ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。
この連載では、LOST AND FOUNDセレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。
今回小林さんが話してくれたのは、家事にご褒美をくれる!?「BONDI WASH」についてです。
オーストラリアらしいWASHブランド
小林さん:掃除、洗濯、食器洗い用から、ベビー用やペット用まで様々な用途が揃ったBONDI WASHは、その名のとおりオーストラリア・ボンダイで創業したブランドです。石油由来の原料は一切使用せず、99%〜100%が植物由来成分から成るにもかかわらず洗浄力はしっかり確保するという、人体や環境への配慮と実際の機能を両立させた製品であることが特徴です。
実は小さい頃、メルボルンに2年半くらい住んでいたことがあり、親近感がわくんですよ。でもボンダイビーチは行ったことがないので、いつか行ってみたいですね。
家事をした後のご褒美
小林さん:ここの製品はどれも香りがとても良いのが特徴なんです。例えば窓ガラスや鏡の掃除に適したグラススプレーは、シドニーペパーミントとローズマリーのすっとする爽やかな香りであったり、住宅の壁や床、ドアなど多用途に使えるベンチスプレーは、タスマニアンペッパーとオーストラリアンラベンダーの和らぐ香りにほっとします。オーストラリアはラベンダー生産でも有名で、自然素材をベースとした石鹸やエッセンシャルオイルなどの小規模生産者も多いんですよね。
掃除をした後に良い香りが立ち上がるっていうのは、ちょっとご褒美みたいな。家事のモチベーションを上げてくれます。
掃除のアルバイト経験
小林さん:(窓ガラスを拭きながら)吹き上げるの、好きかもしれないですね。枠を決めて、口の字の内側を塗りつぶしていくんです。
実は昔、掃除のアルバイトをしていたんですよ。閉店後の店舗の床やガラスを掃除するっていう。洗剤をバケツに入れて水で溶き、タオルを絞って吹いていって。最後に乾いたウェスで吹き上げます。BONDI WASHみたいに良いものじゃなかったから手はカサカサだったけど、今となっては懐かしいですね(笑)。
家に馴染むデザイン
小林さん:パッケージのグラフィックも商品をセレクトする上で重要な要素なんですが、このスッキリした雰囲気がいいですよね。ハンドウォッシュとかって、妙にラグジュアリー感が出過ぎても違うし、家に馴染むちょうど良い感じが気に入っています。
頑張る姿を誰からも見られることのない日々の家事仕事であっても、拭き上げた場所からフワッと良い香りがしたら、ちょっと励まされるかもしれない。
自然の恵みがもたらす香りのBONDI WASHがあれば、家中の掃除洗濯を心地よくできるはずだ。
犬用WASHの紹介は、昔犬を飼っていたという小林さんが、他の犬アイテムとともにご紹介するとのことで、「犬の話はとっておきますね」
<記事内紹介商品>
小林 和人 @kazutokobayashi
1975年東京都生まれ。1999年多摩美術大学卒業後、国内外の生 活用品を扱う「Roundabout」を吉祥寺にオープン(2016年に代々木上原に移転)。2008年には非日常にやや針の振れた温度の品々を展開する「OUTBOUND」を始動。両店舗のすべての商品のセレクトや店内ディスプレイ、展覧会の企画を手がける。
「LOST AND FOUND」ではセレクターを務める。
interview & text by Sahoko Seki
photo by Naoki Yamashita
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