NIKKOを愛用する人をインタビュー。語られたのはあらゆる場面に寄り添う普遍性と、無垢ゆえに人と人をつなぐ懐の深さでした。
第一回は西荻窪のビストロ「organ」の紺野さんです。
若い頃にアメリカに渡りロックスターを目指したこともある「organ(オルガン)」店主・紺野真さんは、独自の世界観を持った人。店内にはアナログのレコードや写真集、アンティークのミシンが置かれ、机も椅子もバラバラです。「物事を規定したくないんでしょうね」。そう話す紺野さんは予定調和を肯定しません。
メニューに対してもそう。「市場に行って素材と向き合い、それから店にある器を思い出してどんな料理にしようか頭をひねります。その時間が一番楽しい」。そんなワクワクするひと時に欠かせないのがNIKKOの白い器だそう。「とことん考えさえてくれるんですよ。例えばこのラビオリ。今回は白を活かそうと思ってシンプルに仕立てましたが、ソースの色に合わせてムール貝なんかを添えて遊ぶのもいい。可能性を与えてくれます」。紺野さんにとっての白い器は自由を尊ぶロックンロールに通じるものなのかもしれません。
今回紺野さんが使用した器のバックスタンプ
organ(オルガン)
東京都杉並区西荻南2-19-12
03-5941-5388
Instagram:organ_tokyo
Text by Mio Amari
Photo by Kiyoko Eto