LOST AND FOUNDは、大切に作られたのに埋もれてしまっている物に再び光を当て、長く愛用できる日用品の数々を集めた、1908年石川県で創業の陶磁器メーカーNIKKO発のジェネラルストアです。
3周年を迎え、LOST AND FOUNDでは、NIKKOの歴史に光をあて、石川県の自社工場で確かな品質と品位を持ちながらプロユースクオリティの洋食器を開発・生産し続ける創業から116年の歴史をひも解きます。
NIKKOは、国内外のデザイナーと陶磁器の開発を行い、国内・世界へ発信しています。
かつて、1990年代には日本のモダンデザイン食器の製造も手掛けています。3周年を記念して、日本を代表するデザイナー 柳宗理・會田雄亮 2名の復刻アイテムを発売開始いたします。
會田雄亮 OvalWhite(オーバルホワイト)
陶芸家・會田雄亮氏によって1960-70年頃にデザインされ、当時 ニッコー(日本硬質陶器時代)にて硬質陶器素材で2013年頃まで製造されていました。
素材を新たにボーンチャイナに変えて復刻しました。會田氏は陶芸作品から環境造形など、自然との調和を大切にする創作活動を続け、国内外で技術と作品の高い完成度を評価されてきました。
デザインが暮らしの中で華やかに取り入れられたミッドセンチュリー期を象徴するのびやかな造形が特徴的なラインです。
會田雄亮(1931-2015)
1931年東京生まれ。千葉大学都市計画卒業後、宮之原謙氏に師事され陶芸の道へ。
37歳でイタリア/フアエンツア国際陶芸コンペで金賞を受賞。その後、技術と作品の高い完成度を評価され海外をベースに精力的活動を続け、日本でも数々の個展を開催。
1993年にはデザイン功労賞を受賞。東北芸術工科大学名誉教授も務める。
會田雄亮 は陶芸技法のなかでも、非常に難しいとされている「練上(練り込み)」という技法で作り上げる作品で日本を代表する陶芸作家として知られています。
「練上」は、2種類以上の色土を重ね合わせ、断面に出来る模様をそのまま器に形成する技法です。
くみ上げた模様を崩さないように成形する難しさ、乾燥・焼成中に切れを起こしやすい性質から細心の注意が必要とされます。また、色土の重ね合わせによって出来る色調は、絵付けとは異なる、独特な風合です。
會田氏は、食器から環境造形作品まで、陶土の可能性を追求し、人間との係わりに追究しつづけ、陶芸のスケールを従来の範疇におさまらない壮大なものとしてきました。
「環境造形」という言葉が浸透する前から、独自の発想で建築と美術を結びつけた、日本で最初の人物といわれています。
會田雄亮オーバルホワイトシリーズがニッコーで製造されるきっかけは定かではありませんが、デザインがされた1960年代に、會田氏はアメリカに渡りボストン美術館付属美術学校講師、ベニントン・ポッタリー社でチーフデザイナーを務めており、このシリーズは当時、硬質陶器で製造され、海外に向けても発信しました。
このオーバルホワイトシリーズは、テーブルトップを効率よく利用できるオーバルをコンセプトとしたシリーズで、やわらかなフォルムの中にも、機能性と美しさを持たせた會田氏のデザインによる器です。
曾田氏の工房「忍野窯」には、ポットやプレートの原型が残っています。
モックとして石膏などで何度も型をつくり、実際にラインや形状を確かめながらひとつひとつデザインを起こしていったといわれており、自然と対話するようなゆるやかな美しいラインを再現するために、石膏の鋳型で成形する「鋳込み」製法ですべてのアイテムが製造されています。
會田雄亮氏の「忍野窯」を、セレクター小林和人氏と取材したJOURNAL記事も公開中です。あわせてご覧ください。
[記事はこちらから]
発売開始:11/28(木) 11:00~
販売店舗:LOST AND FOUND TOKYO STORE/ONLINE STORE
ニッコー公式オンラインショップ
<商品ラインナップ>
11/28(木) 11:00~発売予定
他にもLOST AND FOUND TOKYO STOREでは、3周年を記念した様々なアニバーサリー イベントを開催中です。
[3周年アニバーサリーイベント開催のお知らせ]