ブランド説明
スペイン・ソルソナの伝統を受け継ぐ刃物メーカー。
スペイン・カタルーニャ地方の町ソルソナでは、16世紀から刃物作りが盛んに行われてきました。この地に1917年に創業したPALLARÈSは、今なおその伝統を守り続ける唯一のナイフメーカーです。
18世紀には、ソルソナに24もの刃物工房が存在し、ナイフ職人の守護聖人・聖エリギウスのギルドとして栄えました。19世紀にはその数が8に減少し、20世紀初頭には12の工房が残っていましたが、多くは近代化の波に乗ることができず、姿を消していきました。
そうした時代の中で、ルイスとカルレス・パジェレス兄弟により創業されたPALLARÈSは、切れ味と研ぎの良さで地域の信頼を得ていきました。1960年代には次世代のヘススとジュリ兄弟が事業を引き継ぎ、スペイン全土へと販路を拡大。さらに2000年代には三代目が事業を継承し、フランス、スイス、ドイツ、南米諸国へも展開を進めています。
PALLARÈSは創業以来一貫して、素材選びに妥協せず、刃物の命とも言える「切れ味の良さ」を追求し続けています。そのため、すべてのナイフは職人の手によって一本一本丁寧に研がれています。
伝統の技術と現代の感性を融合させながら、今もなおソルソナの精神を受け継ぐPALLARÈS。その刃物には、時代を超えて愛される理由があります。