NIKKOを愛用する人をインタビュー。語られたのはあらゆる場面に寄り添う普遍性と、無垢ゆえに人と人をつなぐ懐の深さでした。
第四回は広東料理の老舗「萬珍樓」の千葉さんです。
日本が開国して間もない明治の初期より横浜の地で歴史を刻んできた広東料理の老舗「萬珍樓」にはオンリーワンのNIKKOの器があります。同店オーナーの親族にあたる芸術家が白い器に可愛らしい唐子の絵付けを施したもので、特別な席の料理にのみ用いられているそうです。この日は、プリプリの海老をトマトの旨み豊かなチリソースでいただく名物のエビチリと共に、大皿と銘々皿が登場しました。
「料理は基本的に大皿で運ばれ、スタッフが席上で人数分に取り分けるのですが、絶妙な厚みを持ったこの器は手に馴染むのでサービスしやすい。また、独特の白さのおかげでしょうか、食卓に品も生まれるような気がします」とは、支配人を務める千葉大志さん。「萬珍樓本店」は横浜中華街でも指折りの格式高い高級中華料理店。「晴れの日のご利用も多々ありますが、そこにはこの磁器が必要だと実感しております」。
温かみのある絵付けをした芸術家のサインが刻印されているバックスタンプ
萬珍樓本店
神奈川県横浜市中区山下町153
0120-284-004
https://www.manchinro.com/
Text by Mio Amari
Photo by Kiyoko Eto