LOST AND FOUNDセレクター・小林和人が選んだもの 「カゴの話」
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LAFセレクター・小林和人さんが、お店で選んだアイテムをひとつ深掘りする連載。今回のテーマは「カゴ」です。主張しすぎず、REMASTEREDの白い器に良い意味で呼応する——そんな視点で選ばれた、アフリカ大陸生まれの4種のカゴを紹介します。「ブルキナ一 本手バスケ無地」(SML)、「スンバラ豆バスケット」、「アチョリ取手付バスケット四角」、「ストローパン バスケット バケット形」(小大)。それぞれの素材や構造、暮らしの中での自由な使い道、そして物を入れていない時にこそ際立つ構造美について、小林さんが語ります。

ひとつの物について深く探っていくことで、物選びがグッと楽しくなる。
この連載では、LOST AND FOUND(LAF)セレクター・小林和人さんが、このお店で選んだアイテムの中から毎回ひとつをピックアップし、とことん話します。
今回小林さんが話してくれたのは、カゴについてです。
暮らしの名脇役
カゴは、主張しすぎると暮らしの中でハレーションを起こしてしまうことがあります。もちろん、それ自体が主役になりうる存在感があるようなものも魅力的ですし、僕自身そういうカゴも好きです。ですが、LAFで展開しているREMASTEREDの白い器に呼応するような位置づけとしては、良い意味で前に出過ぎないものがふさわしいかなと思います。今回ご紹介する4種のカゴは、そういった視点から選ばれています。
LAFに並んでいるカゴは、ブルキナファソやケニアのものなど、いずれもアフリカ大陸で作られているものですが、どこか無国籍な印象があり、個人的にはそこに惹かれます。水草や椰子の繊維、藁などでできたカゴは、自然素材ならではの豊かな質感を暮らしに添えてくれる、暮らしの名脇役になり得るのではないでしょうか。

暮らしの景色をつくるカゴの使い道
「ブルキナ 一本手バスケ無地」はSMLの3サイズあります。
まずSサイズは普段はガーデニングの道具収納に使いつつ、そのままベランダへ持ち出して植物の手入れをしたり、庭仕事をするときに「持ち出せる収納」として使っていただけるかなと思います。
Lサイズは例えばざっくり折ったラグを入れて、車でキャンプに行く時などのトランクの中で使うのはいかがでしょう。

そしてMサイズにはスリッパを入れてみましたが、このサイズならバッグ代わりに持ち歩くのもいいですよね。

このシリーズのいいところは、持ち手にループが付いてるところ(※商品によって異なるため店頭でご確認ください)。ちょっと大きいカゴって使わない時に収納に困ることがありますが、例えばカーテンレールにS字フックを引っ掛けて上から吊るすこともできますよ。

「スンバラ豆バスケット」はアフリカ・ブルキナファソでスンバラという発酵調味料づくりに使っていたバスケットが元になっています。通気性もあるので、例えばゲスト用のタオルを置くのはいかがでしょう。友人が泊まる部屋にタオルなどのお泊まりセットを一式置いておいたり、または植物を入れるのもお勧めです。湿気は禁物なので、水を頻繁にたっぷりあげなければいけないものだと難しいですが、植物に合わせて使っていただけたら。LAFの奥のショールーム(NIKKO SHOWROOM / STORE)で紹介しているTable Planter™を入れて、ちょっと白が透ける感じを楽しむのもいいですね。
「アチョリ取手付バスケット四角」は安定感もあり、今回はマガジンラックとして提案してみました。そしてノートパソコンや資料を入れて家の中の移動で活躍するんじゃないかなと思います。

「ストローパン バスケット バケット形」の小さい方は、カトラリーをテーブルの上で置いたりですとか、クローゼットの中でソックスを丸めて入れたりにも使いやすいかと思います。薄手の繊細な素材だとちょっと引っかかっちゃうかもしれませんが、コットンのソックスは入れていいんじゃないかなと。大きい方は例えば犬のお散歩用品の定位置として、スペアのリード入れとしても活躍してくれそうです。

構造がつくる美しさ
どれも気に入っていますが、スンバラ豆バスケットは抽象度が高いというか、物を入れていない時に構造美が際立つように感じます。編み目の隙間から落ちる影も綺麗ですよね。
カゴって部屋に置くと良くも悪くも少しほっこりしてしまうものなので、なるべくそうならないものを選んでいます。
カゴは素材の扱いと構造そのものが物の強度を決定付けるという点から、ある意味シビアな条件の上に成り立っている道具だと思います。そういう視点で見るとカゴというのは、変に甘いものではなくて、むしろ端正なたくましさを生活空間の中に醸してくれる存在といえるのではないでしょうか。

用途を決めすぎず、暮らしの中で自由に付き合えるカゴが揃いました。ぜひ店頭で、自分ならどう使うかを想像しながらご覧ください。
お気に入りのカゴはたまに日向ぼっこをさせてあげると、カラッとして長持ちするそうですよ。
1975年東京都生まれ。1999年多摩美術大学卒業後、国内外の生活用品を扱う「Roundabout」を吉祥寺にオープン(2016年に代々木上原に移転)。2008年には非日常にやや針の振れた温度の品々を展開する「OUTBOUND」を始動。両店舗のすべての商品のセレクトや店内ディスプレイ、展覧会の企画を手がける。
「LOST AND FOUND」ではセレクターを務める。
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