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白い器に込められた、愛|行方ひさことJUNNAの石川県訪問 Page4

白い器に込められた、愛|行方ひさことJUNNAの石川県訪問 Page4

2021/08/03

白い器に込められた、愛 こうして、ようやく製品が誕生する。 NIKKOでは、自社製品はもちろん、数々の名だたるブランドの器も生産している。その種類は約2200種にも及ぶそうだ。 もちろん、形状も様々で、それによって使用する機械を選び、型を作り、職人の手をかける。 1908年から113年の歴史で培った知恵と技術が、しっかりと詰まっているのだ。 ひさこさん:「スタッフの方、一人一人から『自分がNIKKOの食器製作に携わっている』というプロ意識の高さとプライドを感じました。それは、私たちが質問したことへの受け答えだったり、製作過程での目の動きや集中力などから感じ取れるものでした。 変わらないことをよしとしているのではなく、その時代の“ベーシック”を、時代に合わせてアップデートしている。製作過程もデザインも、古いものを大切にしながら、新しいエッセンスを加えてきちんと現代に落とし込んでいるところが、さすがだなぁと思いました。」 JUNNAさん:「シンプルが故の、奥深さに驚きました。一枚のお皿ができるまでには、本当にたくさんの方の手がかけられている。それはお洋服とも同じで、少し誇らしくも感じました。愛がいっぱいのお皿を、大事に使い続けたいと思います。」 ひさこさん:「JUNNAちゃんは元同業者、ファッションディレクターとして、工場見学の視点が似てましたね。 彼女は消費者のことも考えながら、きちんと環境問題のことも考えている。客観と主観のバランスが素晴らしい人だと思う。本当に真摯に物づくりに取り組もうとしているのを知っているから、ご一緒できて嬉しかったです!」 時が経っても色褪せることのないよう、細部にまでこだわりを詰めたREMASTEREDは、愛の詰まった美しい器だ。世の中のサイクルがどんなに加速しても、そして使う人のライフステージが変化していったとしても、変わらずに愛され続けていくだろう。 行方ひさこ @hisakonamekata ブランディング ディレクター アパレル会社の経営、ファッションやライフスタイルブランドのディレクション経験を活かし、食や工芸、地域創生などローカルに通じる幅広い分野で活動中。コンセプトワークや商品開発を通じ、トータルでブランドの価値を創り上げていく。 ジュンナ @junna 「ETRÉ TOKYO」クリエイティブディレクター 東京都出身。タレント、DJ、MC、女優、ダンサーとしてマルチに活躍後、アパレルブランドのブランディングやアートディレクション、SNSコミュニケーションを手掛ける。2016年に開催された次世代インフルエンサーオーディションのグランプリを獲得し、「ETRÉ TOKYO」のクリエイティブディレクターに抜擢される。 text by Sahoko Seki photo by Naoki Yamashita...

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2021/08/03

白い器に込められた、愛 こうして、ようやく製品が誕生する。 NIKKOでは、自社製品はもちろん、数々の名だたるブランドの器も生産している。その種類は約2200種にも及ぶそうだ。 もちろん、形状も様々で、それによって使用する機械を選び、型を作り、職人の手をかける。 1908年から113年の歴史で培った知恵と技術が、しっかりと詰まっているのだ。 ひさこさん:「スタッフの方、一人一人から『自分がNIKKOの食器製作に携わっている』というプロ意識の高さとプライドを感じました。それは、私たちが質問したことへの受け答えだったり、製作過程での目の動きや集中力などから感じ取れるものでした。 変わらないことをよしとしているのではなく、その時代の“ベーシック”を、時代に合わせてアップデートしている。製作過程もデザインも、古いものを大切にしながら、新しいエッセンスを加えてきちんと現代に落とし込んでいるところが、さすがだなぁと思いました。」 JUNNAさん:「シンプルが故の、奥深さに驚きました。一枚のお皿ができるまでには、本当にたくさんの方の手がかけられている。それはお洋服とも同じで、少し誇らしくも感じました。愛がいっぱいのお皿を、大事に使い続けたいと思います。」 ひさこさん:「JUNNAちゃんは元同業者、ファッションディレクターとして、工場見学の視点が似てましたね。 彼女は消費者のことも考えながら、きちんと環境問題のことも考えている。客観と主観のバランスが素晴らしい人だと思う。本当に真摯に物づくりに取り組もうとしているのを知っているから、ご一緒できて嬉しかったです!」 時が経っても色褪せることのないよう、細部にまでこだわりを詰めたREMASTEREDは、愛の詰まった美しい器だ。世の中のサイクルがどんなに加速しても、そして使う人のライフステージが変化していったとしても、変わらずに愛され続けていくだろう。 行方ひさこ @hisakonamekata ブランディング ディレクター アパレル会社の経営、ファッションやライフスタイルブランドのディレクション経験を活かし、食や工芸、地域創生などローカルに通じる幅広い分野で活動中。コンセプトワークや商品開発を通じ、トータルでブランドの価値を創り上げていく。 ジュンナ @junna 「ETRÉ TOKYO」クリエイティブディレクター 東京都出身。タレント、DJ、MC、女優、ダンサーとしてマルチに活躍後、アパレルブランドのブランディングやアートディレクション、SNSコミュニケーションを手掛ける。2016年に開催された次世代インフルエンサーオーディションのグランプリを獲得し、「ETRÉ TOKYO」のクリエイティブディレクターに抜擢される。 text by Sahoko Seki photo by Naoki Yamashita...

白い器に込められた、愛|行方ひさことJUNNAの石川県訪問 Page3

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2021/08/03

1963年に作られた窯の中を探検!? ここまでの作業の後、ようやく窯で品物を焼き固めていく。 窯の中は徐々に温度が上がっていき、1250℃で焼成、出てくるときに品物が冷やされるまで、ちょうど24時間がかかるという。 しかしこのライン、10年前まではなんと72時間もかかっていたそう。 1963年に作られ、10年前までずっと使われていたという煉瓦造りの窯が、工場内に象徴的に残されている。 二人も中に潜入!ここで、いくつもの名品が焼かれていた…。 そんな歴史を思いながら、長く薄暗い窯の中を通るという貴重な体験だった。 1回目の焼成が終わったら、1回目の検査が行われる。 規格の寸法通りに焼きあがっているか、黒い点、異物の付着、また素地のキレや割れ、歪みなどの欠点がないか、一つひとつ検査員の手で検査され、それらをクリアしたものだけが次の工程へ。 艶やかに、美しくなっていく器たち 続いて、二人が興奮した工程へ。 ここまでの時点では、ザラッとしたマットな触感だった品物を、研磨していくラインだ。サークル型の大きな機械の中に大量の小石が振動している。 ひさこさん、JUNNAさん:「え?ここに器を入れちゃうの?」 口を揃えて驚いている二人を横目に、スタッフの方がどんどん品物を入れたり出したりしている。機械の中で小さな石が振動することで、品物の表面を細かく磨いているというのだ。研磨機から1周してきた品物は、ツルッとした清々しい表情になって出てくる。見事に、一皮むけた。 機械に触れ、石を触ったりしながら何度も確かめ、「考えた人はすごい!」 と連呼する二人が印象的だ。 研磨した品物は洗浄機で水洗いして乾燥させた後、暗がりにライトをひとつだけ付けたスペースで、一人の女性がまた検査をしている。 ライトの光を照らしながら、亀裂や異物がないかを入念にチェックしている。JUNNAさん:「これはまた忍耐力のいる作業!」 さらに二人の心をガッチリと掴んだラインへ。 品物にREMASTEREDのロゴマークを入れる工程だ。パット印刷機と呼ばれるものに、品物を1枚ずつ手でセットし、ハンコのようにマークがスタンプされていく。 ハンコの部分がお餅のように柔らかく、何ともかわいらしい機械で二人の表情も和らぐ。 ひさこさん:「ずっと見ていられる!」 と言いながら、結局10分ほど見入ってしまった。 さらに光沢を出すために、釉薬を品物につけていくラインへ。 品物が一枚ずつ設置され、くるくると回転しながら、スプレーで噴射される釉薬を纏っていく。そのまま乾燥させるために直火をあて、1周した品物は2回目の焼成へと向かう。 品物が回転しながら、スプレーを浴びたり火を浴びたりしていく様を見て、 JUNNAさん:「ディズニーランドのアトラクションみたい!」 そう笑いながら、再びシャッターを切る。 先ほどのラインでは釉薬が均一につかない形は、釉薬の中に直接品物を入れる「ディッピング」という方法をとる。 ただ付けるだけの単純な作業ではなく、場所によっての偏りをなくすための熟練の技が必要な作業だという。...

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2021/08/03

1963年に作られた窯の中を探検!? ここまでの作業の後、ようやく窯で品物を焼き固めていく。 窯の中は徐々に温度が上がっていき、1250℃で焼成、出てくるときに品物が冷やされるまで、ちょうど24時間がかかるという。 しかしこのライン、10年前まではなんと72時間もかかっていたそう。 1963年に作られ、10年前までずっと使われていたという煉瓦造りの窯が、工場内に象徴的に残されている。 二人も中に潜入!ここで、いくつもの名品が焼かれていた…。 そんな歴史を思いながら、長く薄暗い窯の中を通るという貴重な体験だった。 1回目の焼成が終わったら、1回目の検査が行われる。 規格の寸法通りに焼きあがっているか、黒い点、異物の付着、また素地のキレや割れ、歪みなどの欠点がないか、一つひとつ検査員の手で検査され、それらをクリアしたものだけが次の工程へ。 艶やかに、美しくなっていく器たち 続いて、二人が興奮した工程へ。 ここまでの時点では、ザラッとしたマットな触感だった品物を、研磨していくラインだ。サークル型の大きな機械の中に大量の小石が振動している。 ひさこさん、JUNNAさん:「え?ここに器を入れちゃうの?」 口を揃えて驚いている二人を横目に、スタッフの方がどんどん品物を入れたり出したりしている。機械の中で小さな石が振動することで、品物の表面を細かく磨いているというのだ。研磨機から1周してきた品物は、ツルッとした清々しい表情になって出てくる。見事に、一皮むけた。 機械に触れ、石を触ったりしながら何度も確かめ、「考えた人はすごい!」 と連呼する二人が印象的だ。 研磨した品物は洗浄機で水洗いして乾燥させた後、暗がりにライトをひとつだけ付けたスペースで、一人の女性がまた検査をしている。 ライトの光を照らしながら、亀裂や異物がないかを入念にチェックしている。JUNNAさん:「これはまた忍耐力のいる作業!」 さらに二人の心をガッチリと掴んだラインへ。 品物にREMASTEREDのロゴマークを入れる工程だ。パット印刷機と呼ばれるものに、品物を1枚ずつ手でセットし、ハンコのようにマークがスタンプされていく。 ハンコの部分がお餅のように柔らかく、何ともかわいらしい機械で二人の表情も和らぐ。 ひさこさん:「ずっと見ていられる!」 と言いながら、結局10分ほど見入ってしまった。 さらに光沢を出すために、釉薬を品物につけていくラインへ。 品物が一枚ずつ設置され、くるくると回転しながら、スプレーで噴射される釉薬を纏っていく。そのまま乾燥させるために直火をあて、1周した品物は2回目の焼成へと向かう。 品物が回転しながら、スプレーを浴びたり火を浴びたりしていく様を見て、 JUNNAさん:「ディズニーランドのアトラクションみたい!」 そう笑いながら、再びシャッターを切る。 先ほどのラインでは釉薬が均一につかない形は、釉薬の中に直接品物を入れる「ディッピング」という方法をとる。 ただ付けるだけの単純な作業ではなく、場所によっての偏りをなくすための熟練の技が必要な作業だという。...

白い器に込められた、愛|行方ひさことJUNNAの石川県訪問 Page2

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2021/08/03

いよいよ工場へ潜入 REMASTEREDをはじめ、NIKKOファインボーンチャイナの原料となるのは、陶石、骨材、融材、粘土。特に器の白さを左右する白い粘土は、世界でもとても貴重なものだそう。 座布団のように重ねられているのは、これらの原料をまずは粉砕し、細かい泥状にし、そしてろ過して水分を少なくしたもの。 JUNNAさん、思わず座布団の触感を確認! ここから空気を抜くための土錬(どれん)を行う。空気が入っていると、成形中に品物が切れてしまったり、焼成中に破裂してしまうことも!そこで機械の中で素地は練られながら、真空ポンプにより脱気することにより、均一で空気の入っていない“坏土(はいど)”と呼ばれるものができあがる。ここでも二人で触感を確認。ひさこさん:「滑らかで気持ち良い(笑)!これが焼くと真っ白になるわけですよね。」原料の状態や天候によって、坏土の触感は毎回異なるため、絶えず人の手によって状態をチェックし、ほんの少しの水分量を調整している。 考え抜かれた機械と、鍛え抜かれた職人の“合わせ技” 続いていよいよ成形のラインへ。 ひさこさん:「陶芸家の方がロクロでお皿を作っているのと同じだけど、すごく早い!」1日になんと2000〜3000枚の品物を成形できるというロクロ成形のラインが目の前に広がる。正にロクロと同じ原理で、石膏の型の上に素地を乗せ、石膏型と金属製のコテが高速回転しながら、素地を押しつぶして成形させていく機械だ。同時に、触れると割れてしまうほどの硬さを、乾燥させて硬めていく。日本全国、注目の器を作る作家巡りがライフワークにもなっているひさこさんも、この流れに感心している。 機械の側には必ず人が作業をしている。ここでは、女性がスポンジに水を含ませながら、品物を滑らかに整えている。成形の仕上げ作業だ。 ちなみに、成形の際に型からはみ出た素地(坏土)は原料として再利用される。 二人も気になっていたそうだが、貴重な素材、決して無駄にはしない。 ロクロ成形のほか、品物の形状によって成形の方法は異なる。 例えば、REMASTEREDオーバルプレート39はプレス成形で作られる。プレス機に合うよう、坏土をクレープのように薄くのばし、高圧力で成形していく方法。 JUNNAさん:「プレス機に坏土を置いたり、型についた水分を丁寧に拭き取る作業は、人の手によって行われているんですね。」 考え抜かれた機械を見ながら感心するも、結局は人の手がなければ進むことがない流れに驚く。このラインは、1日に400枚ほどの品物を成形できるという。 そのほか、REMASTEREDティースプーン13は鋳込み(いこみ)成形で作られる。坏土をさらに水に溶かして泥を作り、それを石膏型の中に流し込んで成形していく方法。この流れは、ほとんどの作業を人の手によって行なっている。特に石膏型から品物を取り出す作業は繊細で、見ていて息を飲む。 無邪気に石膏型を手にしたひさこさん。 ひさこさん:「作業しているのは女性の方がほとんどだけど、石膏型が重くて大変!」汗をかく力仕事と、慎重な手仕事が順に繰り返される現場に驚いていた。 美しい品物を見ると、JUNNAさんはすぐにシャッターをきる。 成形が終わると、全ての品物はカッターのような専用の道具を使い、人の手によって、合わせ目の跡を削り取り、さらに削った部分には水を含ませたスポンジで美しい丸みをつけていく。 次のページへ 『1963年に作られた窯の中を探検!? 』 PAGE BACK 1 2 3 4 NEXT...

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2021/08/03

いよいよ工場へ潜入 REMASTEREDをはじめ、NIKKOファインボーンチャイナの原料となるのは、陶石、骨材、融材、粘土。特に器の白さを左右する白い粘土は、世界でもとても貴重なものだそう。 座布団のように重ねられているのは、これらの原料をまずは粉砕し、細かい泥状にし、そしてろ過して水分を少なくしたもの。 JUNNAさん、思わず座布団の触感を確認! ここから空気を抜くための土錬(どれん)を行う。空気が入っていると、成形中に品物が切れてしまったり、焼成中に破裂してしまうことも!そこで機械の中で素地は練られながら、真空ポンプにより脱気することにより、均一で空気の入っていない“坏土(はいど)”と呼ばれるものができあがる。ここでも二人で触感を確認。ひさこさん:「滑らかで気持ち良い(笑)!これが焼くと真っ白になるわけですよね。」原料の状態や天候によって、坏土の触感は毎回異なるため、絶えず人の手によって状態をチェックし、ほんの少しの水分量を調整している。 考え抜かれた機械と、鍛え抜かれた職人の“合わせ技” 続いていよいよ成形のラインへ。 ひさこさん:「陶芸家の方がロクロでお皿を作っているのと同じだけど、すごく早い!」1日になんと2000〜3000枚の品物を成形できるというロクロ成形のラインが目の前に広がる。正にロクロと同じ原理で、石膏の型の上に素地を乗せ、石膏型と金属製のコテが高速回転しながら、素地を押しつぶして成形させていく機械だ。同時に、触れると割れてしまうほどの硬さを、乾燥させて硬めていく。日本全国、注目の器を作る作家巡りがライフワークにもなっているひさこさんも、この流れに感心している。 機械の側には必ず人が作業をしている。ここでは、女性がスポンジに水を含ませながら、品物を滑らかに整えている。成形の仕上げ作業だ。 ちなみに、成形の際に型からはみ出た素地(坏土)は原料として再利用される。 二人も気になっていたそうだが、貴重な素材、決して無駄にはしない。 ロクロ成形のほか、品物の形状によって成形の方法は異なる。 例えば、REMASTEREDオーバルプレート39はプレス成形で作られる。プレス機に合うよう、坏土をクレープのように薄くのばし、高圧力で成形していく方法。 JUNNAさん:「プレス機に坏土を置いたり、型についた水分を丁寧に拭き取る作業は、人の手によって行われているんですね。」 考え抜かれた機械を見ながら感心するも、結局は人の手がなければ進むことがない流れに驚く。このラインは、1日に400枚ほどの品物を成形できるという。 そのほか、REMASTEREDティースプーン13は鋳込み(いこみ)成形で作られる。坏土をさらに水に溶かして泥を作り、それを石膏型の中に流し込んで成形していく方法。この流れは、ほとんどの作業を人の手によって行なっている。特に石膏型から品物を取り出す作業は繊細で、見ていて息を飲む。 無邪気に石膏型を手にしたひさこさん。 ひさこさん:「作業しているのは女性の方がほとんどだけど、石膏型が重くて大変!」汗をかく力仕事と、慎重な手仕事が順に繰り返される現場に驚いていた。 美しい品物を見ると、JUNNAさんはすぐにシャッターをきる。 成形が終わると、全ての品物はカッターのような専用の道具を使い、人の手によって、合わせ目の跡を削り取り、さらに削った部分には水を含ませたスポンジで美しい丸みをつけていく。 次のページへ 『1963年に作られた窯の中を探検!? 』 PAGE BACK 1 2 3 4 NEXT...