Sep 14.2023
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LOST AND FOUND「飲食店のUTSUWA Vol.2. Arrow」

NIKKOとさまざまな取り組みをご一緒している飲食店のプロフェッショナルたちの器選びにおけるこだわり、器に盛り付ける一品にかけた想いなど、店舗紹介とともに心ゆくまで話していただく新連載「飲食店のUTSUWA」第二弾!

今回お話を伺う「Arrow」は、今年2月にオープンしたイタリアンレストラン。池尻大橋駅から徒歩10分程の三宿に位置するこのお店は、営業時間外に外観をチラリと見ただけでは美容院かデザイン事務所だと思って、レストランだと分からない人も多いそう。公式インスタグラムもほとんど更新されていない、少し謎の多いレストランです。これが全てオーナーの思惑だと話してくださった川村洋太シェフに、さらに詳しくお話を聞いていきます。

コンセプトは唯一無二なレストラン

「オーナーが古いもの好きで、店内に使われているものはお皿も含め、知り合いのヴィンテージショップで購入したものがほとんどなんです。ショップからテレビ電話で中継してもらいながら一緒に選んだりもしました。イタリアンレストランですが、ほとんどがアメリカのヴィンテージです。通常のレストランでは使われていないようなものを敢えて選んでいます。」

その言葉どおり、美しいライトが照らす高めのカウンターには椅子がなく、卓上は整理整頓されていて毎日営業しているレストランとは思えない清潔感!そして、その前には大きな椅子と共にロングテーブルが店の中心で存在感を放っています。まるで悠久の時が流れているようなこの景色ですが、古い教会の椅子だと聞いて納得しました。

「外装も外から見える店内も、できるだけ飲食店らしいものにはしたくないというオーナーの意向で、それに基づいた店づくりをしています。入り口のドアや棚などもギャラリーのようねと言われることが多く、レストランだと気が付かずに通っている人も多いです。

SNSでの発信で人を呼び込むのではなく、来てくれた人がここでの体験を楽しんでもらえたら嬉しいですね。店の情報が先にたくさんインストールされてしまうのが嫌なので、店内の全貌が写る写真はアップしませんし、しないようにしてもらっています。来ていただいてはじめてわかることが多い方がいいかなと思うんです。」

取り皿の需要性

料理を乗せる器は、ほとんどアンティークを取り揃えているそうですが、取り皿にREMASTERDを採用していただいています。

「お客様に料理を美味しく楽しんでいただだき、気持ちよく過ごしてもらえるよう、取り皿は毎回替えるようにしています。以前は他社のものを使っていたのですが、白くて高級感があるREMASTEREDを知ってこちらにしました。他のメーカーで揃えようとしていたのですが、試してみたら美しいだけではなく、強度も高い!薄いから欠けやすいのかと心配でしたが、とても耐久性が良くてすごく使いやすいです。落としても割れなかったですよ!薄いイコール割れやすいという概念が覆りました。

アンティークの皿が全てので、オーバルの取り皿でテーブルに強弱というかリズムをつけるのが良いかなと個人的には思っています。ホールスタッフの匙加減で、お客様の人数とメニューの内容などを考えてオーバルとラウンドを使い分けています。オーダーいただいたメニュー全てで取り皿を替えるので、かなりの数になりますね。4人で6皿をシェアしたら24枚使うことになります。」

BONEARTH野菜を使ったメニューとは

Arrowでは、世界初の捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH®」を使用して育てられた野菜たちも使っていただいています。

「契約している農家さんが数社いたのですが、タイミングが良かったので入れさせてもらうことにしました。REMASTEREDを使う際にBONEARTHのことも聞き、そこで農家をご紹介いただきました。

メニューは、素材の入荷によって毎日臨機応変にメニューを変えています。野菜と魚介の調理が好きなので、魚介メニューが多めです。余っても煮込み料理にするので無駄になりません。煮込みは入る具材によって味が変わってくるので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいですね。」

今回は、BONEARTHを使って育てられた茄子を使った、「タコと茄子と香草野菜のサラダ」と「桃とイタリア産ブラータチーズ」の前菜を作っていただきました。彩も鮮やかで食欲をそそります。

健やかで良い循環への矢印(Arrow)

メニューには日付が入っています。NYやイタリアのレストランのような、持って帰りたくなるものにしたかったという言葉どおり、スタイリッシュな仕上がりです。しかも、ツルッとした触り心地の良い上質な紙を使用しているので、思惑どおりに持ってかえる人も多いんだそう。

「店名の『Arrow』は、英語で言うと矢印という意味ですが、食べに来ていただいて、良いメンタルでこの店を後にしてもらいたいという想いをこめて付けました。心が健康だったら、周りの情報に流されずに、また次の日にも良い選択ができるんじゃないかと。だからこそ、良い雰囲気で気持ちよく過ごしていただけたら、次の日もまた良方向に向かっていく・・・そんな店を目指しています。

今のところもありがたいことにご近所さんが多いです。子連れもオッケーなので、ご近所さんに心地よく落ち着いて過ごしてもらえたら嬉しいです。」

ふらっと立ち寄っても、予約をしていただいても同じように楽しんでもらえるように色々試行錯誤中ではあるけれど、お客様にとって一番心地が良く、選択肢が多い場所でありたいと言う川村シェフ。フードトラックやお菓子屋さんなど様々な業態を運営しながら、外からレストランを外から見てきたからこそできることを活かしていきたいと語ってくれました。

今は、胃袋が大きい自分に合わせて料理の量が多くなってしまっているそうですが、そこも合わせて調整中とのことです。「みんなでお腹いっぱい食べたい時に、お腹を空かせてご来店ください!」

仲間と一緒に美味しい料理を数種類頼み、みんなで取り皿に取り分けながらワイワイ素敵な時間をお過ごしください。

<店舗情報>
ARROW
住所:世田谷区三宿1-7-1
電話番号:070-1250-0626
営業時間: 平日 18:00〜24:00 / 祝日 17:00〜24:00
定休日: 水曜、木曜

<記事内紹介商品>
REMASTERED ラウンドプレート 16
¥1,540
REMASTERED オーバルプレート 21
¥3,190

Interview & text Hisako Namekata
Photo by Naoki Yamashita

※記事に掲載されている価格は、投稿当時のものとなります。