伯爵・三田村さんの白い器の話 時代に寄り添う昭和生まれの純喫茶と白い器

2025/01/24

NIKKOを愛用する人をインタビュー。語られたのはあらゆる場面に寄り添う普遍性と、無垢ゆえに人と人をつなぐ懐の深さでした。
第六回は巣鴨の純喫茶「伯爵」の三田村さんです。

昭和53年(1978年)創業の「珈琲専門館 伯爵 巣鴨店」は地元で愛される純喫茶。カラフルなステンドグラスや花柄のクッションフロア、彫刻風の置物など、色々なものが入り混じりながらも時を経てまとまり、温かみを醸し出しています。

「接客がしたくて20年以上前にアルバイトから入りました。当時からピザトーストとサラダのセットにはNIKKOのオーバルプレートを使っています」と支配人の三田村豊さん。「純喫茶ならではの大きめのトーストも収まる絶妙なサイズ感と柄のない潔い白さが重宝しています。他に代わるものがありません」と熱を込めて語ってくださいました。
時代とともに価格は上がり、分煙化が図られ、純喫茶ブームによる若い客も増えたそうですが、メニューと白い器、そしてそれを使うスタッフの想いは変わらない。昭和生まれの純喫茶には、今日も多くの人が憩い、さらなる時が刻まれています。

1983年から使われているファインボーンチャイナのバックスタンプ

珈琲専門館 伯爵 巣鴨店
東京都豊島区巣鴨1-12-3
03-3947-7855
https://hakusyaku-sugamo.owst.jp/

Text by Mio Amari
Photo by Kiyoko Eto

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