンニクみじん切り 10g
玉ねぎスライス 1個分(200g) / 塩 小さじ1

牛肉焼き肉用 300g / 塩 小さじ1/3 / ブレンドスパイス 小さじ1
米粉 大さじ1と1/2

赤ワイン 100cc /トマトピュレ 100g / 砂糖 小さじ2 / 醤油 大さじ1
ビターチョコレート ひとかけ(あれば)/ 水 200cc

生クリーム 80cc / マッシュルーム(スライス) 8個

◎作り方
1. 肉は下味の調味料としっかり馴染ませておく。
2. フライパンに油、バター、ニンニク、玉ねぎ、塩を合わせて焼き付けるように茶色くなるまで炒める。
3. 1を合わせて焦げ目がついたら、赤ワインを加えアルコールを飛ばす。
4. 調味料を全て加えて5分ほど煮込み、最後に生クリーム、マッシュルームを加え軽く煮込む。
5. 味を見て、塩と水で調整したらできあがり!
※しっかりしたお味が好きな方はコンソメの素を加えてもよい。塩加減は調整して。

④ カリフラワーのステーキ
こちらもスパイスをふんだんに使用してじっくりグリルした、奥深い味わいの一品でした。最後にナッツを上から散らして、オリーブオイルをたらり。

「白い器はテーブルやクロスの色でまたガラッと表情が変わるので、それもまた楽しいですよ」と、2つのテーブルで料理を見せてくれました。確かに黒と白ではかなり印象も違ってきます。

REMASTEREDで作る、素材も色もニュアンスが違うのにしっくりくるオールホワイトコーディネートは、真似しやすく、きっと春の食卓にぴったりです。

<記事内紹介商品>



interview & text by Hisako Namekata

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